『菊花賞2020の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「菊花賞」の
穴馬探しをお届けします。

菊花賞は
10月25日(日)に
京都3000mで行われる
3歳クラシック最終戦。

デアリングタクトに続き、
2週続けての快挙達成と
なりますか?

なお当欄は、先週の
秋華賞で(当日配信分を
含めて)最終的に推奨馬に
指名した3頭が、人気薄で
3着・4着・5着。

3頭の人気を考えると
非常に惜しい、そして
悔しい結果となりました。
今週こその思いです。

さっそく菊花賞の
ポイントを記します。

【ポイント1】
「1着コントレイル」の
2着に、どんな馬が来る?

→「無冠の3冠馬」は
過去に2頭います。
コントレイルが勝てば
史上3頭目の快挙。

「無冠の3冠馬」=
すごく強い馬ですが、
そんな強じんな馬が勝つ
菊花賞では、2着3着には
どんな馬が来るのか?

過去の無冠の3冠馬2頭が
どんなヒモ馬を連れてきて
いたかをまずチェックして、
「コントレイルが勝った
時の2着馬」のイメージを
膨らましてみます。

◆無敗の3冠馬・その1
 シンボリルドルフ(1984年)
 《菊花賞》
  2着 ゴールドウェイ   7番人気
  3着 ニシノライデン   2番人気

◆無敗の3冠馬・その2
 ディープインパクト(2005年)
 《菊花賞》
  2着 アドマイヤジャパン 6番人気
  3着 ローゼンクロイツ  3番人気

どちらの年も、2着に
やや人気薄の馬が入る
「軽いヒモ穴」の結果と
なっています。

1984年は 早めに
好位に上がって直線で
抜けたルドルフに対して、
後方で構えていた
7番人気の伏兵・
ゴールドウェイが
大外から急襲して2着。

逆にディープの時は、 
4角7番手から差し切った
ディープよりも前で運んだ
6番人気の伏兵・
アドマイヤジャパンが2着。

つまり、
強すぎる3冠馬に対して
同じ戦法を取らず、
いわば「3冠馬に
付き合わなかった」
やや人気薄の馬が、
2着を獲ったのです。

気楽な立場+
気楽な戦法で走ってこそ
強すぎる3冠馬の2着に
食い込めたというコト。

コントレイルが勝つ場合、
2着にはコントレイルと
逆の競馬をしそうな馬、
しかも「対抗格」などの
高人気には推されそうにない
少し気楽な立場の伏兵馬に
着目する策が、有効では
ないでしょうか。

そして、実はこれは
「1強レースの常」でも
あります。

コントレイルの1着は
間違いナシ!とお思いの
場合はご参考にどうぞ。

【ポイント2】
「コントレイルが
負けるかもしれない
パターン」とは?

→皐月賞もダービーも
勝ったものの、菊花賞で
負けた「惜しい2冠馬」は
近30年で下記3頭います。

1992年 ★ミホノブルボン   2着
2003年  ネオユニヴァ-ス  3着
2006年  メイショウサムソン 4着
————————————–
《参考》菊花賞回避の2冠馬
1991年  トウカイテイオー  骨折回避
1997年  サニープライアン  骨折回避
2015年  ドゥラメンテ    骨折回避

なお★印=無敗で
菊花賞に出走した馬です。

回避の3頭はともかく、
2冠馬のミホノブルボン・
ネオユニヴァ-ス・
メイショウサムソンが
「負けた菊花賞」には
ある共通項があります。

それは、3頭とも
4コーナーの位置取りが
すごく前だったのです。

1992年 ★ミホノブルボン   2着 →4角先頭
2003年  ネオユニヴァ-ス  3着 →4角2番手
2006年  メイショウサムソン 4着 →4角2番手

そして3頭とも、
直線で「後ろ」の馬に
差されました。

ミホノブルボンは
4角3番手から追ってきた
刺客・ライスシャワーに
やられました。

ネオユニヴァ-スは
4角11番手から
追ってきたリンカーンに
かわされて3着に後退。
(勝ったのは前にいた
ザッツザプレンティでしたが)

