『高松宮記念2020の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「高松宮記念」の
穴馬探しをお届けします。

いよいよ
春のG1シーズンが
本格的に開幕します。

高松宮記念は
3月29日(日)に
中京芝1200mで行われる
スプリントG1です。

さっそく、当レースの
ポイントをお伝えしましょう。

なお、当レースは
2012年から中京の
「新コース(坂あり)」で
行われています。

2011年は阪神で、
2010年以前は中京の
「旧コース(坂なし)」で
行われています。

各方面では「近10年」の
レースデータもけっこう
平気で紹介されている
ようですが2011年以前の
当レースのデータは
参考になりませんので、
下記でお示しするデータは
すべて、2012年以降の
「近8年」のデータと
しています。

なお、昨年は
ミスターメロディを
会員様に単独推奨しました。
(1着/3番人気)

【ポイント1】
今年は道悪?

→週間天気予報によると
この週末、愛知県地方は
金・土・日曜に傘マークが
付いています。どうやら
道悪の高松宮記念となる
可能性がありそうです。

ちなみに近年「道悪」で
当レースが行われたのは
2014年・2015年・
2017年の3回でしたが
3年とも番手先行馬が優勝、
1番人気馬が連対を逃して
います。

【ポイント2】
「ダート馬」が
よく激走するレース

→近8年の(外国馬を除く)
3着以内好走馬23頭のうち
3分の1以上にあたる8頭が、
高松宮記念の前までに
「ダート1600m以下」で
好走した事がある馬でした。

12年1着 カレンチャン   2番人気 1.1.0.0
14年2着 ストレイトガール 8番人気 7.6.3.10
17年1着 セイウンコウセイ 5番人気 1.3.0.0
17年2着 レッツゴードンキ 2番人気 0.1.0.0
17年3着 レッドファルクス 1番人気 4.1.1.3
18年3着 ナックビーナス  10番人気 1.2.0.1  
19年1着 ミスターメロディ 3番人気 2.2.0.0
19年2着 セイウンコウセイ 12番人気 1.3.0.0

芝G1の傾向とは思えない
現象です。一昨年は該当馬の
10番人気ナックビーナスが
3着穴を提供し、昨年も
該当馬のワンツーでした。

芝G1とダート短距離戦に
何の関係があるのか?
と言われそうですが
2012年に新装された
中京コース=急坂が
直前の「前半」部分に
設けられパワー&地力が
かなり求められるように
なりました。

馬場も2012年以降は
タフな構造になりましたし
しかもこのレースは
前傾ラップとなるため
レースの質はいっそう
厳しい。

よって、ラップ的にも
レースの中身的にも
「ダートの短距離戦で
好走してきた」ほどの
タフな資質を持つ
タフなダート実績馬が
結果を出している…と
いうコトなのでしょう。

その観点から考えれば
もちろん「ダート色が
強い血統」の馬もマークが
必要です。昨年の勝ち馬・
ミスターメロディなどは
まさにその点の該当馬でも
うりました。

【ポイント3】
馬体重が軽い馬では
連対できない?

→前8年の「馬体重別」の
成績を診てください。
479キロ以下の馬がなんと
1頭しか連対していません。

480キロ以上 複勝率22% 8.7.5.71
479キロ以下 複勝率 8% 0.1.3.48

たしかに「短距離戦」は
パワー満載の大型馬が
強い傾向はありますが、
それでもこれほど極端な
傾向は注目に値します。

短距離戦でも最高峰の
レースですし、馬場も
秋の中山よりかなりタフ。
しかも直線の前半部に
急坂が待ちます。

つまり短距離戦は
短距離戦でも、特別に
タフな短距離戦が
高松宮記念。ゆえに
前述のような体重別の
傾向が現れている、と
いう事なのでしょう。

【ポイント4】
「逃げた馬」馬は苦戦中

→近8年の「逃げた馬」の
成績は下記のとおり。
タフな流れのレースらしく
(0.0.1.7)と不振です。

12年 エーシンダックマン 17着 8番人気
13年 ハクサンムーン   3着 10番人気
14年 エーシントップ   4着 15番人気
15年 アンバルブライベン 15着 11番人気
16年 ローレルベローチェ 16着 9番人気
17年 シュウジ      15着 4番人気
18年 ダイアナヘイロー  17着 14番人気
19年 モズスーパーフレア 15着 2番人気

【ポイント5】
「初の1200m出走」馬は
要マーク?

→近8年の高松宮記念で
コパノリチャード、
ミッキーアイル、
ミスターメロディの
3頭の「高松宮記念が
1200m初出走だった」
馬が馬券圏に好走して
います。しかも2勝。
1・2番人気馬はいません。

距離未経験馬が好走する…
G1ではちょっと珍しい
現象と言えますが、つまり
前走迄ずっと1400m超の
距離を走ってきたような
(1200m戦としては)
ややスタミナ寄りの馬が
走れるタフなレース、と
いうこと。該当馬は今年も
要マークでしょう。

【ポイント6】
キングマンボ vs
エンドスウィ-プ

→近8年の当レースでは
父ミスプロ系の馬が
かなり強く、その中でも
父キングマンボ系の馬が
(1.2.1.8)複勝率33%、
父エンドスウィ-プ系は
さらに成績が良く
(2.2.2.8)複勝率43%と
よく走っています。

逆に父サンデー系の馬は
かなり不振で(1.1.3.44)、
なんと複勝率10%。

当レースが「平坦」の
中京で行われていた時は
父サンデー系の馬の激走が
けっこう多かったのですが
「坂」が付けられてから
このような血統の傾向に
変化しています。

【ポイント7】
「坂路調教馬」を
狙ってみたいレース

→近8年の(外国馬を除く)
連対馬15頭が1週前調教・
最終調教をどのコースで
行ったかを診てください。

12年1着馬 2番人気  ★坂路  ☆坂路
12年2着馬 3番人気  ★坂路  ☆坂路
13年1着馬 1番人気  ★坂路  ☆坂路
13年2着馬 2番人気  ★坂路  ☆坂路
14年1着馬 3番人気  ★坂路  ☆坂路
14年2着馬 8番人気  ★坂路  ☆なし
15年2着馬 6番人気  ★坂路  ☆坂路
16年1着馬 1番人気  ★坂路  ☆坂路
16年2着馬 2番人気  ★坂路  ☆坂路
17年1着馬 5番人気  ★ウッド ☆ウッド
17年2着馬 2番人気  ★坂路  ☆坂路
18年1着馬 2番人気  ★坂路  ☆坂路
18年2着馬 3番人気  ★坂路  ☆坂路
19年1着馬 3番人気  ★芝   ☆坂路
19年2着馬 12番人気  ★ウッド ☆ウッド 

★=最終調教 
☆=1週前調教

このように
15頭のうち13頭が
最終調教、または
1週前調教を「坂路」で
行っていた馬でした。

短距離戦=坂路調教馬が
多い分野ではありますが
ただ改修前の「平坦」の
旧中京での高松宮記念では
『坂路でなくウッドなど
平地コ-スでの調教馬』が
多く好走していました。
(キンシャサノキセキ、
ファイングレイン、
ビービーガルダンなど)

しかし2012年から
中京の直線に「急坂」が
新設された途端、この
レースで坂路調教馬が
さらに多く好走するように
なったのです。

坂の形態が変わった事で、
急坂を駆ける坂路調教が
施された馬に「利」が
発生しているのでしょう。

以上7点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。