『アメリカジョッキークラブカップ2019の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「AJCC」の
穴馬探しをお届けします。

AJCCは1月20日(日)に
中山芝2200mで行われる
G2の別定重賞です。

早速、AJCCのポイントを
お伝えしましょう。

【ポイント1】
「スタミナ血統」天国

→近年の当レースで
好走した馬の父・母父を
書き並べてみます。

ジャングルポケット
ステイゴールド
オペラハウス
ホリスキー
マンハッタンカフェ
トニ-ビン
カコイーシーズ
ハ-ツクライ
ブライアンズタイム
シルバーチャーム
リアルシャダイ
ル-ラ-シップ

どこの長距離レース?と
いった趣です。2500mを
超える距離で好走しそうな
イメージの血ばかりが
ズラリ、揃っています。

昨年も典型的でした。
ル-ラ-シップ産駒が優勝。
母父ジャングルポケットの
馬が2着。そして3着には
ステイゴールド産駒。
父か母父がスタミナ血統の
馬が上位独占しています。
じつに分かりやすい話です。

中山2200m戦はそもそも
レース質がタフになりがち。
ペースが上がる地点も早く、
馬にとっては流れが少し
ユルめであっても体力的に
けっこうキツい舞台です。

しかも、AJCCはそんな
タフな中山芝2200mに
おける最高峰戦ですから
レースの中身はいっそう
厳しい、ということ。

よって血統的にスタミナを
じゅうぶんに備えていないと
厳しくなるのでしょう。

【ポイント2】
レース間隔が空きすぎても
詰まりすぎても厳しい

→近10年のAJCCでの
「前走からの間隔」別の
成績を診てください。

中2週以内、中9週以上の
成績が良くありません。

中2週以内 (1.1.3.36) 複勝率12%
中3~8週  (8.5.7.48) 複勝率29%
中9週以上 (1.4.0.23) 複勝率18%

今は極寒期ですから
間隔が大きく空いた馬は
どうしても、体に太目や
ユルい部分が残りがち。
中途半端な仕上げで出て
くることで、どうしても
苦しくなる面があります。

今年は「休明け」の馬が
けっこう人気を背負いそうな
状況ですが、当欄は推奨を
避ける予定です。

とはいえ、中2周以内の
詰まった間隔の馬も不振。

「前走から中2週以内」と
いうことは、年末年始に
変則調教されてレースも
使われたうえでまたココに
出てくる、というコトに
なりますから、体調面で
変調を来たしている場合も
少なくないのです。これは
AJCCだけではなく、今の
時期の他レースにおいても
気をつけたいポイントです。

【ポイント3】
逃げた馬が
けっこう残っている

→近10年の「逃げた馬」の
成績を診てください。
4頭が馬券に絡み、6頭が
掲示板に粘っています。
人気以上の着順に奮闘した
馬も多数。「買い得」の
状況を示しています。

09年 キングス 5着 6番人気
10年 シャドウ 2着 9番人気
11年 ミヤビラ 2着 6番人気
12年 トーセン 5着 3番人気
13年 ネコパン 12着 7番人気
14年 サトノシ 14着 12番人気
15年 クリール 1着 4番人気
16年 スズカデ 6着 8番人気
17年 クリール 12着 10番人気
18年 マイネル 3着 8番人気

【ポイント4】
7・8枠はかなり不利

→じつはコレが当レースの
最大のキモかもしれません。
近10年の「枠」別の成績を
診てください。

1・2枠 複勝率21% 1.1.4.22
3・4枠 複勝率27% 4.2.2.22
5・6枠 複勝率32% 5.5.2.26
7・8枠 複勝率10% 0.2.2.38

このように7・8枠だけ
ハッキリ苦戦傾向です。

大きなコーナーの外回りを
グルッと1周回ってくる
うえに、使い込まれて内が
踏み固められた馬場状態。
(だから「逃げた馬」も
残りやすいのでしょうが)

外枠から外々を回ってくる
ことじたい、苦しい面が
多いという事なのでしょう。

以上4点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。