『ダート重賞でプラスになる賢い狙い方』田中洋平
チャンピオンズカップが近いので、
今日はダート重賞でプラスになる賢い狙い方について。
ダート戦のオープン特別や重賞など、
上級条件は高齢馬の出走が多いと思いませんか?
基本、高齢馬を即ギリする私にとって、
出走馬が高齢ばかりだと、本当に困ります。
管理技術の進歩により、馬のピークが伸びて
上級条件のレースで高齢馬が活躍できる時代と言われますが、
実際、本当にそうなのか?を調べてみました。
まずは勝率を見るよりも
1着の総数に対してどれくらいのシェアがあるか?
という方が良さそうなので調べてみると、
◆500~1600万条件(ダート)
2歳 1.4%
3歳 27.6%
4歳 44.8%
5歳 20.7%
6歳 4.7%
7歳 0.6%
8歳 0.2%
◆オープン~重賞(ダート)
3歳 18.4%
4歳 19.6%
5歳 27.2%
6歳 25.3%
7歳 7.6%
8歳 1.9%
確かに上級条件は、高齢馬の1着シェアが多いです。
下級条件に比べて、6歳馬がガンガン勝っている感じです。
ということは、
高齢馬が勝利するレースを目にする機会が多い。
いつも高齢馬が勝ってる印象を受けますね。
では次に勝率を見てみましょう。
◆500~1600万条件(ダート)
2歳 7.4%
3歳 7.7%
4歳 8.1%
5歳 6.4%
6歳 3.7%
7歳 1.6%
8歳 1.8%
◆オープン~重賞(ダート)
3歳 7.9%
4歳 11.0%
5歳 9.2%
6歳 6.6%
7歳 2.9%
8歳 1.8%
勝率の場合、下級も上級も、
『まぁ、こんなもんかな・・・』という感じの勝率ですね。
今回のデータで分かることですが、
ダートの上級条件(オープン特別や重賞)は高齢馬の出走頭数が多い。
→そのため比例して勝利する機会が多くなる
→また高齢馬が勝った!と、いつも勝っている気がしてくる
→ダート上級条件は高齢馬をマークすべきだ!
このような勘違いを生み出す可能性があるということです。
というか、生み出します。
実際に、2013~2016年のダート重賞(G1・G2・G3)で、
3~5歳の馬の成績と回収率を調べてみました。
勝率10% 連対率18% 複勝率25%
単勝回収率148% 複勝回収率80%
反対に、同じ条件の6歳以上の馬の成績と回収率も確認しましょう。
勝率3% 連対率9% 複勝率15%
単勝回収率42% 複勝回収率49%
このように強烈に成績が下落します。
ダートは4~5歳時にバンバン重賞を勝ちまくっていた馬が、
6歳以上になっても人気を集めていることが多々あります。
しかし、このタイプは凡走することが多いので、
スルーが正解だと思います。
反対に若い馬たちは、積極的に狙って行きたい回収率ですね。
『なんとなく』という感覚ほどアテにならないことはないので、
しっかりデータを取って、賢く競馬予想に活かしましょう。
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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