『フィリーズレビュー2020の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「フィリーズレビュー」の
穴馬探しをお届けします。

フィリーズレビューは
3月15日(日)に
阪神芝1400mで行われる
桜花賞トライアルです。

さっそく、当レースの
ポイントをお伝えしますす。

【ポイント1】
「パワー血統」が
非常に強いレース

→フィリ-ズレビューで
「キモ」です。

当レースの舞台は
阪神内回り芝1400m。
テンからスビードが出て
かつゴールまで淀みなく
流れ続ける、相当タフな
ラップ構成になりがちな
舞台です。

極論すれば、
ダート短距離戦のような
レースが多くなる舞台。

最後は結局、多くの馬が
バテてしまい凌ぎあいの
様相を呈しますが、特に
ハイレベルなスピード馬が
集う当舞台での重賞では、
その傾向がより顕著です。

ましてや、この
フィリーズレビューは
そんなタフな流れにあまり
慣れていない、3歳牝馬に
よる一戦。

そのため、当レースでは
鈍重筋のタフな血統の馬が
(持ち前の馬力を活かして)
よく好走しています。父が
非サンデー系の馬力血統や、
ダート色が濃い配合の馬が
毎年のように好走中。

逆に、たとえば
ディープ産駒など
スローからのキレ&
瞬発力勝負に向いた
スマートな血統の馬では
どうしても苦しい。
ちなみにディープ産駒は
当レースで(0.1.1.6)。
3番人気以内の人気馬が
8頭中5頭を占めているのに、
そんな平凡な戦績です。

そして実際に、近年の
当レースで好走している
血統は、パワー特化筋が
目立ちます。たとえば
父ミスプロ系の馬が
近5年で4頭馬券圏に
走っていますし、母父が
グレイソヴリン系の馬は
近5年3連対。サンデーは
サンデーでも大きく馬力に
寄るダイワメジャー産駒が
近5年2連対。

またエスメラルディーナや
ティズトレメンダスのような
ダート寄りの血統の馬が
時折好走して、好配当を
提供しています。

ともあれ、パワー血統や
ダート血統がこれほど幅を
利かせるクラシック戦線の
レースはココだけでしょう。
このレースで好走するのは、
そんな鈍重筋なのです。

【ポイント2】
距離延長馬が全滅中

→近10年の、前走からの
距離延長/短縮別の
成績を診てください。
なんと、距離延長馬は
全滅中です。これだけ
ハッキリ結果が出ている
からには、色々と理由を
詮索するよりも、素直に
参考としたいところ。

前走から距離延長 複勝率 0% 0.0.0.29
前走と同距離   複勝率18% 4.3.5.54
前走から距離短縮 複勝率24% 7.6.5.57

【ポイント3】
関東馬の調教内容に
要注目のレース?

→近10年の出走馬の
東西所属別・成績は
下記のとおり。関東馬が
意外に健闘しています。
まったく互角の様相。

関東馬 複勝率18% 2.3.1.27
関西馬 複勝率18% 9.6.9.111

関東のレース場では
「芝1400mの、牝馬の
クラシックトライアル」が
ありません。

しかも、いま開催中の
中山は芝1400m戦の
設定じたい存在しません。

ですから、1400mの
距離でどうしても
「勝負」したい関東の
牝馬が、高い勝負気配で
当レースに遠征してくる
→好結果を出している、
という事なのでしょう。

ちなみに、ここ7年の
間に好走した関東馬は
2014年の3着馬・
エスメラルディーナと
2013年の2着馬・
ナンシーシャインですが
共に「栗東留学」はせず
美浦で追って通常輸送。

しかも、最終追い切りの
内容が2頭とも抜群でした。
美浦の坂路で、終い1Fが
11秒台と鋭伸。関東馬の
取捨のポイントの一つと
診ています。

【ポイント4】
新馬戦、未勝利戦を
勝った直後の馬が
あまり通用していない

→チューリップ賞と
比べてメンバーで劣ると
言われる近年の当レース。

ですので、新馬戦や
未勝利戦を勝った直後の
馬でもレベル的に通じると
思ってしまいがちですが
実はそうではありません。

近10年の全出走馬の
前走別成績を診てください。

阪神JF     複勝率28% 1.3.3.18
クイーンC    複勝率25% 1.1.1.9
フェアリーS   複勝率13% 0.1.0.7
エルフィン    複勝率10% 1.0.0.9
牡混合1勝クラス 複勝率22% 3.3.4.36
牝限定1勝クラス 複勝率14% 2.0.1.18
新馬・未勝利戦  複勝率 7% 1.0.0.13

このように、新馬戦や
未勝利戦を勝った直後の
馬が通用していません。

メンバーレベルが高く
なくとも、完成度の高い
「早熟系の短距離馬」が
活躍するレースですから、
前走で勝ってきたばかりの
「完成度で劣る馬」では
少し苦しい面があるのかも
しれません。

また前走1勝クラス戦に
出走していた馬については、
牝馬限定戦より牡馬混合の
レースに挑戦していた馬の
ほうが、当レースでいい
成績が現れています。

以上4点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。