『NHKマイルカップ2020の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「NHKマイルC」の
穴馬探しをお届けします。

次週末から5週連続の
東京G1開催がスタート。

NHKマイルCは
5月10日(日)に
東京マイルで行われる、
3歳限定G1です。

さっそく、当レースの
ポイントをお伝えします。

【ポイント1】
デピュティミニスター系を
狙いましょう

→当レースのキモです。
毎年同じハナシを記して
いますが、あえて今年も
また記します。

NHKマイルCは
父or母父系が
デピュティミニスター系の
馬の好走が多いG1です。

近7年で、下記7頭の
「該当馬」が馬券圏に
好走しています。1年に
1頭のペースで快走中。

13年1着 ☆ マイネルホウ  10番人気
13年2着 ★ インパルスヒ  6番人気
15年1着 ★ クラリティス  3番人気
15年3着 ☆ ミュゼスルタ  3番人気
16年3着 ☆ レインボーラ  12番人気
17年1着 ★ アエロリット  2番人気
18年2着 ☆ ギベオン    2番人気

★=父デピュティミニスター系
☆=母父デピュティミニスター系

ちなみに、昨年は
「該当馬」の出走が
ありませんでした。

さらに、上記以前=
2012年以前も好走多数。

という事で、実質的には
「1年に1頭」以上の
ペースで該当馬が馬券に
絡んでいるということ。

当系統の出走数じたい、
さほど多くないですから
上記のようなペースで
該当馬が走っているのは
特筆すべきと言えます。

しかも上記7頭の好走馬中、
「1番人気」はゼロ。

上記以前の2007年に
好走したピンクカメオや
2001年に好走した
グラスエイコウオーらも
「超穴馬」でした。穴を
探したい方にとっても、
当項目は要注目点です。

デピュティミニスター~
フレンチデピュティ~
クロフネへと続く筋=
もともと東京芝1600m・
1800m戦で強い筋。

しかもNHKマイルCは
締まった流れになります。
好走するためにパワーが
相当要ります。ですから、
スピードと共にダート的な
パワーを存分に備えている
デピュティミニスター系の
血が活きるのでしょう。

今年も、まずは出走馬の
血統表のチェック作業から
スタートです。

【ポイント2】
前走「重賞」経由馬が
圧倒的に優勢。

→当レースは、前走で
重賞を使ってきたか
非重賞を使ってきたかで
下記のように「明暗」が
大きく分かれます。

近10年の前走別の成績を
診てください。重賞を
前走で使ってきた馬が
圧倒的に優勢です。

前走重賞  複勝率19% 10.8.10.119
前走非重賞 複勝率 6% 0.2.0.31

【ポイント3】
昨年も炸裂した
当レースの
「穴パターン」とは

→昨年の当レースでは
2着3着に穴馬が快走して
好配当になりましたが、
その昨年の穴馬2頭にも
当てはまったのが当項目。

まず近10年の当レースの
東西別成績を診てください。
下記のように、ほぼ互角。

関西馬 複勝率17% 7.5.7.90
関東馬 複勝率16% 3.5.3.60

しかし、近10年の
馬券圏好走馬30頭のうち
「前走から騎手が替わった」
馬に注目すると、ハナシは
かなりかわってきます。

近10年好走馬30頭のうち
前走から騎手が替わった馬は
全部で10頭でしたが、うち
9頭が関西馬だったのです。
昨年2・3着馬もコレに該当。
下記を診てください

11年1着 グランプ ★ 藤佑→ウィ  1番人気
12年2着 アルフレ ☆ 松岡→ウィ  3番人気
14年2着 タガノブ ★ 川田→三浦 17番人気
14年3着 キングス ★ 浜中→蛯名 12番人気
16年3着 レインボ ★ 内博→福永 12番人気
18年1着 ケイアイ ★ 戸崎→藤佑  6番人気
18年2着 ギベオン ★ バル→デム  2番人気
18年3着 レッドヴ ★ デム→岩田  9番人気
19年2着 ケイデン ★ 北友→石橋 14番人気
19年3着 カテドラ ★ シュ→アヴ  7番人気

★=関西馬
☆=関東馬

しかも★印付きの9頭は
人気薄の馬ばかり。
上記9頭のうち、7頭が
6番人気以下の穴馬です。

つまり「前走から騎手が
替わった関西馬」は
人気にならないものの、
人気以上に当レースで
しばしば爆走しているので
狙い目ということ。

もともと力のある関西馬が、
近況は様々な要因でやや
くすぶっていたものの、
鞍上のスイッチで新味が
出て快走しやすいG1、と
いうコトかもしれません。

G1で騎手の乗り替わりが
「プラス材料」として
捉えられることはあまり
無いですが、当レースに
限っては違います。
穴狙いの方は、この点に
注目してみるのも一興。

【ポイント4】
特に近年は
内枠有利ではない

→近10年の
枠別成績を診てください。
やや外枠が優勢です。

1・2枠 複勝率15% 1.2.3.34
3・4枠 複勝率13% 3.1.1.35
5・6枠 複勝率20% 2.2.4.32
7・8枠 複勝率18% 4.5.2.49

注目は、近5年に限ると
1・2枠の成績がさらに
落ちていること。
メジャーエンブレムが
16年に1番人気で勝った
のみで(1.0.0.9)です。

近年のこの時期の東京の
芝が「内有利になって
いない」ことが、この
現象を生んでいるのでは
ないでしょうか。

ともあれ「内枠だから
有利」と思い込まない
ことが大事でしょう。

【ポイント5】
逃げて好走する馬には
好走パターンがある

→近10年の当レースで
「逃げた馬」は(3.0.1.6)。

ハイペースになりがちな
タフなレースでこれほど
逃げ馬が好成績なのは
不自然にも思えますが、
馬券圏に好走した4頭の
血統プロフィールを診れば
思わず納得です。

12年/逃げて1着 カレン(1番人気)ダイワメジャー産駒
14年/逃げて1着 ミッキ(1番人気)ディープ産駒
16年/逃げて1着 メジャ(1番人気)ダイワメジャー産駒
17年/逃げて3着 ボンセ(6番人気)ダイワメジャー産駒

上記4頭のうち3頭が
ダイワメジャー産駒。
上記4頭のうち3頭が
1番人気。

つまり、パワーを備える
ダイワメジャー産駒なら
当レースの厳しい流れに
耐えて逃げ粘ることが可。
また、あくまで「実力の
高さで逃げ切る」ことが
できるような実力上位馬=
人気馬でないと基本的には
なかなか逃げは決まらない
タフなレースということ。

ということで。当レースは
むしろ「一介の逃げ馬が
逃げ切るのは難しい」とい
結論が見えてくるのです。

以上5点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。