『競馬をやったことがないOLは馬券術を作れない』田中洋平

 

雑誌に載るような馬券術はどうすれば思いつきますか?

 

やっぱりTARGETを使いこなせないとダメですか?

 

この問いに、お答えしたいと思います。

 

まず私はこれまで20回以上、

競馬雑誌に馬券術を載せてもらっています。

 

 

このように何度も載せてもらっていると、

コツなんかも分かってくるのですが、それはとりあえず置いておきましょう。

 

まずは馬券術のアイデアが必要で、これが最も重要です。

 

このアイデアですが、

頭の良さや回転の速さ、芸術センスはあまり関係ない。

 

私はこう思っています。

 

大切なのは知識量なのです。

 

音楽に例えると、

素人の私がある日突然、素晴らしいメロディを思いついた。

 

これを音楽業界に売り込んだら、いきなりメジャーデビュー。

 

オリコン1位に選ばれましたー!

 

とはなりません。

 

なぜなら私は楽譜が読めないですし、

音楽はどちらかというと苦手な方。

 

ハーモニカの演奏すら、怪しいタイプでした。

 

そんな音楽の基本がなっていない人間が、

いきなり素晴らしいメロディを思いつくなど、あり得ないのです。

 

音楽の基本をしっかり勉強していて、

普段から音楽に慣れ親しんだ環境にいて、

そして何より音楽が大好きな人が、素晴らしいメロディを思いつく。

 

ですよね?

 

こう考えると、

 

生まれつき天才のような先天的な才能より、

興味を持って学習した後天的な才能の方が重要に思えます。

 

つまり自分には才能がないから、

と諦める必要はなく、しっかり勉強すれば才能は作れる。

 

これは何歳になって大丈夫だと思います。

 

定年後から始めた趣味を、ちょー極めている人もいますからね。

 

頑張れる情熱があれば、問題ないでしょう。

 

では何を頑張るのか?

 

とにかく競馬の本を読むことです。

 

競馬雑誌、競馬書籍を、どんどん読みましょう。

 

「へー、こんな考え方があるのかー!」

 

という程度でOKです。

 

とりあえず頭に取り込んでいけば、脳内にストックされます。

 

このストックが一定量溜まって、

溢れ出てきたものが、素晴らしいアイデアということ。

 

素晴らしい馬券術の素になるものです。

 

これは音楽も同じで、

色んなパターンのメロディを脳内に溜め込むと、

脳内で混ぜ合わさって、素晴らしいメロディーが生まれる。

 

天才アーティストは「天から降りてきた」と言うでしょうけど、

実際は自分の脳内からスコーンっ!と出てきたのが正解です。

 

周りから天才と言われているので、

「天から降りてきた」という凡人には理解できない表現にしているだけ。

 

当の本人たちは脳内で生み出されたことくらい、

十分にわかっているはずです。

 

話しがそれたので戻しましょう。

 

音楽をあまり聴かない人は、メロディーを作れない。

 

ということは、

競馬をやったことがないOLは、馬券術を作れない。

 

最近競馬を始めたばかりの大学生は、馬券術を作れる可能性が低い。

 

競馬歴5年、競馬大好きサラリーマンなら、

そろそろ馬券術を作れる可能性が出てきても良さそう。

 

競馬歴10年のベテランなら、

知識量によっては馬券術を作れるようになる。

 

つまり競馬の知識が増えれば増えるほど、

雑誌に載るような馬券術を作れる可能性が高くなります。

 

だから競馬雑誌や競馬書籍から、知識を取り込まないとダメなんですね。

 

あと注意して欲しいのが、ゴシップ系のネットの記事。

 

〇〇騎手と〇〇調教師の仲が悪いだの、

〇〇騎手が干されただのというウワサ話の記事は、

馬券術作りに繋がる可能性は低いですからね。

 

ウワサ話は面白いですが、あまり知識にはなりません。

 

それよりも他の人が作った馬券術をどんどん読みましょう。

 

まずは型を覚えるところから始める。

 

ここが今回のポイントです。

 

雑誌に載るには、読者ウケする馬券術である必要があります。

 

多くの人が使ってみたい!と思わないと、

雑誌の記事として失敗だからですね。

 

だから雑誌編集者と出版編集者は、

「多くの人が使ってみたい!と思う馬券術」を求めている。

 

では「多くの人が使ってみたい!と思う馬券術」って

どんなものでしょうか?

 

答えは、雑誌に載っている馬券術です。

 

雑誌編集者が認めた馬券術だけが雑誌に載っているので、

その型をマネすればゴールに近づくわけです。

 

とてもシンプルですよね。

 

これが分かっていないと、

自分よがりの誰にも認められない馬券術になります。

 

要注意です。

 

次にTARGETを使いこなす必要についてですが、

これは必須ですね。

 

良いアイデアを思いついても、

それを検証する方法がなければ話になりません。

 

製薬会社の研究員が、

ガン細胞を死滅されるロジックを思いついたとしても、

それを検証する研究室がなければ製品化はムリ。

 

こう考えれば、納得がいくと思います。

 

馬券術も莫大な量のデータ分析を必要とするので、

この時代に手作業は厳しいでしょう。

 

もちろん取っ掛かりは手作業で良い場合もありますが、

最終的にはTARGETのような、

データベースソフトが必要になりますね。

 

まだ使いこなせてないのであれば、これも勉強です。

 

新しいことを覚えるのは億劫ですが、

新しいことを覚えないと、現状より前には進めないですしね。

 

ということは、

新しいことを覚えた分だけ、自分にリターンがあるということ。

 

これからも、どんどん勉強して行きましょう。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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