『金鯱賞の穴馬探しPART1』シベリアン

「金鯱賞」の穴馬探しを
 お届けします。

いよいよ次週末から、年末の
中山・阪神・中京開催が
 スタート。有馬記念まで
 アッという間の4週間です。

 金鯱賞は、冬の中京開催の
開幕を告げるG2重賞です。

 「冬の中京の開幕日」に
施行時期が移って今年で
5年目になりますが、
 来年からの当レースは
新設G1「大阪杯」の
前哨戦となり、施行時期が
3月に移行します。そして
 この12月の中京開催では
G3中日新聞杯が行われる
予定になっています。

ひとまず、12月施行としては
今年が最後になる金鯱賞。

 土曜施行のレースですので
 さっそく、金鯱賞の大切な
 ポイントを、あえて2点に
絞ってお伝えします。

なお、金鯱賞では
当欄推奨馬が2012年から
昨年まで、4年続けて
4着以内に好走しています。

 【ポイント1】
 先行力と上がり脚の
「バランス」を診よう

→中京芝2000mのレースの
 たびに毎回、お伝えしている
項目です。

 中京の芝2000m戦=道中は
 スローで流れたうえで直線で
 よーいドンの上がり勝負が常。

しかし、道中の馬群の前後幅は
 あまり団子になりません。やや
 タテ長の馬群になることが多い。
それでいて、直線では全馬が
一斉によーいドンします。

つまり、馬群の「前後幅」が
少し長い状態から、各馬が
(道中スローゆえ)余力十分の
状態で一斉に同じように脚を
伸ばすため、後方からの差しは
物理的に「位置取り負け」して
届きづらい。

よって、自動的に『好位置から
 よーいドンした馬』が有利に
 なる=ソコソコ前目の位置に
無理なくつけたうえで直線で
 しっかりスパートした馬が
上位に好走しやすい、という
 ワケです。

ですので、中京2000m戦で、
そして今回の金鯱賞でも
注視すべきは、先行力と
 ラストの差し脚の鋭さの
「バランス」がとれているか。

 要は、先行力は優れているが
直線で鋭い脚が使えない馬、
 逆に直線で鋭い脚は使えるが
先行力がまったく無い馬…
そのようにどちらかに極端に
寄っている馬では厳しいと
 いうことになるのです。

いつもソコソコの位置に
付けていて、しかもいつも
 ソコソコ速めの上がり脚を
使っているような、いわゆる
「バランスが取れている」
 馬が、中京芝2000mでは
好走が多く狙い目。実際に
 この金鯱賞でもその傾向が
色濃く出ています。

 当欄の「推奨馬」が
2012年から昨年まで
4年続けて4着以内に
好走していますが
 もちろん、この点を鑑みた
 うえで推奨馬をチョイスして
 います。今年も意識します。

 【ポイント2】
 「余力」十分の馬を狙おう

→近4年の金鯱賞で
3番人気以下で好走した
全9頭が「直前の秋重賞で
残してきた好走実積」を
診てください。

12年 1着 オーシャ(6)アル共 5着
12年 2着 ダイワマ(8)×
 12年 3着 アドマイ(4)×
 13年 1着 カレンブ(3)×
 13年 2着 ラブリー(6)×
 13年 3着 ウインバ(8)×
 14年 2着 サトノノ(4)天皇賞 8着
15年 1着 ミトラ (5)カマ- 3着
15年 3着 サトノノ(4)アル共 4着

×=直前の秋競馬の重賞への
出走じたいが無かった馬。
 (カッコ数字)は人気順。

そして各馬とも、直前の
秋競馬で出走した重賞のうち
最も高い格のレースでの
着順を記しています。

このように全9頭のうち
8頭が、下記どちらかに
該当する馬でした。

・直前の秋重賞で
 馬券圏に好走できなかった

 ・直前の秋重賞に
 出走すらしていなかった

 つまり金鯱賞は、直前の
秋重賞でパワーを使い切って
 おらず余力が十分に備わって
 いる馬、あるいは秋の重賞に
出走すらせず体調的にまだ
余力十分な馬が、馬券妙味を
連れてくるレースというワケ。

 競馬カレンダー的にそろそろ
端境期ほ迎えようとするこの
時期の古馬重賞で大切なのは、
 現時点での「余力量」です。

 逆に、秋の重賞やGIを
目標に一旦目イチで仕上げられ、
レースでも目一杯に走って
良績も残したうえで、さらに
金鯱賞などの冬の重賞で
「もう一丁」という馬は、
 年の瀬も近いこの時点では
余力的に、そろそろ厳しく
 なってくるケースが
多々あるのです。

ローテーション的に、
 見るからに「余力だけは
 ありそうだな」と感じる馬を
積極的に狙いたいレース。
たとえ休明けでもOKです。

 以上の点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。