『アルゼンチン共和国杯2020の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「アルゼンチン共和国杯」の
穴馬探しをお届けします。

アルゼンチン共和国杯は
11月8日(日)に
東京芝2500mで行われる
伝統のハンデ重賞です。

さっそく当レースの
ポイントを6つ記します。

なお、昨年の当欄は
ムイトオブリガードを
単独推奨しています。
(1着)

 

 

 

【ポイント1】
ハンデ戦だけど
軽ハンデ馬が不振

 

→当レースのキモの1つ。
過去10年のハンデ別・
成績を診てください。

 

54キロ以下  複勝率 8%  0.1.4.59
55・56キロ  複勝率31%  7.6.5.40
56.5キロ以上 複勝率18%  3.3.1.32

 

アルゼンチン共和国杯は
「ハンデ重賞」ですが
54キロ下の軽ハンデ馬の
台頭が非常に少なく、逆に
55キロ超を背負った馬の
成績が良いのが特徴です。

近年は特に、ハンデ戦でも
実力上位馬に極端に重い
ハンデが付きませんので
実力上位馬が「ソコソコの
斤量」を味方に楽に好走する
ケースが多めですが、この
アルゼンチン共和国杯でも
その傾向が顕著な印象。

ともあれ「ハンデが少し
重いから」評価を下げる
予想の思考は必要ナシ、と
言えるワケです。

 

 

【ポイント2】
グレイソヴリン持ちの
馬を狙いたい

 

→近10年で下記12頭の
グレイソヴリン持ちの
馬が好走しています。

 

10年1着 ト-セン 父グレイソヴリン系
11年2着 オウケン 父グレイソヴリン系
12年1着 ルルーシ 母父グレイソヴリン系
13年2着 アドマイ 父母父グレイソヴリン系
13年3着 ルルーシ 母父グレイソヴリン系
14年1着 フェイム 父母父グレイソヴリン系
15年3着 レ-ヴミ 母父グレイソヴリン系
16年1着 シュヴァ 父母父グレイソヴリン系
16年2着 アルバー 父母父グレイソヴリン系
17年1着 スワ-ヴ 父母父グレイソヴリン系
19年1着 ムイトオ 父母父グレイソヴリン系
19年2着 タイセイ 父母父グレイソヴリン系

 

昨年も「該当馬」の
ワンツーでした。

また上記の他には
ステイゴールド産駒、
ロベルト持ちの馬たちが
多く好走。

つまりこのレースでは
とにかくスタミナ寄りの
血統馬が強いのです。

アルゼンチン共和国杯の
舞台=東京芝2500mは
ステイヤーが強い舞台。

同じ東京の芝でも
2400mではマイラーや
中距離馬が活躍しますが
100mの距離の違いで
好走するために要る素養が
全く違い「ステイヤーの
天下」と化すのです。

東京2400m戦は直線の
坂を上りきった場所から
スタートする(=最初に
馬力が要らない)うえに
スロー瞬発戦が多め。
距離ぶんのスタミナは
あまり必要とされません。
ですから、マイラーでも
中距離馬でも走れます。

しかし東京2500m戦は
「坂下」からスタート=
スタートしていきなり
上り坂。つまり最初から
馬力が必要とされます。

しかも坂を2度上ることに
なるうえに、平均ペースで
流れる事が多いですから
距離分のスタミナが必要。
マイラーでは、とても
走れません。中距離馬でも
相当キツい。ステイヤーの
スタミナが活きるのです。

たった100mの距離の
違いですが、レースの
中身の厳しさタフさが
「100mぶん以上」違う、
というコト。同じ東京でも
2500mは2400mよりも
スタミナが相当必要なため、
グレイソヴリンなど
スタミナ色の強い血統の
台頭が非常に多いのです。

 

 

【ポイント3】
ステイヤーを狙いたい

 

→上記【ポイント2】と
同類の話ですが、この
レースの好走馬の多くは
「芝2600m以上の重賞・
オープン特別」で好走した
実績を既に持つ、いわば
ステイヤーです。中距離の
実績はほとんど関係ナシ。

昨年の当レースで
配当妙味を連れてきた
2着馬タイセイトレイルも
芝2600mのオープンで
好走実績がある馬でした。

各馬の過去「履歴」から
狙い馬を定めたい場合は
この点に要注意です。

 

 

【ポイント4】
逃げ馬不振

 

→過去10年の逃げた馬は
(0.0.0.10)と好走ナシ。
展開を利しての逃げ粘りが
発生していません。

 

 

【ポイント5】
前走京都大賞典組が
大不振

 

→過去10年(0.2.0.26)、
複勝率たったの7%。

そもそも京都大賞典で
「いい結果」が出た馬や、
京都大賞典で好結果が
出なくても元々の実力が
高い馬は、京都大賞典の
次走でG1へ行くモノ。

それが、京都大賞典を
使ってココへ出てくると
いうことは、京都大賞典で
あまりいい結果が出ず
仕方なくココに回って
きたか、あるいは元々の
力が少し足りないため
京都大賞典の次走で
ココを照準にしていた
馬となるため、こんな
結果になっているのでは、
と診ています。

 

 

【ポイント6】
「若い馬」が
ものすごく強い

 

→過去10年の馬齢別・
成績は下記のとおりです。

 

3歳  複勝率100%  1.0.3.0
4歳  複勝率37%  6.4.3.22
5歳  複勝率18%  1.4.4.40
6歳  複勝率12%  2.2.0.30
7歳超 複勝率 0%  0.0.0.39

 

とにかくベテラン馬が
走れていません。力的に
「先が見えた」状況で
このハンデG2に出てきた
ベテランと、当レースを
単なる踏み台にして
出世を目論む若い馬では、
当レースにおいては目下の
勢いも能力面の上積みも
まったく違うということ。
今年も留意します。

 

 

 

以上6点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。