『オークスの穴馬探し予想PART2』シベリアン

引き続き「オークス」の
穴馬探しです。

PART1では、当レースの
「距離面のキモ」について
記しました。

今回は、他の当レースの
ポイントを記していきます。

【ポイント2】
血統的にも「距離」を
気にする必要はない

→前回PART1記事で
「2400mの距離は
全く関係ないレース。
マイラーでも走れる」と
記しましたが、それは
血統面でも現れています。

近10年のオークスの
「種牡馬別」全成績を
診てください。

ディープインパクト 複勝率36% 3.3.3.16
ゼンノロブロイ   複勝率27% 1.0.2.8
マンハッタンカフェ 複勝率25% 0.2.0.6
ハ-ビンジャー   複勝率20% 0.1.0.4
キングカメハメハ  複勝率18% 1.1.0.9
ハ-ツクライ    複勝率17% 1.0.1.10
スペシャルウィーク 複勝率17% 1.0.0.5
クロフネ      複勝率17% 0.0.1.5
ステイゴールド   複勝率11% 0.0.1.8

距離が伸びていいハズの
ハーツクライ産駒や
ステイゴールド産駒が
このように不振なのです。

いっぽう1600~2000mが
ベストのディープト産駒や
ゼンノロブロイ産駒が堅調。

この血統データからも
「オークス=2400m分の
スタミナは要らない」事が
よく分かります。

ですからオークスでは
「血統的に距離が伸びて
いい馬だから、買い」の
論は、当欄は用いません。

【ポイント3】
基本的には「差し競馬」。
逃げると辛くなるレース

→超スローペースになった
昨年でも3・4・5着に
差し馬が届いたほど。
しかも逃げた馬は粘れず…。

じつは、オークスは
JRAのG1では屈指の
「差し優勢」のG1です。

近10年好走馬30頭のうち
20頭が、4コーナーで
「7番手より後ろ」から
差してきた馬でした。
明らかに差し台頭の割合が
かなり多いG1と言えます。

その「裏返し」現象として
オークスでは逃げ馬が不調。
04年ダイワエルシエーロ以来、
逃げ馬の勝利はありません。
近10年でも〈0.1.0.9)。

昨年も、ペースに恵まれたと
思われたフローレスマジックが
粘り込めませんでした。

なお、先週からBコースに
替わった東京の芝ですが、
引き続き「差し有利」の
バイアスが続いています。

【ポイント4】
キャリアが多すぎる馬では
ツラい

→近10年で、オークス迄の
出走レース数が9走以上の
馬は(0.1.0.22)と苦戦。

そのような馬は、すでに
「上積み」も無いですから
各馬が伸び盛りの状態で
出てくるこのレースでは
さすがに厳しくなります。

【ポイント5】
とにかく「大穴」が
まったく出ない

→近10年で2ケタ人気馬は
なんと(0.1.0.87)。

3歳牝馬にとっては「地力の
違い」が顕著に現れやすい
舞台でのレースのため、力で
劣る低人気馬が台頭しづらい、
という事なのでしょう。

以上5点を鑑みた上で
今年の推奨馬をPART3で
会員様にお伝えします。

PART3・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。