『中山牝馬ステークス2020の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「中山牝馬S」の
穴馬探しをお届けします。

中山牝馬Sは
3月14日(土)に
中山芝1800mで行われる
牝馬限定ハンデ重賞です。

土曜施行のレースですので
さっそく、当レースの
ポイントをお伝えします。

【ポイント1】
4歳馬が大不振

→近10年の当レースの
馬齢別成績を診てください。
(阪神開催の11年は除く)

4歳  複勝率11% 2.3.0.40
5歳  複勝率26% 5.4.4.37
6歳  複勝率22% 3.4.3.35
7歳上 複勝率14% 0.0.2.12

このように4歳馬の
成績がハッキリ低調。
この時期の重賞としては
やや珍しい傾向が現れて
います。

4歳馬に厳しめのハンデが
課せられるケースが多い
ことも要因でしょうが、
それよりも「5歳・6歳の
牝馬の勝負気配の強さ」が
要因ではないか、と診て
います。

というのも5歳・6歳の
牝馬は当レースorこの次の
レースを最後に引退して
繁殖に上がる馬がかなり多く
目イチで仕上げられている
馬も少なくありません。

逆に、まだ「先」がある
4歳牝馬はこの後を見据えた
余裕残しの仕上げになって
いることが多め。

そんな、このレースに
賭けるスタンス・意気の
違いが4歳不振の現象を
生んでいると診ています。

【ポイント2】
前走愛知杯組、
前走ターコイズS組の
「見分けかた」

→2016年から愛知杯が
現行の施行時期(1月)に
替わってから、この
中山牝馬Sでは「前走で
愛知杯かターコイズSを
走っていた馬」の台頭が
増えています。

下記のように好走12頭中、
3分の2にあたる8頭が該当。

16年1着馬 前走愛知杯(8着)
16年2着馬
16年3着馬 前走愛知杯(12着)
17年1着馬
17年2着馬 前走ターコイズ(1着)
17年3着馬 前走愛知杯(3着)
18年1着馬
18年2着馬 前走ターコイズ(2着)
18年3着馬 前走愛知杯(2着)
19年1着馬 前走ターコイズ(4着)
19年2着馬 前走愛知杯(4着)
19年3着馬

面白いのは
前走愛知杯組の場合は
その愛知杯で「着外」に
凡走していた馬でも
中山牝馬Sで巻き返しが
効いているのに対し、
ターコイズ組の場合は
そのターコイズSで
4着以上に好走してきた
馬しか、中山牝馬Sで
好走できていない点です。

つまり、中山牝馬Sと
愛知杯では好走するために
必要な資質が結構違うが、
中山牝馬SとターコイズSは
好走するために必要な資質が
似ているということ。

愛知杯凡走馬の変わり身、
タ?イズS好走馬の
連続好走が要マークと
言えそうです。

【ポイント3】
グレイソヴリンステークス

→当レースのキモです。
下記を診てください。

10年2着 ウェデ 8番人気 母父トニービン
10年3着 チェレ 9番人気 母母父クリスタルパレス
12年1着 レディ 8番人気 母父テハノラン
12年2着 オール 7番人気 父母父クリスタルパレス
13年1着 マイネ 6番人気 父父トニービン
13年3着 オール 1番人気 父母父クリスタルパレス
14年3着 キャト 4番人気 母父テハノラン
16年1着 シュン 4番人気 父母父トニービン
17年2着 マジッ 1番人気 父母父トニービン
17年3着 クイン 7番人気 母父インエクセス
19年2着 ウラヌ 3番人気 父母父トニービン

これは近10年の当レースで
馬券圏内に好走した
「グレイソヴリン持ち」の
馬です。

阪神開催の2011年を除く
9年間で上記11頭が快走。
1年に1頭以上のペースで
該当馬が好走しています。
該当馬じたいの少なさを
かんがみれば特筆すべき
事象と言えましょう。

要パワー状態の事が多い、
初春の中山の芝。しかも
(普段はスローが多い)
牝限定戦としては、この
レースはけっこう淀みなく
流れます。舞台は小回りの
内回り、メンバー的にも
ドングリの背比べ、ゆえに
早く仕掛けあうタフな
乱戦模様…。

ということで中山牝馬Sは
普段からヌルい質のレースに
慣れた牝馬にとっては
何かとタフな要素が多い
レースと言えます。

ですから、レースの質が
タフになればなるほど
真価を発揮する事が多い
グレイソヴリンの血を持つ
馬が毎年のようにココで
好走しているのでしょう。

【ポイント4】
「ハンデ52キロ以下」の
馬が苦戦気味

→近10年のハンデ別の
成績を診てください。
ハンデ52キロ以下の馬が
かなり苦戦しています。
(阪神開催の11年は除く)

52キロ以下 複勝率13% 0.1.3.26
53キロ   複勝率22% 4.3.3.36 
54キロ   複勝率29% 4.5.1.25 
55キロ以上 複勝率14% 2.2.2.37 

牝馬=斤量を苦にする馬が
多い印象ですから、斤量が
軽ければ軽いほど買えると
思いがちですが、決して
そうでは無いということ。

最近は、実力上位馬に
重いハンデが課せられる
ケースが減少気味ですが
当レースはその傾向が
いっそう顕著に思えます。
「普通のハンデで済んだ
実力馬」が普通に走っている
ぶん、軽ハンデの力落ちの
馬が苦しんでいる印象です。

以上4点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。