『3歳馬は長距離戦に不向きではないのか?を検証してみた』田中洋平
いつも思うのですが、長距離戦は高齢馬が多いですね。
芝3400mを走るダイヤモンドステークス、
2019年のメンバーは以下の通り。
ルミナスウォリアー(牡,8)
カフェブリッツ(牡,6)
シホウ(牡,8)
ピッツバーグ(セ,6)
ブライトバローズ(牡,7)
ララエクラテール(牡,7)
ソールインパクト(牡,7)
サンデームーティエ(牡,5)
グローブシアター(牡,5)
ユーキャンスマイル(牡,4)
そして芝3000mを走る阪神大賞典の
2019年のメンバーはこの通り↓
ロードヴァンドール(牡,6)
リッジマン(牡,6)
ケントオー(牡,7)
ステイインシアトル(牡,8)
サイモンラムセス(牡,9)
ソールインパクト(牡,7)
カフジプリンス(牡,6)
ヴォージュ(牡,6)
アドマイヤエイカン(牡,6)
シャケトラ(牡,6)
コルコバード(牝,6)
11頭立てで、すべて6~9歳馬と高齢馬ばかり。
これは人間もそうですが、
若いと後先考えずに勢いで猛進することが多い傾向です。
反対にベテランになってくると、
力の抜きどころが分かっているのでムリをしない。
つまり短距離戦は若者向きで、
長距離戦はベテラン向き。
ということはですよ、
短距離戦はベテランには不向き、
長距離戦は若者には不向きではないのか?
ということを調べてみたいと思います。
まずは6歳以上の距離別の成績↓
緑色が芝のレースで、茶色がダートです。
確かにマイル戦あたりに比べると長距離戦の方が成績が良い、
という気がする程度で、そこまで大差はなさそう。
反対にスプリント戦の成績は、それほど悪くないのですよね。
立てた仮説とちょっとズレた印象です。
では次に若い3歳馬の成績を見てみたいのですが、
3歳馬同士の戦いをデータに入れるとおかしくなるので、
ここでは古馬と戦う3歳以上のレースだけに限定します。
3歳馬の距離別成績↓
いかがでしょう?
芝のレースは、仮説とまったく逆の結果が出ましたね。
イメージとまったく違ったのでビックリ。
そこで次に3歳馬のデータを単勝19.9倍以内に絞ってみました。
この意図は、普通に勝ち負けできるレベルが、
単勝19.9倍以内と私が考えているため。
芝の2100m以上がプラス回収になりました。
これも仮説ですが、
私と同じように長距離戦は若手はムリ!と思っている人が、
たくさんいるのかもしれませんね。
でも思っている以上に若手も走れるので、
プラス回収になっているというイメージです。
古馬に混じると、字面的に3歳馬って弱そうに見えますからね。
ちなみに競走馬は、
2~3歳の5月までは同年代と必ず競走します。
しかし3歳の6月からは古馬に混じって競走できるようになる。
だから3歳以上のレースに3歳馬が出走するのは、
これからの6~12月の期間となります。
なんとなくのイメージほど、疑ってみると面白いというお話でした。
ぜひ参考にしてください。
投稿者プロフィール
-
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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