『好走するローテーションを狙って回収率119%!』田中洋平
2020年の2歳戦が始まるのはまだ先ですが、
今回はまだ若い2歳馬の特徴から、馬券術を考えたいと思います。
馬はもともと臆病な生き物と言われていますが、
それが若い2歳馬であれば、なおさらですよね。
しかし2歳のオープンレースは、
野路菊S、ききょうS、芙蓉S、萩Sなど、
少頭数になるレースが多い傾向です。
この少頭数レースを勝って多頭数のG1に挑むと、
意外と揉まれ弱くて、能力を発揮できずに惨敗。
こんなことが、2歳馬にはよくあります。
競走馬は「キツイ→楽」のときに好走して、
「楽→キツイ」ときに凡走するのはご存じですよね。
つまり「少頭数→多頭数」はキツイ流れで、
「多頭数→少頭数」は楽な流れと言えるでしょう。
まずはキツイ流れから調べてみましょう。
◆キツイ条件
2歳馬
前走5~9頭立て
1~3着
今回14~18頭立て
前走少頭数レースで1~3着に好走して、
今回多頭数レースに参戦するパターンですね。
勝率11% 連対率21% 複勝率31%
単勝回収率50% 複勝回収率73%
このような成績になります。
ただこれ単体では、成績が良いのか悪いのか?が分からないので、
「多頭数→多頭数」のパターンをお見せします。
◆比較条件
2歳馬
前走4~18頭立て
1~3着
今回14~18頭立て
前走多頭数で好走して今回も多頭数、
「キツイ→キツイ」のパターンです。
勝率19% 連対率33% 複勝率45%
単勝回収率81% 複勝回収率82%
成績がまったく違いますね。
「楽→キツイ」は凡走するので、要注意なのです。
では反対に「キツイ→楽」のパターンはどうでしょう?
◆楽の条件
2歳馬
前走14~18頭立て
4~9着
今回5~13頭立て
前走多頭数レースで惜しい競馬をして、今回出走頭数が減るパターンですね。
勝率8% 連対率18% 複勝率29%
単勝回収率119% 複勝回収率91%
前走4~9着と馬券に絡めなかった馬を狙う部分に注意して欲しいのですが、
多頭数なら少しのマギレで能力を発揮できない。
ということが、頻繁にあるわけです。
こちらの画像をご覧ください。
上段の写真が18頭立てのレースで、下段の写真が8頭立てです。
下段の18頭立ては最後方の1頭が見切れていて映っていないのですが、
ゴチャゴチャ加減がまったく違いますよね。
ゴチャゴチャの満員電車で通勤したら、うまく能力を発揮できないが、
特急の指定席で快適に出勤したら、バリバリ働ける。
人間に例えるなら、こんな感じでしょうか。
これが「キツイ→楽」の流れです。
競走馬は「キツイ→楽」のときに好走して、
「楽→キツイ」ときに凡走する。
この視点から調べてみると、良い結果にたどり着くかと思います。
まずは「楽→キツイ」になるアイデアをたくさん書き出して、
それをTARGETでバンバン調べましょう。
投稿者プロフィール
-
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
最新の投稿
- 馬券力アップ2024年4月24日『調教師はなぜ好走率の低い連闘策を採用するのか?』田中洋平
- 馬券力アップ2024年4月15日『万馬券の使者!原祐介騎手が社台グループの馬に乗れば!』田中洋平
- 馬券力アップ2024年4月9日『女性ナンバーワン!永島まなみ騎手が激走する3つの条件!』田中洋平
- 馬券力アップ2024年3月27日『メイショウタバルで重賞初制覇の石橋守調教師にフォーカス!』田中洋平