メイショウサムソンは
7・8番手から追ってきた
ソングオブウインド&
ドリームパスポートに、
まとめて差されました。

つまり「2冠馬の立場で
人気を背負っている」
ため、積極的に前々で
勝ちにいく競馬に出るも、
最後の最後で脚が上がり
無欲の差し馬の餌食に
なってしまった形です。

今年のコントレイルも
前述した3頭のように
比較的「前」で競馬を
するタイプ。

ミホノブルボン、
ネオユニヴァ-ス、
メイショウサムソンとは
地力が違うよ…という
見方もあるでしょうが、
今の馬場状態も勘案すると
コントレイルが、極端な
前々で競馬をしすぎた時に
少しリスクが有るかも…と
診ています。今の馬場も
前有利ではありません。

【ポイント3】
バビットは強い逃げ馬だが、
馬場状態が…

→バビットが逃げる事は
ほぼ確定でしょう。

この馬の逃げの特徴は
あまりスローペースに
落とさないことです。
それでいて、この結果。
強い逃げ馬の証です。
純粋なスロー逃げは
3走前の早苗賞だけ。
他はミドルペース程度で
逃げて、後続追走勢に
脚を使わせています。

しかも溜め逃げしない
内田博騎手が鞍上に
しっかりハマッています。
バビット自身、上がりが
掛かる競馬に持ち込まないと
今回の勝ちはないですから
今回はなおさら、淀みなく
流していくでしょう。
スリリングな流れが濃厚。

そんな厄介な逃げ馬・
バビットの「流れ」に
つきあいすぎて前々で
進めすぎた馬には今回、
失速のリスクが潜むと
診ていますが、ちょっと
気になるのは今の馬場。
明らかに逃げ馬にキツい
馬場状態と化しました。

よって、バビットが
今回作り出すのは
前の馬に何かとキツい
「消耗戦」の展開。
これにコントレイルが
どう対処するのか?

そして馬場と展開の利を
味方に台頭してきそうな
連穴複穴候補の差し馬は
どれか? その点が今年の
キモと診ています。

【ポイント4】
ダービー4着以下の
レベルはやや心配

→先々週の毎日王冠に
3歳馬が2頭出走。
サリオスは完勝しましたが
サトノインプレッサが
10着に大敗しました。

当欄では常々、今年の
ダービー組について
1・2着馬と4着以下の
レベル差がかなり大きい
ことを記してきました。

サリオスはダービー2着。
サトノインプレッサは
ダービー4着。

その2頭が、層が決して
厚くなかった毎日王冠の
古馬メンバーの中に入ると、
サリオス・サトノ両馬の間に
8頭もの「あまり強くない
古馬」が割り込んだのです。

サトノは毎日王冠で
色々あったとはいえ、
ダービー2着馬と4着馬の
レベル差の大きさを改めて
証明した形となりました。

先週の秋華賞でも、
「今年は紫苑S組に注目。
逆にデアリングタクトを
除いたオークス上位馬や
ローズS組はレベル的に
アテにできない」と診て
予想作業を進めました。

そのレベル比較は結果的に
合っていたワケですが、
今回もこのレベル比較が
ポイントと診つつ、予想を
進めていきます。

【ポイント5】
やっぱり
ロベルト、
ダンスインザダーク、
トニービン

→以前の菊花賞では
ロベルト・トニービン・
ダンスインザダークの
血を内包している馬が
よく好走すると言われて
いました。

近年は低迷気味でしたが
ここ数年は「該当馬」が
また徐々に復権中です。

2017年は、キセキ・
クリンチャーがワンツー。
前者がトニービン内包、
後者が母父ロベルト。

2018年は推奨馬・
ユーキャンスマイルが
10番人気で3着に快走。
母父ダンスインザダーク。

そして昨年は
ヴェロックスが3着。
トニービン内包。

ロベルト・トニービン・
ダンスインザダークの
いずれも高速スピードの
持続力&京都の坂の昇降に
必要なパワー、スタミナの
バランスに長けた筋。

スピード&瞬発力全盛、
スタミナ不要と言われる
今の菊花賞でも血統的には
欠かせないスパイスとして
まだまだ活きている素養と
いうことなのでしょう。

以上の点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。