『ホープフルSの穴馬探しPART1』シベリアン

「ホープフルS」の
穴馬探しをお届けします。

 今週末のJRAは
金・土・日の3日間開催。

ホープフルSは、日曜に
中山芝2000mで行われる
2歳限定のG2重賞です。

このレースは、来年からの
G1昇格が内定。有馬記念の
4日後の12月28日(木)に
行われ、1年の競馬を締める
 ビッグレースとなります。
 何ということでしょうか(笑)。

では早速、ホープフルSの
 ポイントをお伝えしましょう。

 【ポイント1】
 地元・関東馬の奮闘に注目

→タイトルどおり。この時期の
2歳戦は何かと関西馬がハバを
効かせる事が多いですが、この
 ホープフルSに限ると、地元の
関東馬が頑張っています。

オープン特別時代も含めた
近5年の当レースの東西別の
成績は下記のとおり。地元の
関東馬が優勢です。ほとんど
 ダブルスコアの状況。

 関東馬  3.5.4.41 複勝率 23%
 関西馬  2.0.1.18 複勝率 14%

 重賞化された最初の年の
一昨年は1・2・3番人気を
関西馬が占めましたが、
 人気薄で2着・3着に好走して
穴を空けたのは関東馬でした。

そして昨年も、関東馬の
 ワンツーフィニッシュ。

もともと、関西馬にとっては
輸送至便でない中山ですが、
しかもココは、まだ輸送に
慣れていない2歳馬のレース。
 「地の利のアドバンテージ」が
関東馬に存在しているのかも
 しれません。

また、高素質の関西馬は
 この時期は朝日杯ほか地元の
 レースに出走するケースが
多いですが、関東の素質馬は
西への輸送リスクがない
当レースを目指すケースが
多いため、そもそもの
出走馬のレベルじたいが
「東高西低」となっている、
とも言えそう。

 (ただ、そうだとすれば
   G1化される来年以降は
 関西馬の台頭が増える可能性は
 高いようにも思いますが)

しかも、近5年好走馬15頭の
 うち6番人気以下で好走した
穴馬7頭はすべて、関東馬。
 関東馬が穴も連れてきている
 レースなのです。

 【ポイント2】
 今年までは
外国人騎手の騎乗馬に要注意?

→オープン特別時代も含めて
当レースは2008年~2013年、
2015年と外国人騎手の騎乗馬が
8年間で7勝をマーク。

 有馬記念デーの施行ですから、
 大手馬主の期待馬に外国人騎手が
乗る→気性が未熟な2歳馬を
見事に乗りこなして勝ち切る
 シーンがお約束…というコト。

ただ、来年以降は有馬記念と
同日施行でなくなるため、この
傾向は変わるかもしれません。

 【ポイント3】
 「馬力血統」が
穴を空けるレース

→タフな暮れの中山の芝。
しかも2000mの当レースは
 まだ実戦経験の浅い2歳馬に
 とって何かとキツい一戦です。

ゆえに、ヤワな血統の馬では
 ツラく「タフなレース」に
耐えられる馬力血統の馬が
多く好走する傾向があります。

 特に穴馬でその傾向が顕著で、
たとえば2011年は鈍重な
 ロージズインメイ産駒が
6・12番人気で2・3着に快走。
 高配当を演出しました。

また、2013年には
 シンボリクリスエス産駒の
 エアアンセムが8番人気で勝ち、
 一昨年はブラックタイド産駒で
母父アフリートのパワー配合馬・
 コメートが8番人気2着に好走。

 昨年は上位人気3頭の
 ワンツースリーでしたが、
6番人気で僅差の4着に
飛び込んできたのは
父がタニノギムレット×
母父アグネスデジタルという
 パワー満載の組成馬でした。

 特に「少し穴っぽい馬」を
狙う場合には、当ポイントも
頭に入れておきたいところ。

 【ポイント4】
 前走「重賞」経由組が
未勝利

→オープン特別時代も含めた
近10年の当レースの出走全馬の
「前走クラス別の成績」を
診てください。

 重賞     複勝率18% 0.1.3.18
オープン特別 複勝率  9% 1.0.0.10
 500万    複勝率20% 2.5.3.39
未勝利戦   複勝率15% 0.4.1.28
新馬戦    複勝率43% 7.3.0.13

重賞経由組が、連対ゼロ。
 前走オープン特別組も不調です。
いっぽう、新馬勝ち直後の馬の
 アベレージは抜群。

オープンに在籍しながら
早くも頭打ちな感じになって
 いる馬、すでにオープンで
実積を積んでいるためココの
勝負気配が高くない馬よりも、
 前走新馬勝ちの直後のような
「勝負気配も新鮮度も高い
素質馬」のほうが狙い目、と
 いうこと。

 実際に昨年も1戦1勝の
3番人気馬ハートレーが、
 前走重賞勝ちの1番人気馬を
破って勝利しています。

 以上4点を鑑みたうえで、
 今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。