『アイビスSD2023の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「アイビスSD」の
穴馬探しを
お届けします。

東日本の開催は
次週から新潟へ
舞台を移します。
9月6日まで
トータル6週の開催。

また次週・次々週は
西日本地区の開催が
ありませんので
新潟・札幌の2場開催。

その2週間は
新潟競馬における
1勝級、未勝利戦の
自ブロック制が
解除されますので
両クラスにおいては
今年も、関西馬が
大挙参戦して旋風が
吹き荒れるでしょう。

アイビスSDは
7月30日(日)に
新潟の直線1000mで
行われるG3重賞。

JRAでは唯一の
「千直」重賞です。

さっそく
アイビスSDの
ポイントを
お伝えします。

 

 

【ポイント1】
栗東坂路で
「好時計」を出した
馬が全然来ない

→2017年以降の
当レースに出走した
「栗東坂路での
最終追い切りで
52.4秒よりも
速い全体時計」を
出していた馬は
全部で10頭。

しかし下記のように
全滅しています。

 

17年 アクティブミノル  51.2秒 4着 2人気
17年 ネロ        50.3秒 10着 3人気
17年 ブレイズエタ-ナル 51.7秒 8着 7人気
18年 レッドラウダ    52.3秒 10着 5人気
19年 レッドラウダ    51.1秒 9着 13人気
19年 ダイメイプリンセス 51.7秒 6着 2人気
20年 ダイメイプリンセス 52.3秒 5着 3人気
21年 モントライゼ    52.0秒 12着 3人気
22年 スティクス     52.0秒 5着 13人気
22年 クリスティ     51.3秒 16着 10人気

 

昨年もスティクス・
クリスティの2頭が
速い時計を出して
出走してきましたが
ともに凡走。

逆に、栗東坂路で
53~55秒台という
「遅め」の時計を
出してきた馬が
2着3着でした。

タフな栗東坂路で
好時計を出してきた
馬は、速力勝負の
ココでいかにも
買いたくなりますが
意外に?レース結果と
直結していません。

さらに要注目なのは
上記10頭のうち、
「5番人気以内」の
上位人気馬が6頭も
含まれていながら、
この低調な成績で
ある点です。

最終調教で好時計を
叩き出した馬=週中の
各メディアで大きく
取り上げられ人気にも
推されがち。しかし、
タフな夏の栗東坂路で
ハードに走った疲れを
残した状態で新潟へ
輸送されるコトで馬に
キツい状況となって
いるのかもしれません。
いずれにせよ要注意。

 

 

【ポイント2】
調教「コース」別の
顕著な傾向に注目

→では、実際に
どんな最終調教を
施された馬がこの
レースで好走して
いるかと言えば…

下記を診てください。

 

栗東坂路
 52.4秒以下 複勝率 0% 0.0.0.10
 52.5秒以上 複勝率22% 2.2.3.25
栗東Cウッド 複勝率17% 0.1.0.5
——————————
美浦坂路   複勝率 0% 0.0.0.23
美浦ウッド  複勝率40% 3.0.3.9
——————————
ポリトラック 複勝率50% 1.3.0.4

 

これは、近6年の
最終調教の場所別・
成績です。

前項で栗東坂路組の
速い時計は意味ナシと
お伝えしましたが、
じつは上記のように
「美浦」の坂路組に
関しては、時計に
関係なく23頭全滅中。

全般的に、坂路組が
苦戦を強いられている
近年の当レースと
言えましょう。

かわって好況なのが
美浦ウッド組、そして
ポリトラック組。共に
頭数こそ少ないものの
かなり好アベレージ。

ポリトラック組の
好成績は千直の鬼・
ライオンボスの
貢献度が高いですが、
美浦ウッドの好走馬は
6頭すべて「別馬」。

17年ラインミーティア、
17年レジ-ナフォルテ、
20年ビリーバー、
21年オールアットワンス、
21年バカラクイーン、
23年ビリーバーです。

昨年も7番人気の
ビリーバーがアタマを
取りきりましたから、
今年も美浦ウッド追いの
馬は要マークと診ます。

 

 

【ポイント3】
牝馬優勢

→近10年で牝馬が
(6.6.6.64)、
複勝率22%。
牡馬(4.4.4.66)、
複勝率15%に
対して優勢です。

夏競馬、短距離という
牝馬が頑張れる
2大要素が色濃く揃う
レースらしい傾向と
言えましょう。

 

 

【ポイント4】
近年は
スペシャリストの
好走が急増

→近10年の当レースで
3着以内に好走した
30頭の前々走&前走を
診てください。

左から
前々走・前走です。

 

