『ノーザン系の一口馬主で売られている非ノーザン馬は走るのか?』田中洋平

 

シルクレーシングの2019年度の1次募集で

以下の5頭に申し込みました。

 

・シャトーブランシュの18(一口11万円)

父キングカメハメハ

素人目に馬体がバツグンに良さそうに見えた。

 

・ピラミマの18(一口10万円)

父ハーツクライ

スワーヴリチャードにバンドワゴン、

その他にも兄弟がとにかく優秀でハズレなし。

 

・フィエラメンテの18(一口5万円)

父ジャスタウェイ

牝系にトゥザヴィクトリーやデニムアンドルビー、

他にも活躍馬がいっぱい。あとは馬体。

 

・モシーンの18(一口10万円)

父ドゥラメンテ

プリモシーンの妹で、

今回の募集の中で一番馬体が良いと思った。

 

・ビバリーヒルズの18(一口3.6万円)

父リアルインパクト

骨太で全体的にゴツゴツしている。

丈夫で長く活躍してくれそうなイメージ。

 

という理由です。

 

結果は↓

シャトーブランシュの18(×)

ピラミマの18(×)

フィエラメンテの18(〇)

モシーンの18(×)

ビバリーヒルズの18(×)

 

まさかの当選は1頭だけ。

 

正直、シャトーブランシュ、ピラミマ、モシーンの3頭は、

競争率が高いので、この中から1頭取れればラッキーと思っていました。

 

ですが、完全にアテが外れた結果に。

 

同じく父親がリアルインパクトのビバリーヒルズの18も、

それほど人気にならないから取れると踏んでいましたが、

あっさり撃沈。

 

とりあえず5頭申し込んで、3頭をゲット。

 

残りは1.5次募集という再募集で、

良さそうな馬を2頭取ればOKと考えていたのですが、

1頭しか取れない現実に、ちょっと青くなりました。

 

最近のシルク人気は恐ろしいですね。

 

結局は再募集で4頭をゲットして、5頭のラインナップにしましたが、

この馬たちについては、また追々紹介できればと思います。

 

とりあえず、来年の6月からデビューする馬を、

カタログを見ながら「あーだ、こーだ」と思案する。

 

これは馬券を買うのと同じで、

この時間が一番楽しかったりします。

 

馬券の結果は1分後ですが、

一口馬主の場合は、1~2年後と先が長いですけどね。

 

あとシルクは口数が500口と決まっているので、

他の会員さんとの申し込みの駆け引きも必要なのは、

すでにご説明した通り。

 

人気のある馬は、余裕で落選します。

 

全部に申し込めば、何か当たるでしょう?

 

と思ったあなた!

 

死にますよ。

 

仮に今回募集されている70頭に申し込んで、

すべて当たってしまった場合、

70口で463万円の支払いが待っています。

 

そして申し込んだのに購入できない人は、

即退会というルール。

 

だから自分の予算の範囲内で、

他の人が気づいていない優良馬を探せれば、

お宝ゲットということになります。

 

シルクは実績制といって、

過去3年の購入額が大きい人ほど有利なシステムなのですが、

これはややこしいので省きます。

 

この時期は、昨年出資した2歳馬がデビューする時期でもあり、

来年デビューする馬を吟味する時期でもある。

 

となると、「どの馬が走りそうなのか?」とあれこれ考えますよね。

 

そこで気づいたネタを今日はシェアしたいと思います。

 

少しは馬券にも使えると思うので、お付き合いください。

 

まずシルクレーシングはノーザンファームの傘下ですが、

他にサンデーレーシングとキャロットファームという一口クラブがあります。

 

ノーザンファームで生産した馬を、

この3つのクラブに振り分けて客を募っている訳ですが、

募集馬の中には、ノーザンファームで生産されていない馬がいます。

 

有名どころなら、一時期話題になったエピカリスがそう。

 

デビューから破竹の4連勝で話題になり、

アメリカクラシック三冠の3冠目のレースとして有名な

ベルモントステークスに挑戦するも、蹄の不安で出走を回避。

 

その後はパッとせずに引退しましたが、

この馬はキャロットファームで募集されたが、

生産者は鎌田正嗣さんという方。

 

サンデー、キャロット、シルク全般ですが、

必ず毎年、この他牧場生産馬が混じっています。

 

今年のシルクは外国産馬を除けば、5頭が他牧場生産ですね。

 

なんで他から買い付けてくるのか?

