『ターコイズS2020の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「ターコイズS」の
穴馬探しをお届けします。

ターコイズSは
12月19日(土)に
中山マイルで行われる
牝馬限定のG3重賞。

土曜施行ですので
さっそく当レースの
ポイントを記します。

なお、このレースは
2015年から重賞に
格上げされました。
今年で6年目。

重賞格上げの前と
格上げされた後では
レースの性質がかなり
変わっていますので、
当欄は、2015年に
格上げ後「近5年」の
傾向からポイントを
お伝えしていきます。

 

 

 

【ポイント1】
重賞に格上げ後、
ロベルト系・
サドラー系が
毎年爆走中

 

→重賞格上げ後、
近5年の好走馬15頭の
血統を診てください。

父系か母父系が
◆=ロベルト系の馬。
●=サドラー系の馬。

 

15年1着馬 ◆
15年2着馬
15年3着馬
16年1着馬 ◆
16年2着馬
16年3着馬 ◆
17年1着馬 ◆
17年2着馬 ●
17年3着馬 ●
18年1着馬 ◆
18年2着馬
18年3着馬 ●
19年1着馬 
19年2着馬 ◆
19年3着馬 ●

 

このように、
ロベルト系の馬が6頭、
サドラー系の馬が4頭。
両者を合わせて10頭。

つまり重賞格上げ後は、
好走馬のうち3分の2が
どちらかの血筋を太く
備えた馬なのです。

ロベルト・サドラーとも
やや衰退傾向にある今の
競馬では珍しい現象と
言えますが、スタミナや
パワーに長けた両筋ゆえ
重賞に格上げされた後の
当レースが、それだけ
タフなレースであると
いうことなのでしょう。

 

 

 

【ポイント2】
重賞に格上げ後、
急に関西馬の台頭が
増えた

 

→重賞格上げ後、
ターコイズSがいちばん
変わった点はコレです。

重賞格上げ前年の
2014年まで関東馬が
6連勝。その6年間で
関西馬の馬券絡みは
たった3度だけでした。

しかし、格上げ後の
2015年からの近5年は
馬券に絡んだ15頭のうち、
じつに11頭が関西馬!

しかも、関東馬は
「上位人気馬」しか
走っていません。
馬券に絡んだ4頭は
全て3番人気以内。

毎年、人気薄で馬券に
絡むのは下記のように
関西馬ばかりなのです。
(下記★印)

 

15年1着 ★ 11番人気
15年2着 ★ 16番人気
15年3着 ★ 15番人気
16年1着   1番人気
16年2着 ★ 6番人気
16年3着   3番人気
17年1着 ★ 5番人気
17年2着   3番人気
17年3着 ★ 7番人気
18年1着 ★ 5番人気
18年2着 ★ 10番人気 
18年3着 ★ 13番人気
19年1着   3番人気
19年2着 ★ 2番人気 
19年3着 ★ 1番人気 

 

重賞に格上げされ、
賞金が格段に上がった
コトで「本気」の遠征を
敢行してくる関西馬が
増えた、ということ。
さすがは関西…といった
分かりやすい話です。

しかも、上記のように
人気薄がバンバン走って
いますので穴狙い時は
関西馬の勝負遠征に
注視したいところです。

 

 

 

【ポイント3】
「上がり最速」を
マークするタイプは
信用できない

 

→近5年の好走馬15頭の
「出走メンバー中での
上がり順位」を診て
ください。

 

15年1着馬 上がり10位(34.5)
15年2着馬 上がり7位(34.4)
15年3着馬 上がり12位(34.8)
16年1着馬 上がり2位(34.2)
16年2着馬 上がり1位(34.1)
16年3着馬 上がり6位(34.9)
17年1着馬 上がり4位(34.2)
17年2着馬 上がり7位(34.4)
17年3着馬 上がり1位(33.9)
18年1着馬 上がり5位(35.0)
18年2着馬 上がり11位(35.4)
18年3着馬 上がり1位(33.9)
19年1着馬 上がり7位(34.9)
19年2着馬 上がり4位(34.6)
19年3着馬 上がり4位(34.6)

 

このように、上がりが
速くなかった馬の好走が
目立ちます。

一昨年は
上がり5位馬+11位馬の
ワンツー。

昨年も
上がり1・2・3位の馬が
馬券に絡みませんでした。

これは重賞に格上げされた
近5年に限ったハナシでは
ありません。それ以前も
ずっとそうです。近10年に
遡って診てください。

 

10年1着馬 上がり2位(33.1)
10年2着馬 上がり5位(33.6)
10年3着馬 上がり5位(33.6)
11年1着馬 上がり7位(34.6)
11年2着馬 上がり3位(34.3)
11年3着馬 上がり10位(34.8)
12年1着馬 上がり7位(34.6)
12年2着馬 上がり3位(34.3)
12年3着馬 上がり10位(34.8)
13年1着馬 上がり2位(34.6)
13年2着馬 上がり8位(35.2)
13年3着馬 上がり1位(34.2)
14年1着馬 上がり9位(35.0)
14年2着馬 上がり3位(34.3)
14年3着馬 上がり6位(34.7)

 

このように
上がり最速馬が
一度も勝っていません。
馬券圏に届かなかった
ケースも多々あります。

ちなみに、近10年の
上がり最速馬の成績は
(0.1.3.6)。極めて
不振と言えるでしょう。

中山マイルコースの特性、
当レース自体の性質から
キレる脚・鋭い瞬発力は
「無いほうがいいモノ」。

それよりもソコソコの
位置を取ったうえで
パワー・スタミナを
活かして坂をジリジリと
上がり、最後まで渋太く
粘り込むような粘着脚を
使えるタイプのほうが
当レースで走れるのです。

 

 

 

【ポイント4】
決して「内枠有利」の
レースではない

→2015年から近5年の
枠別成績は下記のとおり。

 

1・2枠 複勝率10% 1.0.1.18
3・4枠 複勝率30% 1.3.2.14
5・6枠 複勝率10% 1.1.0.18
7・8枠 複勝率28% 2.1.2.15

 

このとおり、内枠が
有利というワケでは
ありません。

中山マイル=どうしても
内枠>外枠のイメージを
持ちがちですが、決して
そうではないという事。

むしろ「揉まれたくない
脆弱な馬」にとっては
窮屈な中山マイルの内枠=
有難くない枠と化す事も
少なくないのです。

 

 

 

以上4点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。