『オーシャンSの穴馬探し予想PART1』シベリアン

「オーシャンS」の
穴馬探しをお届けします。

オーシャンSは
3月3日(土)に
中山芝1200mで行われる、
高松宮記念の前哨戦です。

今週末は3重賞が行われますが
弥生賞・チューリップ賞とも
今年のクラシック本命候補が
出走する注目のレース。
全体のメンバーレベルも高く、
穴は望み薄かもしれません。
買うよりも、見るレースの趣。

今週末の重賞で穴を買うなら
当レースではないでしょうか。

土曜施行のレースですので
さっそく、当レースの
ポイントをご紹介しましょう。

【ポイント1】
前走シルクロードS出走馬が
大苦戦

→タイトルどおり。
近10年の「前走別」成績を
診てください。

阪神カップ   複勝率36%  1.2.1.7
ラピスラズリ  複勝率25%  3.0.0.9
シルクロード  複勝率11%  0.4.2.49
オープン特別  複勝率25%  5.0.5.30
準オープン   複勝率18%  3.0.0.14

前走でシルクロードSを
使ってきた馬の不振が目に
つきます。格上挑戦馬よりも
低調というていたらく。

シルクロードSと当レースは
距離やG3のレース格こそ
同じでも、他の多くの要素が
「逆」のベクトルです。
急坂の有無、斤量の規定、
レースでよく発生する流れ、
そして出走メンバーの質…。

特に「出走メンバーの質」は
大きく異なります(もちろん
オーシャンSのほうが上)。

ゆえに、シルクロードSに
出走していたような馬では
能力的にも、タイプ的にも
そもそも当レースでは厳しい、
という事なのかもしれません。

今年も「対象馬」については
ワンポイント減点して考える
予定です。

【ポイント2】
上位人気の関西馬が
バンバン人気を裏切る

→12年に1番人気で凡走した
カレンチャン(4着)などは
典型ですが、オーシャンSは
この後のG1でも人気濃厚な
関西馬が「叩き台」として
使ってきて、しかし平然と
凡走する事が多いレースです。

実際にその2012年以降の
当レースで3番人気以内に
推された関西馬12頭の
合計成績は(1.2.0.7)、
複勝率わずか30%。

昨年こそメラグラーナが
1番人気で勝ったものの、
3番人気以内の人気馬の
成績としては極めて低調と
言わざるを得ません。

先週に地元・関西で
行われたステップレースの
阪急杯を使わず、わざわざ
関東へ遠征してここを使う
力上位の関西馬=賞金面は
余裕があるため体調を今回に
ピークにあわせる必要が無く
しかも関東への長距離輸送も
控えますので、それらの点を
見越して「余裕残し」の
仕上げで出てくるケースが
多い事も、この低調な戦績に
現れているのでしょう。

ともあれ「叩き台に徹して
きた印象の関西馬」をあまり
信頼しすぎない策がベターな
レースと言えます。

【ポイント3】
「距離短縮馬」にも注目

→当レースは、いかにも
中山の芝1200m戦らしく
最初からシビアなペースで
流れて、上がりが掛かる
消耗戦になりがちです。

そんなタフな展開になる事が
多いためか、当レースでは
前走で1400m以上の距離を
使っていた馬の健闘が
目立ちます。スプリント戦と
してはスタミナが効く一戦と
いえるのかもしれません。

前走と同距離  複勝率17%  8.6.6.101
前走から短縮  複勝率26%  2.4.4.28

【ポイント4】
「父非サンデー系」の馬に
要注目

→前述のとおり、上がりが
掛かる消耗戦になるため、
血統的にもキレ&瞬発力に
長けた父サンデー系の馬では
なく、脚を渋太く使える馬が
多い「父非サンデー系」の
馬の台頭が目立ちます。

2011年以降の好走馬21頭の
「父系」血統は下記のとおり。
じつに14頭が非サンデー系の
馬です(★印が該当)。

11年1着馬 ★
11年2着馬
11年3着馬 ★
12年1着馬 ★
12年2着馬 ★
12年3着馬
13年1着馬
13年2着馬 ★
13年3着馬
14年1着馬 ★
14年2着馬 ★
14年3着馬 ★
15年1着馬
15年2着馬 ★
15年3着馬
16年1着馬 ★
16年2着馬 ★
16年3着馬 ★
17年1着馬 ★
17年2着馬
17年3着馬 ★

以上4点を鑑みたうえで、
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。