『安田記念の穴馬探し予想PART2』シベリアン

引き続き「安田記念」の
穴馬探しです。

PART1では、当レースの
「ローテーションや
血統のキモ」について
記しました。

 今回は、他の当レースの
 ポイントを記していきます。

 【ポイント3】
 前走ヴィクトリアマイル組は
 コンディション次第だが
基本的には厳しいか

→近10年の安田記念に
出走した牝馬のうち、
 前走ヴィクトリアマイルに
出走していた馬は12頭。

 成績は(2.0.0.10)ですが
2勝は共に、あのウオッカが
08・09年に連覇したもの。

つまり、ウオッカ以外の
前走ヴィクトリアマイル組の
牝馬は近10年の安田記念で
全滅しているのです。

ヴィクトリアマイル→
安田記念は中2週ですから
牝馬にとって楽な日程では
 ありません。関西馬なら
短期間で2度の長距離遠征を
行うことにもなります。

 牝馬を狙いたい場合は、
 中間の調整過程に問題は
起きていないか、輸送を
苦にする繊細なタイプでは
 ないかなどをチェックして
取捨したいところですし、
ウオッカほど強くてタフな
牝馬でないと厳しい、とも
言えそうです。

 【ポイント4】
 「前走距離」が長かった
馬のほうが信用できる

→近10年の安田記念の
「前走距離」別の成績を
診てください。

1200m+1400m 複勝率16% 3.3.2.43
 1600m       複勝率17% 5.4.7.79
 1800m+2000m   複勝率26% 2.3.1.17

一目瞭然。『前走距離が
長かった馬』のほうが、
 高いアベレージです。

よく言われる「安田記念は
 マイルの距離ぶん以上の
 スタミナを要するレース」で
 あることが、分かりやすく
現れていると言えましょう。

 【ポイント5】
 香港馬の好走・凡走は
「テンのペース」次第

→近10年の安田記念に
出走した香港馬20頭の
全成績を診てください。

08年 アルマダ  2着   5人気  前走CM/2着 
08年 ブリッシ  14着 13人気  前走CM/3着
08年 グッドバ  17着   3人気  前走CM/1着
09年 サイトウ  6着   9人気  前走CM/1着
09年 アルマダ  8着 13人気  前走CM/9着
10年 サイトウ  5着 15人気  前走CM/4着
10年 フェロー  9着   7人気  前走CM/2着
10年 ビューテ  11着   4人気  前走CM/3着
11年 ビューテ    9着   7人気  前走CM/4着
11年 サムザッ  11着 13人気  前走CM/10着
12年 ラッキー  11着   7人気  前走CM/3着
12年 グロリア  14着   3人気  前走CM/2着
13年 グロリア  11着 11人気  前走CM/4着
13年 ヘレンス  16着 13人気  前走CM/2着
14年 グロリア    6着 13人気  前走CM/4着
16年 コンテン  12着   9人気  前走CM/2着
17年 ビューテ    6着   9人気  前走CM/2着
17年 コンテン  10着 12人気  前走CM/1着
—————————————-
18年 ウエスタ    ?       前走CM/2着

CM = チャピオンズマイル(香港国際G1)

 合計(0.1.0.17)。
08年2着のアルマダ以来、
1頭も馬券に絡んでいません。

 上記のように18頭すべて
前走で香港国際G1の
「チャピオンズマイル」を
使ってきていますが、
チャピオンズマイルで
成績が良くても、全く関係が
無いこともよく分かります。

 何せ、アルマダを除いた
全馬がチャピオンズマイル→
安田記念で着順を下げている
有り様。

つまり、香港馬は基本的に
「チャピオンズマイルよりも
走れない」のです。

かつては、短距離もマイルも
香港馬=黙って買いでした。
 日本のマイル路線じたいも
低調でした。しかし今は全く
違います。日本のレベルが
上がり、逆に香港のレベルが
少し下がりました。よって、
 近年の安田記念では香港馬が
苦しんでいます。

そもそも、安田記念の近年の
「スピード化」に香港馬が
 ついてこれなくなっています。
 下記を診てください。

 【2006年以降の安田記念の
 テン3ハロンのラップと
 香港馬の全着順】

06年 テン34.8★ 1着、3着、15着
07年 テン34.1  7着、9着、12着、15着
08年 テン34.6★ 2着、14着、17着
09年 テン33.4  6着、8着
10年 テン33.6  5着、9着、11着
11年 テン33.9  9着、11着
12年 テン33.8  11着、14着
13年 テン33.9  11着、16着
14年 テン35.1  6着
16年 テン35.0  12着 
17年 テン33.9  6着、10着

★印の年=香港馬が馬券圏に
好走した年ですが、テンの
速さが他の年に比べて遅い
 ことが分かります。

 安田記念は、2009年から
 テン33秒台の「激流」で
流れ始めました。すると
 その途端、香港馬の好走が
 なくなったのです。

テン33秒台の「香港馬が
慣れていない速いペース」に
 なると最初からついていけず
道中で無理に脚を使うことで
 スタミナを浪費するため
好走できない、ということ。

 香港馬が安田記念で好走する
 ためには、テンの流れが
 ユルんでスピード戦の様相が
弱まることが必須条件となる
 ワケです。

 【ポイント6】
リピーターレース

→安田記念は「同じ馬が
2度好走する」いわゆる
 リピーター馬がけっこう
多く出るレースです。

アサクサデンエン 05年1着 06年2着
ウオッカ     08年1着 09年1着
スマイルジャック 10年3着 11年3着
ストロングリター 11年2着 12年1着
グランプリボス  12年2着 14年2着  
ショウナンマイテ 13年2着 14年3着
モ-リス     15年1着 16年2着
フィエロ     15年4着 16年3着
サトノアラジン  16年4着 17年1着
ロゴタイプ    16年1着 17年2着

 昨年もサトノアラジン&
ロゴタイプ=前年4・1着馬の
 ワンツーでした。

 安田記念が「独特のタフな
要素」が多く含まれている
 レースゆえに、これほど
 リピーター馬が出現すると
 いうことなのでしょう。

ただ、今年は例年以上に
出走馬のレベルが高く
 なりましたので、その点を
鑑みる必要はあるでしょう。

それでも「リピーター」が
勝るのか。あるいは新顔が
 ハバを利かせるのか。
 今年の重要なテーマです。

 以上6点を鑑みた上で
今年の推奨馬をPART3で
会員様にお伝えします。

PART3・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。