『オークス 2017の穴馬探し予想PART2』シベリアン

 

引き続き「オークス」の
穴馬探しです。

PART1では
 オークスで留意したい
「前走の履歴」について
 お伝えしました。

 今回は、他の当レースの
 ポイントを記していきます。

 【ポイント2】
 差しが効く

→じつは、オークスは
JRAのG1では屈指の
「差しが届く」レースです。

 近10年好走馬30頭のうち
 じつに21頭が、4角で
7番手より後ろの位置から
差してきた馬でした。
 明らかに「差し馬台頭」の
割合がかなり多いG1と
言えましょう。

その「裏返し」現象として
 オークスでは逃げ馬が不調。
04年ダイワエルシエーロ以来、
 逃げ馬の勝利はありません。
 近10年でも〈0.1.0.9)。

まして今年は、先週に
道悪でレースを使い込んだ
 ことで、馬場の内がかなり
悪くなっていると聞きます。

もちろん土曜のレースを
見ない事には分かりませんが、
もともと「差しレース」の
 オークス。今年はなおさら
差し馬勢の脚に期待したく
 なります。

 【ポイント3】
 「大穴」が出ない

→近10年で2ケタ人気の馬は
(0.1.0.87)と全滅状態。
ここまで大穴が出ないG1も
 ちょっと珍しい。

この時期の3歳牝馬には
 とても過酷な東京2400m戦。
ゆえに「ガチンコ色」がより
強いレースの質になるため、
 力で劣る低人気馬がなかなか
台頭できない、という事では
 ないでしょうか。

 穴狙いの場合でも、ココは
「ソコソコ」の穴を狙う策の
 ほうが賢明かもしれません。

 【ポイント4】
 最内枠の馬が不振

→過去10年(0.0.0.10)と
全滅です。

1番枠の馬=コースロスが
無いイメージから思わず
手を出したくなりますが、
オークスは差しが台頭する
 レースゆえ脚質的に1番枠が
 あまりアドバンテージに
 なりませんし、2400mと
 いう長い距離を(しかも
 スローで流れるため長い
時間ずっと)進路の内々で
閉じ込められる「精神的な
 ストレス」も、まだ繊細な
3歳牝馬にとってむしろ
 マイナスになる面がかなり
 あるのではないでしょうか?

 今年も当欄は、1番枠に
入った馬は推奨扱いしません。

ちなみに、近10年で
「複勝率」の高い馬番号の
 トップ3は3、14、10です。

 【ポイント5】
キャリアが多すぎる馬では
 ツラい

→近10年で、オークス迄の
出走レース数が9走以上の
馬は(0.1.0.18)と大苦戦。

そのような馬はすでに
「上積み」も無いですから、
 各馬が伸び盛りのような
状態で出てくるこの時期の
3歳G1ではさすがに厳しく
 なってしまいます。

 【ポイント6】
ディープ産駒が強い

→ディープインパクト産駒の
 オークスでの通算成績は
(3.3.3.14)複勝率39%。

しかも、近3年に限ると
(1.2.2.5)複勝率50%まで
上昇します。昨年・一昨年と
2年続けてディープ産駒が
1・3着。

 近年のオークスは、
 道中で各馬とも「大事に
 スタミナを温存する」事を
強く意識するためかなり
 ゆったり流れますから、
 毎年「上がり勝負」に
 なります。そして、その
 ようなレースにめっぽう
強いのがディープ産駒…。
ゆえに当傾向は必然、と
 いったところでしょうか。

もちろんディープ産駒で
 なくとも、そのような
特性を持つ血統組成の馬も
要マークとなるでしょう。

 以上6点を鑑みた上で、
 今年の推奨馬をPART3で
会員様にお伝えします。

PART3・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。