『真剣に研究すれば競馬で勝てるようになるジャンルとは?』田中洋平

 

7月11日の土曜日、

阪神の4レースは障害の未勝利戦でした。

 

このレースは前走初障害でいきなり2着だったテイエムディランと、

障害4戦目の前走を逃げて2着したブラックワンダーとの一騎打ち。

 

3番人気のシゲルアミメキリンでも、

前走が1.5秒差の4着なので、前出の2頭が完全に抜けている形でした。

 

レースは逃げるブラックワンダーを、

テイエムディランが2番手で追いかける展開。

 

この2頭がスピードの違いを見せつけて、

後続を突き放す競馬を披露。

 

これはこの2頭で決まったなと思った瞬間、

なんと!最後の第9号障害でテイエムディランが落馬。

 

上位2頭で決着する寸前で、

飛越の上手いテイエムディランが落馬するとは!

 

ビックリしたのは私だけではないはず。

 

いや、注目度の低い障害戦だけに、

ビックリしたのは私だけだったかもしれません。

 

とにかくテイエムディランの馬券を持っていた人は、

『これ(落馬)があるから障害は難しいよなー』と思ったことでしょう。

 

確かに障害戦は落馬があるので、

自分の買った馬券が途中で紙クズになる場面は、

平地のレースより多いイメージですよね。

 

『はい、終わったー』というやつ。

 

頻繁ではないですが、そこそこ落馬が起きている印象です。

 

ということで、実際のデータを見てみましょう。

 

期間は2017~2019年の3年分です。

 

◆平地競走

出走 140231頭

競走中止 440頭

 

◆障害競走

出走 4695頭

競走中止 237頭

 

平地競走の競走中止率が0.3%なのに対して、

障害競走の競走中止率は5%くらい。

 

競走中止率は10倍以上の差がありますね。

 

やはり障害は落馬があるから、買うのが怖い。

 

というイメージは間違ってなさそうです。

 

では次に同じ期間の人気別の成績を見てみましょう。

 

◆平地競走

 

◆障害競走

 

上位人気の成績を見比べると、

成績にそれほど大差がないのが分かります。

 

◆平地(1~3番人気)

勝率22% 連対率39% 複勝率53%

単勝回収率80% 複勝回収率82%

 

◆障害(1~3番人気)

勝率21% 連対率39% 複勝率53%

単勝回収率71% 複勝回収率79%

 

上記は1~3番人気を合計した成績ですが、

平地競走も、障害競走も回収率以外はほとんど同じ。

 

ということは、

落馬で競走中止するのは、あまり関係ないと言えるでしょう。

 

『落馬=馬群に沈む』

 

このように考えれば、

1番人気の馬が馬群に沈むことが起きるのと、

1番人気の馬が落馬して競走中止になるのは同じくらいの頻度。

 

落馬という事象はインパクトが強いだけに、

がっかり度がハンパないですけどね。

 

4コーナーでズルズルと下がっている

絶望的な1番人気をみる頻度と同じくらいというわけ。

 

だから、障害の落馬はあまり気にしないのが正解かもしれません。

 

ちなみに障害で競走中止になった馬の復帰戦の成績は、

以下の通り。

 

◆障害(競走中止)→障害

勝率3% 連対率8% 複勝率17%

単勝回収率23% 複勝回収率58%

 

障害戦で競走中止になった後に、

平地に戻す馬もいますが、それは除外しています。

 

復帰戦も障害競走だった場合、

さすがに無理をしないので成績はヒドイですね。

 

まー当然と言えば当然で、

騎手としても復帰戦は慣れる程度で回ってこよう、

という心理が働くはず。

 

そこで乗り替りに注目してみます。

 

◆同騎手

勝率2% 連対率6% 複勝率13%

単勝回収率5% 複勝回収率25%

 

◆乗り替り

勝率4% 連対率10% 複勝率23%

単勝回収率46% 複勝回収率102%

 

競走中止したレースと同じ騎手は、

やっぱり無理をしないのが普通なので、成績と回収率はやばいですね。

 

反対に乗り替わった別の騎手の場合、

悪いイメージがないので、ガシガシと攻めた騎乗ができるのでしょう。

 

単勝回収率は物足りないものの、

複勝回収率は100%を超えて良い感じだと思います。

 

障害で競走中止になった馬の復帰戦は、乗り替りが狙い目。

 

ということで、締めたいと思います。

 

障害競走は注目度が低いので、

真剣に研究すれば勝てるようになるジャンルです。

 

ぜひこの機会に研究してみてください。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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