『皐月賞2019の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「皐月賞」の穴馬探しを
お届けします。

皐月賞は4月14日(日)に
中山芝2000mで行われる
牡馬クラシック第1弾です。

さっそく、皐月賞の
ポイントをお伝えします。

【ポイント1】
勝ち時計によって
好走する馬のタイプが
大きく異なる

→カンタンに言えば
勝ち時計が速い皐月賞=
それまでに1800m戦や
マイルで実績を積んできた
「マイラー寄り」の馬の
好走が増えます。

逆に勝ち時計が遅い皐月賞=
2000m戦で実績を積んで
きた「純・中距離タイプ」の
馬の好走が増えます。

下記を診てください。

勝ち時計が1分59秒0よりも
速かった皐月賞の好走馬

  2015年(1分58秒2)
  1着馬 … ◎
 2着馬 … ◎
 3着馬 … ○

 2016年(1分57秒9)
  1着馬 … ○
 2着馬 … ●
 3着馬 … ○

 2017年(1分57秒8)
  1着馬 … ◎
 2着馬 … ◎
 3着馬 … ◎

勝ち時計が1分59秒0よりも
遅かった皐月賞の好走馬

  2014年(1分59秒6)
  1着馬 … ◎
 2着馬 … ●
 3着馬 … ●

 2018年(2分00秒8)
  1着馬 … ○
 2着馬 … ●
 3着馬 … ●

◎=かなりのスピードタイプ
  (皐月賞までにマイル or
   1800mの重賞で連対経験が
   あり、しかも2000m戦を
   まったく未経験だった馬)

○=スピード戦にも対応可のタイプ
  (皐月賞までにマイル or
   1800mの重賞で連対経験が
   あった馬。但し2000m戦も
   重賞やOP以外のレースで
   勝った経験はアリ)

●=純・中距離タイプ
  (重賞やOPの2000mで
   すでに連対実績のあった馬)

このように、時計が速く
なれば◎印や○印の馬=
スピードタイプの馬の
好走が増えます。

逆に、時計が掛かれば
●印の馬=中距離実績馬の
好走が増えます。

ですので当日の馬場状況や
天候を先に読んだ上で
「好走する馬のタイプ」を
絞る策が有効。それが最も
むずかしい作業(笑)とも
言えますが、もしそれが
先ヨミできれば「正解」に
イッキに近づけることにも
なります。

【ポイント2】
キングマンボ、
ロベルトの穴一発に
要注目

→ここ数年の皐月賞では、
父or母父にキングマンボ 、
またはロベルトの血を持つ
馬が多く好走しています。
馬場状態は不問。しかも
人気薄の馬が多いのが
特徴です。2013年以降で
診てください。

13年2着 エピファネ 父ロベルト系    2番人気
13年3着 コディーノ 父キングマンボ系  3番人気
14年2着 トゥザワー 父キングマンボ系  1番人気
15年1着 ドゥラメン 父キングマンボ系  3番人気
16年1着 ディーマジ 母父ロベルト系   8番人気
17年3着 ダンビュラ 父キングマンボ系  12番人気
18年2着 サンリヴァ 父キングマンボ系  9番人気
18年3着 ジェネラー 父ロベルト系    9番人気

両系統とも「出走馬」が
さほど多くないですから
この好走回数は注目に
値しますし、とにかく
人気薄の好走が多い。

この両血統=力で少し
劣る馬が、実力上位馬と
互角に対峙するための
重要な要素となっている
面があるのでしょう。

タフなコース設定で、
かつガチンコのG1戦。
しかも速い時計が出るか
馬場が悪くなるか
コンディションが両極端に
振れることが多い当レース。

ゆえに、キングマンボの
「タフな総合力」または
速い時計&悪い馬場に
対応する礎となるロベルトの
「パワー」が活きやすい、と
いう事なのかもしれません。

【ポイント3】
関東馬は「ある好走条件」を
クリアしたい

→近10年の皐月賞の
所属別成績を診てください。
(11年の東京開催を除く/
2008年~)

関東馬 4.1.3.54 複勝率13%
関西馬 6.9.7.91 複勝率20%

近年は関東馬も頑張って
いますが、それでも
まだまだ関西馬が優勢。

なお好走した関東馬8頭には
下記のように『芝1800m or
2000mの重賞で既に連対して
いた』共通点がありました。

関東馬については、ココが
取捨ラインとなってきます。

08年2着 タケミカヅ  6番人気 共同通信杯2着
08年3着 マイネルチ  1番人気 京成杯勝ち
13年1着 ロゴタイプ  1番人気 スプリングS勝ち
13年3着 コディーノ  3番人気 東スポ杯勝ち
14年1着 イスラボニ  2番人気 共同通信杯勝ち
15年1着 ドゥラメン  3番人気 共同通信杯2着
16年1着 ディーマジ  8番人気 共同通信杯勝ち
18年3着 ジェネラー  8番人気 京成杯勝ち

【ポイント4】
「前半が遅く流れた
弥生賞」は、皐月賞に
ほとんど直結しない

→皐月賞と全く同舞台で
行われるうえにメンバーも
揃う、根幹TRの弥生賞。

ゆえに「弥生賞上位組」は
皐月賞で人気を集めますが
弥生賞=前半からユルく
流れるケースが多め。

いっぽう、皐月賞は
前半からソコソコ速めに
流れるケースが多め。

この前半の流れの違いから、
「前半が遅く流れた弥生賞で
好走した馬」が、続く皐月賞で
(今度は前半から速い流れを
追走する事に戸惑うためか)
同様に好走できないケースが
意外に多いのです。

前半1000m61秒5以上を
要した、いわゆる「前半が
ユルく流れた弥生賞」は
近10年で5度ありましたが
その5度の弥生賞で3着以内に
好走した15頭の皐月賞の
成績は、下記のとおり。
散々です。

11年弥生賞 前半61.7 (良)
1着馬→ 皐月賞で2着
2着馬→ 皐月賞で9着
3着馬→ 皐月賞で4着

12年弥生賞 前半63.1 (やや重)
1着馬→ 皐月賞で4着
2着馬→ 皐月賞で7着
3着馬→ 皐月賞で11着

13年弥生賞 前半61.6 (良)
1着馬→ 皐月賞で4着
2着馬→ 皐月賞で16着
3着馬→ 皐月賞で3着

17年弥生賞 前半63.2 (良)
1着馬→ 皐月賞で9着
2着馬→ 皐月賞で16着
3着馬→ 皐月賞で3着

18年弥生賞 前半61.5 (良)
1着馬→ 皐月賞回避
2着馬→ 皐月賞で7着
3着馬→ 皐月賞で9着

19年弥生賞 前半61.8 (重)
1着馬→ 皐月賞で?着
2着馬→ 皐月賞で?着
3着馬→ 皐月賞で?着

このように、15頭の
成績は(0.1.2.11)と不振。
昨年も「該当馬」だった
ワグネリアンらが着外に
沈みました。

逆に、前半からソコソコの
速さで流れた2010年や
2016年の弥生賞で勝った
ヴィクトワ-ルピサや
マカヒキらは、続く皐月賞も
きっちり連対しています。

今年の弥生賞も、前半が
61.8秒掛かりましたので
弥生賞組は厳しいかも…と
なりますが、ただ今年の
弥生賞は重馬場。後半も
61.5秒掛かっており、
単に馬場が重すぎただけで
スローペースではなかったと
診れば、上記5年と同様に
考えてはいけないのかも
しれません。

以上4点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。