『きさらぎ賞の穴馬探しPART2』シベリアン

引き続き「きさらぎ賞」の
穴馬探しをお伝えします。

 前回のPART1記事では、
きさらぎ賞の考察にあたって
注目したい「血統」などに
 ついて記しました。

 今回は、その他のポイントを
記していきましょう。

 【ポイント3】
 「芝1800m以上」での
好走実績に要注目

→近5年の好走馬15頭の、
きさらぎ賞を迎える前までの
「芝1800m以上」での
戦績を診てください。

12年1着 ワールドエー 1.1.0.0
 12年2着 ヒストリカル 1.0.0.2
 12年3着 ベールドイン 1.1.0.1
 13年1着 タマモベスト 出走なし
13年2着 マズルファイ 1.2.0.1
 13年3着 アドマイヤド 0.2.0.1
 14年1着 ト-センスタ 2.0.0.0
 14年2着 バンドワゴン 2.0.0.0
 14年3着 エイシンエル 0.0.0.1(=4着)
15年1着 ルージュバッ 2.0.0.0
 15年2着 ポルトドート 2.1.0.0
 15年3着 アッシュゴー 出走なし
16年1着 サトノダイヤ 2.0.0.0
 16年2着 レプランシュ 2.0.0.1
 16年3着 ロイカバード 2.1.0.0

このように全15頭のうち
13頭が『芝1800m以上で
 すでに3着以内に好走した
実績がある』馬でした。

 (14年の3着馬は
着外4着でしたが、首位と
0秒1差の4着でしたので
 あえて「好走」とカウント)

スローで流れるレースゆえ
本来「距離分のスタミナ」は
不要なはずなのですが、
きさらぎ賞は相当なスローで
流れるケースが多く、しかも
実戦経験の浅い3歳早期の
 レースですから「既に長めの
距離のレースでスロー戦を
経験してきた」履歴が効く、
ということなのでしょう。

 逆に、芝1800m以上で
3着以内に好走した実績が
無かった馬は、12年に
 ジャスタウェイが4着に
敗れました(3番人気)し、
 一昨年もサトノルパンが
6着(3番人気)に敗退。
あのオルフェ-ヴル&
アッシュゴールドの兄弟も
共に連対できませんでした。
 (11・15年)。

このように
「芝1800m以上の距離での
好走実績」が大きな
 アドバンテージになるレース、
ということなのです。

 【ポイント4】
 「新馬戦勝ち」直後の馬は
苦しい

→近10年のきさらぎ賞に
出走した全馬の「前走の
 クラス」別の成績を診て
 ください。

 重賞    4.1.3.22  複勝率27%
オープン  2.0.0.8         20%
500万下  3.7.3.26         33%
 未勝利戦  1.2.4.8         47%
 新馬戦   0.0.0.8           0%

このように複勝率で診ると
 きさらぎ賞で成績が良いのは、
 前走で重賞、500万、そして
未勝利戦を使っていた馬。

 特に「前走未勝利戦勝ち」で
好走した7頭は下記のように
 いずれも低人気でした。
 穴狙いの際にもぜひ注目したい
履歴、といえましょう。

07年3着 4番人気 サムライタイガース
10年1着 5番人気 ネオヴァンドーム
10年3着 6番人気 ステージプレゼンス
11年2着 8番人気 リキサンマックス
12年3着 2番人気 ベールドインパクト
13年2着 5番人気 マズルファイヤー
14年3着 6番人気 エイシンエルヴィン

逆に、前走新馬勝ちの馬は
(0.0.0.8)と全滅。

 前走「新馬戦」勝ちも
「未勝利戦」勝ちもたいして
変わらないように見えますが、
 前走新馬戦勝ち=キャリア1戦、
 前走未勝利戦勝ち=キャリアが
 すでに2戦以上の「違い」が
 あります。その実戦経験数の
違いが活きてくる、という
 ことではないでしょうか。

 【ポイント5】
 逃げ馬に要注意

→近10年の当レースで
逃げた馬は(2.3.0.5)、
 複勝率50%。昨年も
8番人気馬が逃げて
掲示板に残っています。

しかも、逃げて連対した
 その5頭の人気順は
3・1・8・5・1。
 人気の逃げ馬だけでなく
穴の逃げ馬も狙える一戦、
と言えます。

 以上5点を鑑みたうえで、
 今年の推奨馬をPART3で
会員様にお伝えします。

PART3・穴馬結論編に続きます。

 

 

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。