『中山大障害2018の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「中山大障害」の
穴馬探しをお届けします。

中山大障害は22日（土）に
行われる「障害G1」です。

今年は障害界の絶対王者・
オジュウチョウサンが
有馬記念に転戦。今年の
大障害戦線はやや混沌と
してきました。

なお、冬の大障害は
日照時間の関係で
メーンレースではなく
10Rで行われますので
ご注意ください。

早速、中山大障害の
ポイントをご紹介する
ことにしましょう。

【ポイント1】
「中山障害コース」実積が
カギをにぎるレース

→毎年お伝えしている
とても単純な話ですが、
とても大切な話ですので
今年もこのテーマから
記します。

直近5年の中山大障害で
馬券圏に好走した15頭の
それまでの「中山障害戦」での
成績を診てください。

13年1着　アポロ　1.0.1.0
13年2着　ハッピ　1.0.1.0
13年3着　メイシ　1.0.0.0
14年1着　レッド　1.0.0.0
14年2着　アポロ　4.0.1.0
14年3着　サンレ　2.1.0.6
15年1着　アップ　1.1.0.0
15年2着　エイコ　0.0.0.0
15年3着　サナシ　1.0.0.0
16年1着　オジュ　1.2.0.2
16年2着　アップ　2.1.0.0
16年3着　ルペー　0.0.0.1
17年1着　オジュ　3.2.0.2
17年2着　アップ　2.2.1.0
17年3着　ルペー　1.0.1.1

このように、全15頭のうち
『それまでに中山障害戦で
連対経験が無かった馬』は
2頭だけ。

つまり中山大障害で
好走するために、まずは
中山の障害戦（大障害戦で
なくても可）で好走した
実積が、ほとんど必須と
なっているのです。

たとえば、昨年も
中山障害戦で好走した事が
一度もなかった4番人気・
マイネルフィエスタが
7着に完敗しました。

一昨年も、中山障害での
好走実績が皆無だった
6・7番人気馬が圏外に
大敗しています。

このように
「中山障害戦実績」＝
絶対にバカにできない
根幹ファクターなのです。

高低差の大きいバンケットを
下って上る、特殊性が強い
中山の障害コース。
大障害ではない普通の
障害戦でも、バンケットを
通ります。

ゆえに、そんな特殊舞台・
中山で好走した経験の
「有無」が、ストレートに
大障害の結果にも響きやすい、
ということなのでしょう。
しかもロングランゆえ坂を
何度も上り下りするタフな
大障害戦ですから尚更です。

【ポイント2】
近年はベテラン馬が
不振

→近10年の当レースの
馬齢別成績を診てください。
7歳以上のベテランが不振。

4歳　　3.0.1.15　複勝率21％
5歳　　4.3.3.24　複勝率29％
6歳　　2.5.3.22　複勝率31％
7歳上　1.2.3.45　複勝率12％

かつて障害G1レースでは
「ベテラン馬が何度も
挑んだうえで、ついに
悲願の障害G1制覇を
達成する」感動シーンが
頻繁に発生していました。

当欄でもその「お決まりの
感動パターン」について
あえて強調して、お知らせ
したことがあるほど。

しかし最近は変わりました。
経験よりも素質・若さ・
勢い。若い馬が普通にハバを
利かせるようになっています。

以前より平地→障害に降りる
馬のレベルが上がっており、
出走馬の馬齢も若化しました。
障害界全体のレベルがかなり
上がっています。

つまり裏を返せば、実績を
武器にベテラン馬が長い
期間ずっと活躍できる甘い
世界ではなくなっている…
というコトなのでしょう。

【ポイント3】
「イルミネーションJS組」には
好走条件アリ

→近10年の好走馬30頭の
うち9頭が、前走で開幕週の
イルミネーションJSを使って
いた馬でしたが、うち8頭が
そのイルミネーションJSで
3着以内に走っていました。

09年3着　オープン　イルミネーションJSで8着
10年3着　マイネル　イルミネーションJSで2着
11年1着　マジェス　イルミネーションJSで2着
11年2着　ディアマ　イルミネーションJSで1着
12年3着　マジェス　イルミネーションJSで1着
13年2着　ハッピー　イルミネーションJSで3着
13年3着　メイショ　イルミネーションJSで1着
14年1着　レッドキ　イルミネーションJSで1着
15年3着　サナシオ　イルミネーションJSで1着

イルミネーションJSは
毎年メンバーレベルがさほど
高くない前哨戦ですから、
そこで4着以下に沈んでいる
ようでは大障害は到底無理と
いうことなのでしょう。

【ポイント4】
「秋陽JS組」は苦しい

→近10年の出走馬のうち
前走で「秋陽JS」に
出走していた馬の成績は
（2.0.1.16）複勝率16％と
かなり低調です。

イルミネーションJSと同様、
秋陽JSはレースレベルが
あまり高くないですし、
まして中山とはコース形態が
全く違う東京障害コースで
行われるレースですから、
たとえ秋陽JSで「好走」して
きた馬でも、あまりアテには
できないのです。

以上4点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。