『天皇賞・秋の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「天皇賞・秋」の
穴馬探しをお届けします。

天皇賞・秋は
10月28日(日)に
東京で行われる
伝統の古馬中距離G1。

ダービー馬ワグネリアンの
回避は非常に残念ですが、
それでも今年は、厚めの
好メンバーが揃いました。

さっそく天皇賞・秋の
ポイントをお伝えします。

【ポイント1】
「良馬場の秋天」=
グレイソヴリンの血に注目

→「良馬場」で行われた
秋天では、下記のように
グレイソヴリンの血を
持つ馬が毎年のように
好走しています。

※近10年の「良馬場」の
 秋天で馬券圏に好走した
 グレイソヴリン持ちの馬
  (父 or 母父 or 父母父)

08年(良)好走馬ナシ
09年(良)1着馬…父グレイソヴリン系 (5番人気)
11年(良)1着馬…父グレイソヴリン系 (7番人気)
12年(良)3着馬…母父グレイソヴリン系(2番人気)
13年(良)1着馬…父母父グレイソヴリン系(5番人気)
14年(良)3着馬…母父グレイソヴリン系(1番人気)
15年(良)3着馬…母父グレイソヴリン系(6番人気)
16年(良)好走馬ナシ

該当馬の出走数じたい
多くないため、この
出現頻度は特筆に
値する事象でしょう。
この血が持つスタミナ・
スピード・パワー・
差し脚が良馬場の時に
大いに活きてくる一戦、
と言えそうです。
1番人気馬が1頭しか
いないのも特徴。

【ポイント2】
「少頭数の秋天」=
1番人気やや受難?

→今年は非常に珍しく、
フルゲートを大きく割った
少なめの頭数で行われる
天皇賞・秋。

じつは、過去30年の
秋天で「14頭だて以下」で
行われた年は5回ありましたが
その5回の勝ち馬の人気順は
4・6・3・2・2。1番人気の
馬が1回も勝っていません。

旧コースで行われた年が
大半ですから参考データに
ならないかもしれませんが
そもそも秋天に限らず、
競馬のレースは少頭数=
堅く収まりやすいという
ワケではありません。

少頭数になれば「倒すべき
相手」が少なくなること、
「もまれるリスクを抱えて
いるから力を出し切れない
ことが多い」人気薄の馬の
リスクが軽減されること、
力で一枚劣る馬が思い切った
テを打ちやすくなる事などで
人気薄の馬が頑張るシーンが
意外に増えるのです。

(実はコレ、競馬だけに限らず
他の公営競技でも言えるコト。
ご参考までに!)

「14頭だて以下の秋天」で
1番人気馬が意外に苦しんで
いるのはそういった側面も
あるのかもしれませんし、
少なくとも「少頭数だから
穴を狙うのは無理筋か」と
諦めるのは間違い、という
点だけは(秋天に限らず)
意識しておきたいポイントと
言えます。

【ポイント3】
今年はかなりの
スローペース?

→メンバー構成、頭数、
さらにこの後の秋一連の
レースを睨む各馬の思惑も
含めて鑑みると、今年の
秋天は相当なスローペースに
なるのではないでしょうか。

タフな流れになるケースも
結構ある秋天ですが、今年は
異例の緩いペースで流れる
可能性も十分にありそう、と
ニラんでいます。

【ポイント4】
やはり「外枠の馬」が
かなりツラいレース
(特に先行タイプの馬)

→悲しいハナシですが
これが、近年の秋天の
大きなキモでしょう。

近10年の秋天の馬番別・
成績を診てください。

01~04番 複勝率20% 3.4.1.32
05~08番 複勝率30% 4.3.5.28
09~12番 複勝率13% 2.2.1.35
13~18番 複勝率 9% 1.1.3.50

一目瞭然。
8番より内の枠の馬と
9番から外の枠の馬の
成績が全く違います。

2003年にコース改修され
芝2000mの発馬地点の
カーブが「回りやすい
緩めの角度」になったと
言われますが、それでも
外枠の馬がタート後に
大きくコーナーを回って
「距離ロス」する現象は
さほど改善されていません。

そんな「依然として外枠馬に
厳しいレイアウト」である
点がそのまま、上記データに
分かりやすく現れていると
言えましょう。

特に、外めの枠に入った
「先行馬」は、前のほうに
行きたくても(頑張って
脚を使っても)行けない
痛恨のハンデを序盤から
いきなり背負うことに
なりますから、少し評価を
割り引く馬券作戦が基本と
なります。

【ポイント5】
意外に「牝馬」が
頑張れるレース

→秋天&ジャパンカップの
「秋の東京G1」は、牝馬が
けっこう頑張れるG1です。

近10年の秋天における
牝馬の成績は(2.3.1.7)、
複勝率46%と大健闘。
牡馬セン馬の同15%と
比べると、一目瞭然の
好アベレージです。

牝馬ならではの瞬発力・
キレが活きやすい展開&
コースレイアウトに加え、
秋競馬の「早期」のこの
段階ですでにデキている
牝馬ゆえの仕上りの早さも
アドバンテージとなって
いるのでしょう。

【ポイント6】
もう「休み明け」でも
気にする必要ナシ?

→近10年の秋天出走全馬の
前走別成績を診て下さい。

宝塚記念   複勝率30% 2.4.2.13
札幌記念   複勝率21% 2.0.1.14
オールカマー 複勝率 0% 0.0.0.27 
毎日王冠   複勝率22% 5.3.4.48 
京都大賞典  複勝率 6% 1.0.0.14 

一昨年まで、10年連続で
前走「毎日王冠組」が
馬券に絡み続けていました。

一時期は「秋天にあまり
直結しないステップ」と
酷評された毎日王冠ですが
近年はステップ戦としての
権威を取り戻していたのです。

しかし、昨年はついに
「毎日王冠組」の好走が
ストップ。宝塚記念からの
いわゆる休み明けの馬が
上位を独占しました。

秋天は「休み明けで出てくる
上位人気馬」がよく凡走する
レースでしたが、休み明けの
馬の仕上げの技術が上がった
ためなのか、傾向が変わって
きたとも考えられそうです。

実際に、秋華賞・菊花賞と
今年は2週続けて休み明けの
馬が優勝。長期休養明けの
馬がいきなり勝つレースも
(条件戦でも)かなり増えて
いますし、休み明けの馬を
無条件で軽視できる時代は
終わっていると診るほうが
いいのでしょう。

ただ、休み明けの馬を狙う
際は調教過程などから
目下の仕上がり度、今回の
勝負気配をしっかり見抜く
目はもちろん必要です。

なお前走「京都大賞典組」や
「オールカマ-組」は
好走するために求められる
適性が秋天と大きく違う
ためか、秋天での成績は
依然としてかなり低調。

【ポイント7】
6歳以上になると
好走確率が急落

→近10年の馬齢別成績を
診てください。6歳以上に
なると好走アベレージが
このように急落します。

3歳  複勝率27%  0.2.2.11  
4歳  複勝率26%  3.5.3.32  
5歳  複勝率30%  6.3.4.31 
6歳  複勝率 3%  1.0.1.71

以上の7点を鑑みた上で
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。