『フェブラリーSの穴馬探しPART2』シベリアン

引き続き「フェブラリーS」の
穴馬探しをお伝えします。

 前回のPART1記事では、
フェブラリーSの考察に
 あたって絶対に注目すべき
履歴について記しました。

 今回は、その他のポイントを
記していきましょう。

 【ポイント2】
 基本は外枠優勢

→近10年のフェブラリーSで
馬券圏に好走した30頭のうち
 じつに18頭が2ケタ馬番=
10番枠から外枠の馬でした。

 東京ダート1600mは外枠馬の
 ほうが(最初の芝区間で)芝を
長く走れますから(馬が芝を
苦にさえしなければ)コースの
外めを走るほうが、テンから
 スピードに乗れて有利です。

またフェブラリーSは相当な
 ハイペースで流れるなかを
各馬がシビアに位置を取りに
殺到するタフなG1ですから、
 内々で揉まれてしまうより
「外」を不利なくスムーズに
運ぶほうがリスクも少なめ。

という事で外枠>内枠の傾向が
顕著に出ているのでしょう。

もちろん何が何でも内枠馬=
 全消しと決めつける必要は
無いと思います。昨年も3着は
内枠馬でした(外へ出して
捌いてきました)。

ただ、もし「同等評価で迷った
2頭」がいれば、枠が外の馬の
 ほうを優先するテはあると
思います。

 【ポイント3】
 牝馬が劣勢

→タフな性質のレースらしく
牝馬は劣勢です。近10年で
(0.0.0.8)と全滅。

 【ポイント4】
 「ダート重賞勝ち」が
無いと厳しい

→近10年の当レースで
馬券圏に好走した30頭は
 すべて「それまでに
 ダート重賞を勝った実積を
持っていた馬」でした。

 当レースは、意外と昔から
初ダート馬が出走してくる
 こともけっこう多いですが、
G1ゆえ基本は「餅は餅屋」。
そのような馬は、とにかく
結果が出ません。

 今年も「まだダート重賞を
一度も勝っていない馬」が
何頭か出走する予定ですが
 もちろん推奨馬とはしません。

 【ポイント5】
 勝ち切るのは大型馬

→当レースは「前走が
500キロ以上だった大型馬」が
非常に強く、近10年で9勝を
 あげています。唯一非該当の
 サンライズバッカスにしても
前走体重は486キロでした。

タフな流れのレースですし
混戦で道中揉まれるシーンも
多くなりますから(馬力を
満載して、相手とのタイトな
勝負に強い)大型馬に何かと
利が働きやすいのでしょう。

 昨年は小型馬ノンコノユメが
1番人気を背負いましたが
 その人気に応えきれずに2着。
 今年はどうでしょうか。

 【ポイント6】
スピード色の強い血統に
要注意

→前述【ポイント5】のように
馬体的には大型のパワー馬が
優勢ですが、血統的に診ると
 パワー以上に「マイルG1戦に
対応できる軽快なスピード」を
備えている事が肝要なレース。

 実際に、スピード型が多い
 ゴールドアリュ-ルの産駒が
4年連続で好走していますし、
ミスプロ系・ナスルーラ系を
主軸に持つ馬なども好走多数。
 昨年もアグネスデジタル産駒が
3着穴をあけました。

 【ポイント7】
 前走「東京大賞典」組が
 なかなか勝てない

→近10年の出走全馬の
前走別成績を診てください。

 JCダート  勝率20% 複勝率50% 2.1.2.5
川崎記念   勝率14% 複勝率50% 2.3.2.7
東京大賞典  勝率  0% 複勝率43% 0.3.3.8
東海S    勝率18% 複勝率36% 2.1.1.7
オープン特別 勝率  8% 複勝率  8% 1.0.0.11
根岸S    勝率  4% 複勝率  9% 2.1.2.50

 ※JCダート=近3年の
 チャンピオンズC分も含む

 とにかく前走でオープン特別・
根岸Sを使ってきた馬が不振。
 前者に関してはレベルの問題、
 後者に関しては当レースと
 レースの質が大きく違う事が
 フェブラリーSでの不振に
繋がっているのでしょう。

ちなみに「前走の根岸Sで
4着以下だった馬」は
近10年のフェブラリーSで
(0.0.0.34)と全滅中です。

それ以上に注目したいのは
前走「東京大賞典」組が
勝てない点。馬券にはよく
絡みますが、勝てません。

 東京大賞典はメンバーこそ
揃うものの、毎年ゆったり
 レースが流れますので、
そんなヌルい流れを直近で
走ってくると、一転して
 フェブラリーSで忙しい流れに
遭っても(力の元値の高さで
 ソコソコには対応しても)
 流れに戸惑って勝ちきれない
 ケースが多い…という事では
 ないでしょうか。

 最もアベレージが良いのは
前走「チャンピオンズC」から
 ひと休みしたうえで当レースに
出てきた馬。また東京ダートと
意外に共通項が多い川崎コースで
行われる「川崎記念」を使って
 きた馬の成績も良好です。

 以上7点を鑑みたうえで、
 今年の推奨馬をPART3で
会員様にお伝えします。

PART3・穴馬結論編に続きます。

 

 

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。