『東海Sの穴馬探しPART1』シベリアン

「東海S」の穴馬探しを
お届けします。

東海Sは、日曜に
中京ダート1800mで行われる
ダートのG2重賞です。

早速、東海Sで留意すべき
ポイントについて
お伝えしましょう。

なお、昨年の当レースでは
当欄「推奨馬」が1・2・3着に
好走してくれました。

昨年に一応成功したと言える
レースですので、昨年時と
同じ予想法もあえて引き続き
使いつつ、東海Sのポイントを
ご紹介していきます。

【ポイント1】
ミスプロ天国

→タイトルどうり。東海Sが
この時期の施行に移行したのは
2013年ですが、2013年以降の
東海Sで馬券圏に好走した12頭の
うち、何と10頭が「父or母父が
ミスプロ系」の馬でした。

13年1着 グレープ(4)
13年2着 ナムラタ(8) 父ミスプロ系
13年3着 ホッコ-(1) 父ミスプロ系
14年1着 ニホンピ(1)
14年2着 グランド(3) 父ミスプロ系
14年3着 マイネル(8)母父ミスプロ系
15年1着 コパノリ(1)母父ミスプロ系
15年2着 グランド(9) 父ミスプロ系
15年3着 インカン(3)母父ミスプロ系
16年1着 アスカノ(4) 父ミスプロ系
16年2着 モンドク(2) 父ミスプロ系
16年3着 ロワジャ(1) 父ミスプロ系

(カッコ数字)は人気順

昨年も該当馬のワンツースリー。
短期間でこれだけ偏って傾向が
出ていますから、難しい理屈は
ともかく、まずミスプロの血を
持つ馬のチェック作業をしっかり
施すべき一戦と言えましょう。

【ポイント2】
レース間隔が空きすぎると
厳しい

→2013年以降の東海Sで、
前走から中9週以上の間隔で
出走してきた馬は(0.1.0.8)。

AJCCの項でも記しましたが
極寒期のレースですから
レース間隔が空いた馬は
どうしても、体に太目や
ユルい部分が残りがち。
しかも当レースはメンバーが
ソコソコ揃うG2戦ですから、
中途半端なレース間隔や
仕上げで出てきてしまうと
どうしても苦しくなります。

【ポイント3】
G1からの転戦馬は
素直に信用したい

→タイトルどうり。
13年以降の東海Sで馬券圏に
好走した12頭のうち7頭が、
前走G1からの転戦組でした。

13年1着 グレープ(4) 前走G1(JCダート)
13年2着 ナムラタ(8) 前走G1(東京大賞典)
13年3着 ホッコ-(1)
14年1着 ニホンピ(1) 前走G1(東京大賞典)
14年2着 グランド(3) 前走G1(JCダート)
14年3着 マイネル(8)
15年1着 コパノリ(1) 前走G1(東京大賞典)
15年2着 グランド(9)
15年3着 インカン(3)
16年1着 アスカノ(4) 前走G1(チャンピオンズC)
16年2着 モンドク(2)
16年3着 ロワジャ(1) 前走G1(チャンピオンズC)

(カッコ数字)は人気順

G1レースの根幹前哨戦ゆえ
ある程度の「格」が必要な
レース、ということ。特に
人気サイドの馬を選択する時は
当項目も大切な基準の1つと
なってくるでしょう。

【ポイント4】
「強い先行馬+
漁夫の利狙いの差し馬」の
セット決着に注目しておきたい

→2013年以降の東海Sで好走した
12頭の脚質を診てください。

13年1着 グレープ(4) 差し
13年2着 ナムラタ(8) 先行
13年3着 ホッコ-(1) 先行

14年1着 ニホンピ(1) 先行
14年2着 グランド(3) 差し
14年3着 マイネル(8) 差し

15年1着 コパノリ(1) 先行
15年2着 グランド(9) 差し
15年3着 インカン(3) 追込

16年1着 アスカノ(4) 先行
16年2着 モンドク(2) 逃げ
16年3着 ロワジャ(1) 先行

注目は、14年・15年が
「強い先行馬+穴の差し馬」の
セットで決着している点です。

実はこれ、東海Sだけの傾向と
いうワケではありません。
「中京ダート1800m」自体の
傾向なのです。

中京ダート1800m=道中の
ペースに関わらずスタミナが
必要なコースで、そのため
タフな消耗戦になりがちです。

よって、ラストの急坂では
各馬の「凌ぎ合い」となり
上がりも結構かかります。

実力人気上位の「スタミナを
十分備える先行馬」ならそんな
タフな当舞台でも前々でしっかり
押し切れますが「そこまで強く
ない先行馬」は、早めに前で
ツブれてしまうケースが多め。
強い先行馬に直接ツブされれば
なおさら生き残るのは厳しく
なります。

そんなサバイバルな展開の中で
「ごっつぁんです」とばかりに
後ろからスルスルし差し届いて
くるのが、漁夫の利狙い(?)で
最初から中位より後ろでノンビリ
構えて力を貯えていた、無欲の
待機馬たち。

強い先行馬だけが最後の直線で
ゴールへ向かって快調なところに
余力十分の差し穴馬が差し迫る…

そんな構図が、中京の
ダート1800mにおける
「基本フォーマット」であり
この東海Sも例外では無い、
ということなのです。

昨年は差し穴勢の勢力が貧弱で、
かつ道中スローになったため
強い先行馬のワンツースリーで
決まりましたが今年は今一度、
このパターンでの決着に注意を
払っておきたいと考えています。

狙うべき「強い先行馬」はどれか?
狙うべき「穴の差し馬」はどれか?

そんな観点で、予想作業を
始めていただければと思います。

以上4点を鑑みたうえで、
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

 

 

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。