『有馬記念2018の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「有馬記念」の
穴馬探しをお届けします。

 有馬記念は
12月23日(日)に
中山芝2500mで行われる
「グランプリ」です。

さっそく、有馬記念の
 ポイントをお伝えします。

さて、有馬記念だけに
各メディアで週中から
様々なデータ・記事が
飛び交っています。

 「レース前なのに
 もう見飽きた」という方も
多いかもしれません(笑)。

そこで当欄では、
 有馬記念の予想において
非常に重要と私が考える
「4つのポイント」に
 あえて絞ってお伝えする
 ことにします。

 【ポイント1】
 「ディープ産駒」に
鬼門のG1

 →近10年の有馬記念での
産駒別成績を診てください。

ステイゴールド   複勝率41% 4.1.2.10
スペシャルウィーク 複勝率40% 0.2.0.3
ネオユニヴァース  複勝率29% 1.1.0.5
キングカメハメハ  複勝率22% 0.1.3.14
ハ-ツクライ    複勝率17% 0.1.1.10
マンハッタンカフェ 複勝率13% 0.1.0.7
ディープインパクト 複勝率12% 2.0.0.15

 10年間で「出走数5」以上の
種牡馬のみ掲載しましたが
 このようにディープ産駒が
大不振。2勝しているものの
 いずれも上位人気馬でした。
 (14年ジェンティルドンナ、
16年サトノダイヤモンド)

ディープ産駒=瞬発力と
鋭いキレが持ち味ですが
有馬で好走するためには
「逆ベクトル」の要素も
必要なためディープ産駒が
苦しんでいるのでしょう。

 有馬記念で強いのは、
すっかり知られた話ですが
 ステイゴールド産駒。
 有馬だけでは無く、特に
 この時期の中山芝レースで
強さを発揮する種牡馬です。

 【ポイント2】
15・16番枠の馬が
全滅中

→近10年の有馬記念の、
 馬番別成績を診てください。

01・02番 複勝率25% 2.2.1.15
 03・04番 複勝率16% 1.2.0.16
 05・06番 複勝率32% 1.3.2.13
 07・08番 複勝率15% 1.1.1.17
 09・10番 複勝率25% 2.1.2.15
 11・12番 複勝率15% 1.0.2.17
 13・14番 複勝率25% 2.1.2.15
 15・16番 複勝率  0% 0.0.0.16

このように、有馬記念は
15番枠・16番枠が完全に
「死に枠」と化しています。

ちなみに15・16番枠の
馬が馬券に絡んだのは
1989年のイナリワンが
 もっとも最近。

 小回りの内回りをクルッと
1周半回ってくる、かなり
 コンパクトなコース設定。
しかもスタート後すぐに
 カープ。馬群もタイトに
 なりがちですし、近年は
 スロー戦が多発中です。

ですのでこのレースの
外枠馬は、なかなか内へ
入る機会がありません。
 外を大きく回されながら
前半中盤を進めざるを
得ないため、どうしても
勝負どころで苦しくなって
 しまうワケです。

 上記データを診る限りは
14番枠までなら何とか
「ガマン」できるものの
15・16番枠になると
 からきしダメ、というコト。

 今年も15・16番枠の馬は
推奨しない予定です。

 【ポイント3】
 有馬記念で大切なのは
現時点での「余力」

→2011年以降の有馬記念で
3着以内に好走した21頭の
前走履歴を診てください。

11年1着 オルフェ ●
 11年2着 エイシン ◎(JC 8着)
11年3着 トゥザグ ◎(JC 5着)
12年1着 ゴールド ●
 12年2着 オーシャ ●
 12年3着 ルーラー ◎(JC 3着)
13年1着 オルフェ ● 
13年2着 ウインバ ●
 13年3着 ゴールド  (JC 2着)
14年1着 ジェンテ ◎(JC 4着)
14年2着 トゥザワ ●
 14年3着 ゴールド ●
 15年1着 ゴールド ●  
15年2着 サウンズ ◎(JC 5着)
15年3着 キタサン ● 
16年1着 サトノダ ●
 16年2着 キタサン  (JC 1着)
16年3着 ゴールド ◎(JC 4着)
17年1着 キタサン ◎(JC 3着)
17年2着 クイーン ●
 17年3着 シュヴァ  (JC 1着)

