『実は儲かる!オールドルーキー藤井勘一郎騎手!』田中洋平

 

2020年のエプソムカップは9番人気のダイワキャグニーが、

道悪を克服して激走!

 

2着に5番人気のソーグリッタリングが入って、

馬連配当は12210円の万馬券が飛び出す波乱の結果に。

 

極ウマプレミアムで連載しているコラムで、

エプソムカップを的中することができました。

 

 

そのソーグリッタリングを記事中で推奨する際に、

血統やコース適性、騎手との相性や調教師との関係なども調べます。

 

エプソムカップでソーグリッタリングに騎乗していたのは、

2019年にJRA騎手としてデビューした藤井勘一郎騎手。

 

私と同じ奈良県出身ということで少し親近感がある騎手です。

 

中学卒業後に日本の競馬学校を受験しようとするも、

規程に43kg以下に体重が落ちずに断念。

 

比較的、容易に騎手のライセンスが取れる、

オーストラリアに渡って現地の競馬学校に通うガッツは見事ですね。

 

その後、オーストラリアで騎手デビューして、

韓国などでも活躍するわけですが、

オーストラリア人には勘一郎という発音が煩わしいから、

あだ名が「ジョー」というエピソードも面白い。

 

「お前の名前は言いにくいから、今日からジョーなっ!」

 

と誰かに言われたんでしょうね、きっと。

 

さて、その藤井勘一郎騎手ですが、

実は儲かる騎手であることをご存じでしたか?

 

まず2019年3月から2020年6月までで、

単勝の回収率が106%あります。

 

つまり藤井勘一郎騎手が騎乗する馬の単勝を買っておけば、

プラス回収になるわけです。

 

これは馬の人気以上に良い着順に持って来ている証拠。

 

藤井勘一郎騎手が優秀さを裏付けるデータです。

 

ちなみに年単位に分けると以下の通り。

 

2019年 勝率4% 単勝回収率55%

2020年 勝率6% 単勝回収率188%

 

実は2年目の今年が大爆発中です。

 

乗り馬のレベルは平均9番人気と、

昨年も今年も同じレベルで、複勝率も15%程度と同じくらい。

 

勝率が少しアップしているので、

その分単勝回収率もアップしている印象です。

 

何となく「乗れない騎手」や「地味」というイメージがある今こそ、

まさに狙い時ということですね。

 

さらに藤井勘一郎騎手が

1~3番人気の馬に騎乗した際の成績をご覧ください。

 

 

人気サイドの馬なのに、全期間の単勝回収率が96%をマーク。

 

これはかなり優秀です。

 

また通常、1~3番人気の平均勝率は18%程度になるのですが、

藤井勘一郎騎手の場合は勝率23%と驚異的。

 

とくに2年目の今年の成績が素晴らしいですね。

 

1年目はレースの雰囲気や各競馬場のコースへの慣れで様子見。

 

そして2年目にブレイクと、

若手ルーキーと同じような成長曲線を描いています。

 

藤井勘一郎騎手の場合は若手と違って斤量の恩恵がないので、

本当は上手い騎手と言っても過言ではないでしょう。

 

実はその事実に気付いている調教師が1人います。

 

誰だと思います?

 

超トップトレーナーですよ。

 

そうです、池江泰寿調教師です。

 

ラブリーデイ、サトノダイヤモンド、サトノアラジンに、

アルアイン、ミッキークイーン、ペルシアンナイトと、

G1馬を多数輩出している名門厩舎。

 

藤井勘一郎騎手がデビューした2019年3月から、

現時点の2020年6月までの厩舎別の成績をご覧ください。

 

 

意外かと思いますが、池江泰寿調教師が一番騎乗を依頼しています。

 

そして池江泰寿調教師の馬で、もっとも勝ち星を挙げています。

 

調教師が期待をして、

騎手がその期待にしっかり応えているという回収率になっていますね。

 

つぎに騎乗依頼が多いのが、こちらも名門の須貝尚介厩舎。

 

ゴールドシップやジャスタウェイを育てた厩舎ですが、

この厩舎の馬では、今のところ結果を残せていないという感じ。

 

でも須貝尚介厩舎はノーザンファームからガンガン良い馬が入る厩舎なので、

この先、藤井勘一郎騎手にもチャンスが回ってくるでしょう。

 

その実力に、気付いている人は気付いている、

それが藤井勘一郎騎手ということ。

 

では改めて、エプソムカップに話を戻しましょう。

 

藤井勘一郎騎手と池江泰寿調教師のコンビ。

 

もうお気づきですね。

 

エプソムカップで2着に好走したソーグリッタリングは、

池江泰寿調教師が管理する馬。

 

エプソムカップのソーグリッタリングは、

藤井勘一郎騎手+池江泰寿調教師という黄金パターンだったのです。

 

極ウマプレミアムのテクニカル6コラムで、

藤井勘一郎騎手+池江泰寿調教師のラインの話を書きたかったのですが、

文字数の都合上、書けませんでした。

 

ということで、こちらに詳しく書いてみました。

 

極ウマのコラム記事も、良ければご覧ください↓

 

ソーグリッタリングが昨年のリベンジだ!/東京11R

 

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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