『富士S2020の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「富士S」の
穴馬探しをお届けします。

富士Sは
10月24日(土)に
東京芝1600mで
行われるマイル重賞。

G1マイルCSへの
重要なステップ戦です。

土曜施行の一戦。
さっそく当レースの
ポイントを記します。

なお、昨年は
レッドオルガを単独推奨。
手堅く3着を確保して
くれました。

昨年の予想プロセスが
間違っていなかったと
言えますので、昨年の
内容も再び用いつつ
話を進めていきます。

 

 

 

【ポイント1】
今年の3歳馬は
低レベル?

 

→無敗の3冠達成が
かかった菊花賞の週に
こんなことを記すのも
やや気が引けますが、
今年の3歳馬の「全体の
レベル」はやや低調に
思えます。

というのも、
先週までに行われた
「3歳馬が参戦可能の
古馬重賞」で3歳馬が
(2.1.0.14)と不振。

ちなみに勝った2頭=
カフェファラオと
サリオスは、ともに
「単勝1倍台」の
1番人気馬でした。
あとは京成杯AHの
スマイルカナしか
3歳馬が古馬混合重賞で
好走していません。
これも3番人気でした。

つまり今秋の重賞で
3歳馬は、古馬相手に
まだ穴を全くあけて
いないのです。

今年の3歳馬は
一握りのトップレベルの
馬と、それ以外の馬の
差が大きい印象。詳しくは
菊花賞の項に譲りますが、
先日の毎日王冠の結果も
まさに象徴的でした。

ともあれ『穴馬探し』を
意識するなら、やはり
古馬からチョイスしたい、
そう考えています。

 

 

【ポイント2】
最内枠が大不振

 

→近10年の出走馬の
枠別成績を診てください。

 

1枠 複勝率 6% 0.0.1.16
2枠 複勝率16% 1.1.1.16
3枠 複勝率16% 1.0.2.16
4枠 複勝率26% 2.3.0.14
5枠 複勝率21% 2.2.0.15
6枠 複勝率20% 0.2.2.16
7枠 複勝率26% 1.1.4.17
8枠 複勝率16% 3.1.0.21

 

このように、1枠だけ
連対が1度もありません。

内有利の逃げ先行馬場に
なっていないためか、
あるいは揉まれる
リスクが生じるためか
要因は定かでないですが
ともあれこれほど極端な
現象が出ているからには
無視できません。

富士Sに「内枠の利」は
存在しない、と診ておく
ことが肝要です。

 

 

【ポイント3】
「距離延長馬」は
苦しい

 

→「好走するためには
マイル以上の距離を
走れるようなスタミナが
必要」とよく言われる
東京の芝1600m戦。

当レースでもその点を
現す傾向が出ています。
前走で1400m以下を
走っていた、いわゆる
短距離志向の強い馬が
不振なのです。下記を
診ると一目瞭然。

 

前走1400m以下 複勝率11% 0.0.1.8
前走1600m   複勝率18% 6.7.5.83
前走1700m以上 複勝率22% 4.3.4.39

 

何とか1頭だけ3着に来た
のみです。基本的には
直近で短めの距離を使って
いたスプリンター寄りの
馬では厳しいといえます。

 

 

【ポイント4】
「逃げた馬」はツラい

 

→近10年の富士Sで
逃げた馬10頭の成績は
オール7着以下。かなり
ヒドい成績です。

 

10年 マイネルファ 12着
11年 レインボーペ  7着
12年 コスモセンサ  8着
13年 ガルボ     7着
14年 コスモソーン 11着
15年 カレンブラッ  8着
16年 テイエムイナ 10着
17年 マイネルアウ 11着
18年 マルタ-ズア 14着
19年 トミケンキル 11着

 

特に近年の秋の東京は
序盤は比較的差しが効き、
最終週に近づくほど内の
馬場が堅くなることで
内の逃げ馬が有利になる
傾向が強いですが、この
富士Sの時点はまだ3週目。
逃げ馬有利の馬場とは
まだ化していないという
ことなのでしょう。

但し「2番手追走」馬は
下記のように(1.1.3.5)で
複勝率50%と堅調。しかも
着外5頭のうち2頭が4着と
安定しています。

 

10年 ガルボ      3着
11年 マイネルラクリ  3着
12年 サトノタイガー 13着
13年 リアルインパ   2着
14年 クラリティシ   6着
15年 ロゴタイプ    3着
16年 マイネルアウ   4着 
17年 レッドアンシ   4着
18年 ロジクライ    1着
19年 ショウナンライ 10着

 

 

 

以上の点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。