 

これは私には分かりません。

 

しかし、わざわざ他から買ってくるくらいだから、良い馬ではないのか?

 

馬のプロであるノーザンファーム関係者が、

他の牧場に足を運んで、走りそうな馬を買い付けているのではないか?

 

このように考えることができます。

 

そこで2016~2019年までに出走している、

馬主はサンデー、キャロット、シルクだけど、

生産者はノーザンF、社台F、追分F、社台白老Fではない馬の成績を、

ザックリですが見てみたいと思います。

 

◆サンデーレーシング

勝率20% 連対率33% 複勝率44%

単勝回収率204% 複勝回収率84%

 

◆キャロットファーム

勝率16% 連対率27% 複勝率36%

単勝回収率139% 複勝回収率101%

 

◆シルクレーシング

勝率11% 連対率22% 複勝率30%

単勝回収率52% 複勝回収率75%

 

このようにサンデーとキャロットはまずまず。

 

走っている馬を見てみると、

 

◆サンデーレーシング

・1勝以上している馬

ゴライアス  

オーヴァーライト

ウィーバービル

トゥールモンド

(以下0勝)
ラモントルドール
オグマンテ   
ネイビークロス

7頭中4頭が1勝以上

勝ち上がり率57%

 

◆キャロットファーム

・1勝以上している馬

ストライクイーグル

パリンジェネシス 

ヴァントシルム

ジェシー    

バイオレントブロー

イペルラーニオ  

エピカリス 

ザダル    

ガンサリュート

ラッシュアタック

ナイルデルタ  

ピグマリオン  

プレシャスギフト 

グレートバニヤン 

ヴェスティード  

ジェネティクス  

(以下0勝)
ファタモルガーナ 
タッチングムービー
エールブラン   
クロスデスティニー
サザンレインボー 
フェリシタシオン 
ダブルクラッチ  
レオパルディナ  
グースベリー   
インフィニティラヴ
メロディーア   
スウェアジーク  
キスミーダーリン 
ヴァーナルデイズ 
マッサビエル   
ヴィグラスムーヴ 

32頭中16頭が1勝以上

勝ち上がり率50%

 

◆シルクレーシング

・1勝以上している馬

ダイアトニック

クライムメジャー

インビジブルレイズ

グローリーヴェイズ

レーヌドブリエ  

ドレーク    

メリーウィドウ

ブラヴォバンビーノ

シングルアップ  

フェイマスエンド

パイロテクニクス

シルクドリーマー 

ヴィグラスファイア

ファイアーボーラー

ルーカス    

サーブルノワール 

バトルデゼル  

インペリオアスール

ヴァルドワーズ

(以下0勝)
メテオスウォーム 
ジョニーハンサム 
クリッパークラス 
アンジェリック  
ゲートウェイアーチ
ララフォーナ   
セドゥラマジー  
マンボビート   
マルニ      
インストレーション
シルクブルックリン
ジュメイラリーフ 
フロントライン  
カムアップロージズ
ダンスウィズユー 
ボアヴィスタ   
ヴィクトリーキー 
ブロウユアマインド
セレブレイトダンス
ローズサクシード 
アリディブリラーレ
デビュースマルト 
チャオアプレスト 
エールマリアージュ
ワンダーシャウト 
ショットガンニング

45頭中19頭が1勝以上

勝ち上がり率42%

 

全体の勝ち上がり率ですが、

サンデーが約57%、キャロットが約50%、

シルクが55%くらいな感じですね。

 

シルクは落ちますが、他2クラブは同じくらいをキープ。

 

じゃあノーザンファーム生産馬の方が良くないか?

という話になりそうですが、

 

この他牧場生産馬は人気になりにくいのと、募集価格が安いのです。

 

冒頭でお伝えした、

他の人が気づいていない優良馬を探せればお宝ゲット!

という訳ですね。

 

反対にノーザンファーム生産の良血馬は、

人気集中で競争率が高い上に、価格も高いという2重苦。

 

であれば、人気にならない他牧場生産馬から、

走りそうな馬を探すのも、一口馬主を楽しむ手ではないかと思います。

 

ぜひ参考にしてください。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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