『ファンタジーS2020の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「ファンタジーS」の
穴馬探しをお届けします。

ファンタジーS
11月7日（土）に
阪神芝1400mで行われる
2歳牝馬のG3重賞。

京都競馬場が
2年半にわたる改修工事に
入ったため、次週末から
西日本地区では阪神での
開催がスタートします。

土曜施行ですので
さっそく、当レースの
ポイントを記します。

なお、昨年の当欄は
マジックキャッスルを
単独推奨しています。
（2着）

【ポイント1】
今年は舞台が
阪神に替わる

→京都1400mではなく
阪神の1400mで行われる
今年のファンタジーS。

京都外回り1400mと
阪神内回り1400mでは
コース特性が、大きく
異なります。

一言で言いますと
京都外回り1400m＝
短距離馬の単調スピードが
そのまま活きやすい舞台。

逆に阪神内回り1400m＝
激しい前傾ラップ＋
短い直線＋直線は急坂。
とにかく「パワー」が
求められる舞台です。

おそらく、舞台変更が
大きく影響してくるのは
「好走馬の血統」では
ないでしょうか？

というのも
特に近年の当レースは
キンシャサノキセキ～
フジキセキのライン、
サクラバクシンオー、
スウェブトオーヴァーボード、
ダイワメジャー産駒など
「将来性よりも目下の
完成度が非常に高い
早熟スピード配合」馬の
好走が多め。

しかし、パワー重視の
阪神内回りに替わると
その傾向は継続しないと
診ます。経験の少ない
脆弱な2歳牝馬ですし、
血統組成面からしっかり
パワーをしっかり備えた
馬が、今年＋来年の
このレースでは台頭する、
と診ています。

【ポイント2】
「距離短縮馬」が強い

→これもまた当レースの
キモです。近10年の
出走馬の「前走からの
距離延長／短縮別」の
成績は下記のとおり。

前走から距離短縮　複勝率39％　4.5.3.19
前走と同距離　　　複勝率15％　2.5.3.58
前走から距離延長　複勝率19％　4.0.4.34

このように、前走から
距離を短縮してきた馬の
成績が非常に優秀です。

まだ実戦経験の少ない
2歳牝馬のレースですから
マイルなど長めの距離を
直近で経験してきた馬の
ほうが、ファンタジーSの
ラクではない流れに、
スンナリ対応できる面が
あるのかもしれません。

しかも今年は阪神施行。
京都芝1400mよりも
スタミナが要る舞台ですし
テンもタフな流れですから
当データはいっそうキモと
なる可能性もあります。

【ポイント3】
「馬ナリ」調教馬が強い

→近5年の当レースで
馬券圏に好走した15頭の
最終追い切りの「強さ」を
診てください。

15年1着馬　馬ナリ
15年2着馬　一杯
15年3着馬　馬ナリ
16年1着馬　馬ナリ
16年2着馬　強め
16年3着馬　馬ナリ
17年1着馬　馬ナリ
17年2着馬　追い切りナシ
17年3着馬　馬ナリ
18年1着馬　馬ナリ
18年2着馬　馬ナリ
18年3着馬　馬ナリ
19年1着馬　馬ナリ
19年2着馬　馬ナリ
19年3着馬　馬ナリ

このとおり「馬ナリ」の
ソフト調教だった馬が
15頭中12頭を占めます。

さらに17年の2着馬に
至っては「調教ナシ」で
出走した馬でした。

ですので、その馬を
含めると15頭中13頭が
「強く調教しなかった馬」
となります。

近2年にいたっては、
馬ナリ調教馬の
ワンツースリです。

まだ何かと安定しない
2歳牝馬ゆえ、直前は
ソフトに済ませるほうが
レースで走れるのかも
しれませんし、この
時期に目一杯に追わねば
ならないほど仕上がって
いない状況では完成度を
競う当レースでは厳しく
なるのかもしれません。

当項目は、舞台が阪神に
替わっても特に影響が無く、
引き続き参考とすべき
内容と診ています。

【ポイント4】
キャリア1戦馬が
4年連続で好走中

→キャリア1戦馬＝
新馬戦を勝ち上がってきた
ばかりの馬。

ファンタジーSでは
このキャリア1戦馬が
あまり好走していません。
近10年（3.2.0.24）、
複勝率17％。

ただここ4年に限ると
毎年1頭ずつ、この
キャリア1戦馬が
馬券に絡んでいます。

16年　1着　ミスエルテ
17年　1着　べルーガ
18年　2着　ベルスール
19年　1着　レシステンシア

近年は2歳重賞路線が
「細分化」され、
各レースのレベルが
概ね下がってきました。
それが影響して、この
ファンタジーSでは
キャリア1戦馬がより
台頭しやすくなっている
状況では…と診ています。