『阪急杯2021の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「阪急杯」の
穴馬探しをお届けします。

阪急杯は
2月28日(日)に
阪神芝1400mで行われる
G3重賞。高松宮記念への
ステップレースです。

さっそく当レースの
ポイントをお伝えします。

【ポイント1】
逃げた馬が止まらない
今の阪神の馬場

→イべリスの先週の
レースも象徴的でしたが
相変わらず、阪神の芝は
逃げた馬が止まりません。

先週も、芝のレースが
8クラありましたが、
なんと「逃げた馬」が
全馬、掲示板に残って
しまいました。

土曜は4・1・3・1着。
日曜は1・2・4・5着。

さすがにここまで
極端ですと、もう
「逃げそうな馬」は
無視出来ません。

【ポイント2】
内枠天国

→阪急杯が、新しい
阪神コースの1400mで
行われるようになった
2007年以降、近14年の
枠別成績を診て下さい。

1・2枠 複勝率37% (7.6.7.34)
3・4枠 複勝率19% (1.4.5.44)
5・6枠 複勝率  4% (1.1.0.54)
7・8枠 複勝率16% (6.2.2.54)

一目瞭然。とにかく
阪急杯は内枠有利の
レースです。

14年間で馬券に絡んだ
42頭中、半数の20頭が
1・2枠という極端さ。

タイトな内回りトラック、
しかも終始一貫速めの
スピードが持続される
「阪神芝1400m重賞」。

ゆえに、外枠の馬は
なかなかコースの内へ
潜りこめません。
そのまま外を回らされる
キツい走りを強いらます。

しかも阪急杯は、内々の
芝が良い開幕週の施行。
ということで当レースで
毎年、これほど極端な
内枠有利の傾向が出て
いるのでしょう。

差すにしても内枠から内を
捌く策がベターですが、
特に今年は内々の馬場が
止まらない状態ですから
当傾向はなおさらカギに
なってくると診ています。

【ポイント3】
関東馬が
健闘しているレース

→近10年の東西別成績を
診てください。複勝率で
なんと関東馬が関西馬と
ほぼ互角です。

関東馬 複勝率20% 3.2.2.28
関西馬 複勝率18% 7.8.8.106

関東馬がこれほど
健闘している
「関西の重賞」
ちょっと珍しい印象。

そもそも関東では
この時期、芝1400mの
重賞の施行がありません。

芝1200mの重賞は
地元の中山で次週に
「オーシャンS」が
組まれていますが、
それよりも1400mの
距離にこだわって西へ
わざわざ手間ヒマを
かけて遠征してくる
関東馬=勝負気配が
けっこう強いという
コトかもしれません。

【ポイント4】
前走で
「1秒以上」負けた馬の
巻き返しは難しい

→近10年の当レースで、
「前走で1.0秒以上の
着差で負けていた馬」が
(1.1.1.36)とまったく
振るいません。複勝率8%。

テンからハイラップの
忙しい流れになる
当レースですから
前走(=ほとんどの馬が
短距離かマイル戦)で
大きな着差を付けられて
いた、いわば「目下の
絶対スピードが足りない」
馬ではかなり厳しい面が
あるのでしょう。

【ポイント5】
格の足りない馬では
厳しい

→近10年の
前走クラス別の成績を
診てください。前走で
「非・重賞」を使って
いた馬が大苦戦です。

非・重賞 複勝率  9% 2.0.2.40
重賞   複勝率21% 6.10.8.88
(海外2.0.0.0)

高松宮記念の直前で
いわゆる「A級馬」も
多数出走しますし、
それらの馬が(本番まで
あまり日も無いため)
ソコソコ仕上げて出て
きますので、前走で
非・重賞レースを
使ってきていたような
格下馬ではそもそも
苦しいのでしょう。

斤量が増えている馬が
好アベレージです。

前走から斤量が増えた
=近況好調or地力が
もともと上位の馬で、
今回のハンデを重めに
背負わされた馬ですが、
それらの馬がハンデに
めげることなく近況の
好調度(or力の元値の
高さ)を活かしてよく
走っていると言えます。

【ポイント6】
リファール持ちの馬、
ダンチヒ持ちの馬が
台風の目?

→近年の当レースは
父or母父リファール系、
父or母父ダンチヒ系の
馬が、人気薄で上位に
好走しています。

16年 オメガヴ 母父リファール 2着 4番人気 
18年 ダイアナ  父リファール 1着 7番人気 
19年 スマート 母父リファール 1着 11番人気 
20年 スマート 母父リファール 4着 8番人気 
—————————————-
16年 ミッキー 母父ダンチヒ  1着 1番人気 
16年 プラヴィ  父ダンチヒ  3着 5番人気
16年 サドンス 母父ダンチヒ  4着 13番人気
17年 プラヴィ  父ダンチヒ  4着 3番人気
18年 ペイシャ 母父ダンチヒ  5着 10番人気
19年 ロードク 母父ダンチヒ  5着 5番人気

上記は、近5年に
掲示板に載った
父or母父リファール系、
父or母父ダンチヒ系の
馬ですが、このように
両血筋とも「人気薄」の
馬が多数掲示板に健闘。

一本調子のレースに
強いリファール系、
高速馬場の短距離戦に
強いダンチヒ系と
私的には診ていますが
阪急杯=その両素養が
活きやすいレースと
いうことなのでしょう。

以上6点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。