13年1着 ◇ ◇
13年2着 ◇ ◇
13年3着 ◇  
14年1着 ◆  
14年2着 ◇ ◇
14年3着 ◆  
15年1着 ◇ ◇
15年1着 ◇ ◇
15年1着     
16年1着   ◇
16年2着 ◇ ◆
16年3着 ◆ ◆
17年1着 ◆ ◆ 
17年2着 ◆ ◆ 
17年3着 ◇ ◇ 
18年1着 ◆  
18年2着   ◇
18年3着 ◆ ◇
19年1着 ◆ ◆  
19年2着 ◆ ◆
19年3着 ◇ ◇
20年1着 ◇ ◆
20年2着 ◇ ◆
20年3着
21年1着   ◇ 
21年2着 ◇ ◆ 
21年3着
22年1着   ◆ 
22年2着 ◇ ◆ 
22年3着 ◆

 

◇=千直以外の
1400m以下の
レースで先行。
(着順不問)

◆=新潟千直で
5着以内に好走。

上記30頭のうち
27頭に、何らかの
印が付きました。

つまり当レースで
好走するためには
直近2走いずれかで…

 

・新潟千直以外の
 短距離戦で先行した
 (着順関係ナシ)

・新潟千直で
 掲示板に好走した

 

どちらかの履歴が
無いと苦しい、と
いうコトになります。

ただ2016年辺りを
境に◇印馬の好走が
減り、◆印馬=
前走や前々走の
新潟千直で掲示板に
好走した、千直の
「スペシャリスト」の
好走が増えています。

以前は1200mや
1400m、あるいは
ダートといった
異業種からの転身組が
(先行力さえあれば)
台頭していましたが
路線の細分化が進み、
千直をメーンに使う
千直専科の馬が増えた
コトで◆印馬の台頭が
多くなっている、と
診ています。

 

 

【ポイント5】
やっぱり外枠強し

→誰もが知ってる?
新潟千直=外枠有利の
鉄板法則。

アイビスSDもやはり
同じです。何年たっても
傾向は変わりません。
近10年の枠別成績を
診てください。

 

1枠 複勝率 6% 0.0.1.16
2枠 複勝率18% 1.2.0.14
3枠 複勝率 6% 0.0.1.17
4枠 複勝率10% 1.1.0.18
5枠 複勝率15% 1.1.1.17
6枠 複勝率25% 1.2.2.15
7枠 複勝率33% 2.2.4.16
8枠 複勝率29% 4.2.1.17

 

ハッキリ、
「外枠>内枠」と
言っていいでしょう。

ただ、前へ行けない
タイプの馬には外枠が
かえって「仇」となる
ケースもあります。

各馬が外ラチ沿いに
集中するため、前に
行けた馬はいいものの
中位より後ろに構えた
外枠馬は前が壁になる
危険も高いからです。

あくまで、外枠から
スンナリ先行できそうな
馬が狙い目。

たとえ外枠でも
差しタイプの馬は
評価を下げる必要が
あります。

 

 

【ポイント6】
条件戦を前走で
使っていた馬が
全く勝っていない

→近10年の通算で
(0.1.5.27)と
未勝利。2着も
20年ビリーバーの
1頭だけです。

 

 

【ポイント7】
福島からの転戦馬の
成績が悪い

→近10年で対象馬が
40頭いて(0.2.3.31)。
複勝率14%、連対も
たった2頭です。

ほとんどが福島の
「芝1200m戦」を
使ってきた馬ですが、
回りもレースの質も
大きく異なる福島の
芝1200m戦を直前で
使う事=好ステップと
言えないのです。

 

 

以上7点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

 

 

———–
アイビスSD  ポイント4・6 該当馬

【ポイント4/前々走か前走に◆印が付く馬】 5頭
  オリアメンディ
  オリエンタルキング
  トキメキ
  ファイアダンサー
  ロサロッサ-ナ

【ポイント6/前走条件戦出走】 ▼軽視馬として 6頭
  アンタノバラード
  オリアメンディ
  オリエンタルキング
  ステラダイヤ
  バンデルオーラ
  ロサロッサ-ナ

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。

データ競馬:TARGET frontier JV


・出馬表にデータマイニングの順位・数値を表示させたい
・特定の2頭の直接対戦の結果・経歴を調べたい
・予想するレースが行われるコースにおける、騎手・調教師・種牡馬の傾向を調べたい
・出走馬の前走レベルを簡単に比較する

などなど。

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