◎印=直前のジャパンCで
「3着以下」だった馬です。
21頭中7頭が該当。

●印=直前のジャパンCに
「不出走」だった馬です。
21頭中11頭が該当。

つまり「ジャパンCに
不出走」=有馬記念で
最も多く好走している
臨戦パターン、という
 コト。毎年馬券に絡む
3頭のうちほぼ2頭は
 このパターンなのです。

また、ジャパンCで
「3着以下」だった馬は
上記のように有馬記念で
結構盛り返していますが、
ジャパンCで「連対」した
馬は直後の有馬記念での
成績が良くありません。
2011年以降は、下記の
 ように(0.1.1.6)。
 直前のG1で連対した馬の
成績とはとても思えない
低調ぶりです。

11年JC1着 ブエナ → 有馬7着 2番人気
11年JC2着 トーセ → 有馬5着 3番人気
12年JC1着 ジェン → (有馬回避)
12年JC2着 オルフ → (有馬回避)
13年JC1着 ジェン → (有馬回避)
13年JC2着 デニム → (有馬回避)
14年JC1着 エピフ → 有馬5着 2番人気
14年JC2着 ジャス → 有馬4着 3番人気
15年JC1着 ショウ → (有馬回避) 
15年JC2着 ラスト → 有馬12着 9番人気
16年JC1着 キタサ → 有馬2着 1番人気
16年JC2着 サウン → 有馬8着 4番人気 
17年JC1着 シュヴ → 有馬3着 4番人気
17年JC2着 レイデ → (有馬回避)
———————————-
18年JC1着 アーモ → (有馬回避)
18年JC2着 キセキ → 有馬?着

 消耗が大きいジャパンCで
激走後、中3週の間隔で
有馬に出てくる馬よりも、
ジャパンC未出走馬or
ジャパンCで好走しなかった
馬の「現状の余力量」に
期待する策がベター、と
 いうワケです。

 今年の「該当馬」キセキは
中間気配は良さそうですし、
 舞台は向きそうですし、
 何より秋一連のレース内容が
非常に強じんですので
消すことはできないかな…
とは思いますが、当項目の
該当馬ゆえ推奨はしません。

 【ポイント4】
 近年は「先行天国」

→近10年の有馬記念で
好走した30頭の、4角の
位置どりを診てください。

 左から各年1・2・3着馬の
4角位置を示しています。

08年 01・11・07
 09年 08・03・12
 10年 02・08・02
 11年 05・05・08
 12年 10・10・12
 ——————–
 13年 02・04・04
 14年 02・07・05
 15年 03・06・01
 16年 03・02・03
 17年 01・03・08

 2008年~2012年の
好走15頭の、4角の
平均位置は「6.9」。

しかし、近5年=
2013年~2017年の
平均位置は「3.6」。

ここ5年、有馬記念が
一気に「前」志向に
 なっていることが
非常によく分かります。

 速いペースに乗じて
「無欲の漁夫の利」で
 エアシェイディや
 アドマイヤモナークが
 ドン尻が飛んできて
馬券に絡むようなシーンは
 もはや過去の遺物(笑)。

スローで流れることが
大幅に増えた近年の
有馬記念は、前で運んだ
馬がそのまま押し切る
淡白な内容&結果が
増えています。特に
強い先行馬が多い近年は
 なおさら。前にいないと
 ほぼ勝負になりません。

 今年もメンバーを鑑みると
 スロー濃厚でしょう。
 前目につけた人気馬+
 前目につけた小穴馬の
範囲で決まってしまう
味気ないレースになる
予感がプンプンします(笑)。

 以上4点を鑑みた上で
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。