『新潟大賞典2020の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「新潟大賞典」の
穴馬探しをお届けします。

次週末から
春の新潟開催がスタート。
今春は3週の開催です。

新潟大賞典は
5月10日(日)に
芝2000mで行われる、
ハンデのG3重賞。

さっそく、当レースの
ポイントをお伝えします。

【ポイント1】
「上がり脚の速さ」が
とにかく大切

→新潟大賞典のキモです。
毎年同じハナシを記して
いますが、あえて今年も
また記します。

新潟大賞典=
上がり脚の速い馬から
ゴールするレースです。

近10年の新潟大賞典の
「上がり3ハロン時計」の
順位別成績を診て下さい。

上がり1位馬   複勝率77% 3.3.4.3
上がり2位馬   複勝率58% 4.2.1.5
上がり3~5位馬  複勝率29% 3.2.4.22
上がり6位以下  複勝率 4% 0.3.1.97

「上がり3ハロン時計が
上位の馬」が強い重賞は
他にも多く存在しますが
1位→2位→3~5位→
6位以下の馬の成績差が
これほどハッキリしている
レースも、さすがに少し
珍しい感じです。

昨年も傾向どおり。
上がり1・2・3着馬が
3・2・1着でした。

このように、好走馬の
大半が「上がりタイムが
速かった馬」ですが
ポイントは「位置取りは
あまり関係ない」こと。

前の位置を取ったうえで
速く上がって好走する馬も
いれば、後方からすごく
速い上がり脚を繰り出して
好走する馬もいるのです。

このレースは、4角まで
スローで流れて馬群が
極端なタテ長にならない
ことが大半。そのため
前の馬と後ろの馬の
位置差が、あまり大きく
ありません。

ましてや新潟外回りの
直線=日本一の長さ。
しかも前が止まらない
夏の馬場と違い、今の
時期の新潟芝は野芝が
満足に育っておらず
ソコソコ荒れており、
脚質傾向がフラットな
ケースが多いですから
少々後ろの位置からでも
とにかく速い上がりさえ
使えば「間に合う」
馬場なのです。

ですので極端にいえば
4角で前目にいようが
後ろにいようがほとんど
「同位置から追い出す」
ようなもの。ゆえに
4角のポジションはほぼ
不問、というワケです。
とにかく速い上がり脚さえ
直線で使えればゴールで
前に来れます。

では実際に、予想の際に
どんな馬に注目すれば
よいかといえば、前走や
前々走で「最速級」の
上がりを使っていた馬。
ちなみにその際の着順は
まったく関係ありまん。

実際に、近5年の
当レースで3着以内に
好走した14頭(16年1着の
パッションダンスは近2走が
ダートのため除く)のうち
12頭が、前走or前々走で
出走馬中1~3位の「速い
上がり」を使っていました。

15年1着馬 ☆◇
15年2着馬 ※
15年3着馬 ※◆
16年2着馬 ※
16年3着馬 ※◆
17年1着馬 ☆◇
17年2着馬
17年3着馬  ◆
18年1着馬 ☆◆
18年2着馬
18年3着馬 ☆
19年1着馬 ☆◇
19年2着馬 ☆◇
19年3着馬 ☆◇

◇=前走で上がり最速の脚を
  使っていた馬
◆=前走で上がり2~3位の脚を
  使っていた馬
☆=前々走で上がり最速の脚を
  使っていた馬
※=前々走で上がり2~3位の脚を
  使っていた馬

【ポイント2】
但し逃げた馬は不振

→近10年(0.0.0.10)。
上記【ポイント1】で
位置取り不問のレースと
記しましたが、先頭だけは
厳しくなっています。

【ポイント3】
牝馬も不振

→近10年(0.0.0.7)。
春の新潟のタフな馬場が
牝馬には厳しいのか、
牝馬は不振です。

【ポイント4】
4歳馬が好調

→近10年の
馬齢別成績を診てください。
4歳馬が非常に好調です。

4歳  複勝率30% 3.2.3.19
5歳  複勝率21% 3.2.2.27
6歳上 複勝率15% 4.6.5.82

このレースに出てくる
4歳馬の顔ぶれを見ると、
この後の安田記念など
G1に出走するにはやや
賞金が足らないため
ココに出てくるような、
いわゆる高素質馬の
出走が多めな印象。

つまり、出走馬の中で
4歳馬の「質」が良い
ことが、4歳好調の
要員の一つとなって
いるのではと診ます。

【ポイント5】
軽ハンデ馬が不振

→最近はハンデ戦で
極端に重いハンデが
課せられないケースが
多いため「ハンデが
重い馬のほうがよく走る
ハンデ戦」が多いですが、
新潟大賞典も例外では
ありません。

近10年のハンデ別成績を
診てください。ハンデが
55キロ以下の馬が不振。
56キロ以上の馬と大きな
成績差が生じています。

55キロ以下 複勝率10% 3.2.3.70
56キロ以上 複勝率27% 7.8.7.59

以上5点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。