『目指せダービーの法則で2019年の東京優駿を占う(2019年)』田中洋平

 

今週末はいよいよダービーなので、

私なりのデータ分析をしてみたいと思います。

 

競馬界の一年はダービーに始まりダービーに終わる、

と言われるように、多くの産駒はデビュー時にここを目指します。

 

もちろん短距離適性や、明らかにダート適性の馬もいますが、

とりあえずダービー制覇に憧れるものでしょう。

 

だからこそ、ダービー当日を迎えるまでに、

どのようなレースを経てきたかが重要な要素かと考えます。

 

そこで前走レース別のダービー成績をご覧ください。

 

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
皐月賞G1 9- 7- 4-65/85 10.6% 18.8% 23.5% 94 62
京都新聞G2 1- 1- 1-19/22 4.5% 9.1% 13.6% 13 41
青葉賞G2 0- 2- 3-21/26 0.0% 7.7% 19.2% 0 130
プリンシ 0- 0- 2- 8/10 0.0% 0.0% 20.0% 0 426
毎日杯G3 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
NHKマG1 0- 0- 0-26/26 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
兵庫CG2 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
弥生賞G2 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
若葉S 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
桜花賞G1 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

集計期間:2009. 5.31 ~ 2018. 5.27

 

過去10年のデータを見てみると、

前走皐月賞だった馬が16連対と圧倒的です。

 

つまりダービーを制覇するには、

2歳時から順調にレースを使えて、

皐月賞時点である程度完成している必要がある。

 

ということでしょう。

 

そこで皐月賞の着順別の成績をみてみましょう。

 

前入線順位 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
前走1着 2- 2- 2- 4/10 20.0% 40.0% 60.0% 49 107
前走2着 1- 1- 0- 8/10 10.0% 20.0% 20.0% 40 37
前走3着 2- 1- 0- 5/ 8 25.0% 37.5% 37.5% 505 115
前走4着 1- 1- 0- 6/ 8 12.5% 25.0% 25.0% 70 87
前走5着 1- 0- 0- 6/ 7 14.3% 14.3% 14.3% 75 25
前走6~9着 1- 1- 1-13/16 6.3% 12.5% 18.8% 78 51
前走10着~ 1- 1- 1-23/26 3.8% 7.7% 11.5% 29 48

 

 

皐月賞で5着以内だった馬が、ダービーで12連対しています。

 

前走皐月賞で1~5着だった馬のダービーでの成績をまとめるとコチラ。

 

勝率16% 連対率28% 複勝率33%

単勝回収率140% 複勝回収率75%

 

このように過去10年では、単勝をベタ買いしてもプラスになります。

 

しかも好走率が高いので、皐月賞1~5着馬は必ずマークが必要でしょう。

 

これを「目指せダービーの法則①」とします。

 

続いて皐月賞で6着以下に敗れた馬ですが、

ここからダービーで復活するに、ある条件があります。

 

それは前走の皐月賞で1~2番人気に推されていること。

 

◆2009年ダービー

1着 ロジユニヴァース(皐月賞1番人気14着)

2着 リーチザクラウン(皐月賞2番人気13着)

 

◆2015年ダービー

3着 サトノクラウン(皐月賞1番人気6着)

 

◆2017年ダービー

2着 スワーヴリチャード(皐月賞2番人気6着)

 

◆2018年ダービー

1着 ワグネリアン(皐月賞1番人気7着)

 

この皐月賞1~2番人気で6着以下に敗れる法則に当てはまると、

過去10年で上記5頭が該当して、複勝率はなんと100%です。

 

これを「目指せダービーの法則②」としましょう。

 

次に皐月賞以外の別路線組ですが、

京都新聞杯に青葉賞、プリンシパルステークスの馬が、

過去10年では馬券圏内に10頭、4連対しています。

 

他にもNHKマイルカップからダービーへと駒を進める馬もいますが、

ダブル制覇したキングカメハメハのような馬はマレ。

 

ほとんどはダービーで撃沈します。

 

そこで前走皐月賞以外のレースを使っていた馬の、

前走の成績を見てみると、ある傾向が見えてきました。

 

前入線順位 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
前走1着 1- 3- 3-28/35 2.9% 11.4% 20.0% 8 164
前走2着 0- 0- 2-22/24 0.0% 0.0% 8.3% 0 65
前走3着 0- 0- 0- 8/ 8 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
前走4着 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
前走5着 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
前走6~9着 0- 0- 1-11/12 0.0% 0.0% 8.3% 0 101
前走10着~ 0- 0- 0-11/11 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

集計期間:2009. 5.31 ~ 2018. 5.27

 

それはダービーで連対するなら、前走1着であること。

 

ダービーで3着以内の場合でも、前走2着以内であることが望ましい。

 

という傾向です。

 

2014年のダービーで、

マイネルフロストが前走の青葉賞6着から、

本番で3着しているが、これは本当にレアケースでしょう。

 

馬連ベースで考えるなら、

前走皐月賞以外のレースを使っていた馬は1着が必須。

 

これを「目指せダービーの法則③」とします。

 

では特別登録されている馬で、

目指せダービーの法則に当てはまる馬を探してみましょう。

 

◆目指せダービーの法則①

サートゥルナーリア(皐月賞1着)

ヴェロックス(皐月賞2着)

ダノンキングリー(皐月賞3着)

クラージュゲリエ(皐月賞5着)

 

◆目指せダービーの法則②

該当馬ナシ

 

◆目指せダービーの法則③

エメラルファイト(スプリングS1着)

ザダル(プリンシパルS1着)

リオンリオン(青葉賞1着)

レッドジェニアル(京都新聞杯1着)

 

今年はこの8頭が期待できそうですね。

 

ちなみに今年のダービーは皐月賞上位3頭の3強対決とも言われています。

 

サートゥルナーリア

ヴェロックス

ダノンキングリー

 

この3頭ですね。

 

この3強ムードに酷似するのが2016年のダービーで、

その時のメンバーは、

 

1着 マカヒキ(皐月賞2着)

2着 サトノダイヤモンド(皐月賞3着)

3着 ディーマジェスティ(皐月賞1着)

 

と、皐月賞上位3頭がダービーの上位を独占しました。

 

この2016年になぞらえて、

今年も皐月賞上位3頭で決着する可能性が濃厚!と決するのは早いでしょう。

 

2012年のダービーは、

 

1番人気 ワールドエース(皐月賞2着)

2番人気 ゴールドシップ(皐月賞1着)

3番人気 ディープブリランテ(皐月賞3着)

 

というように3強ムードだったのです。

 

しかし結果は、

 

1着 ディープブリランテ

2着 フェノーメノ(青葉賞1着)

3着トーセンホマレボシ(京都新聞杯1着)

4着ワールドエース

5着ゴールドシップ

 

このように前走、青葉賞1着のフェノーメノと、

前走京都新聞杯1着のトーセンホマレボシが馬券に絡む大活躍。

 

だから2019年のダービーは、

3強馬以内にも、十分チャンスがあるかと思われます。

 

とくに前走が皐月賞以外で、1着だった馬には警戒をしましょう。

 

ぜひ参考にしてください。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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