『フェブラリーステークス2019の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「フェブラリーS」の
穴馬探しをお届けします。

2019年のG1戦線が
 いよいよ幕を明けます。

フェブラリーSは
2月17日(日)に
東京で行われる
 ダートのマイルG1です。

G1馬、実績馬、上がり馬、
そしてあの女性ジョッキー。
 今年のフェブラリーSは
話題にまったく事欠かない
 ビッグマッチとなりました。
 本当に楽しみです。

さっそく、当レースの
 ポイントをお伝えします。

 【ポイント1】
 藤田菜騎手について

→今年の当レース最大の
話題は、なんといっても
有力馬コパノキッキングに
藤田菜騎手が乗る事でしょう。

 彼女の騎乗決定により、
 今年のフェブラリーSは
競馬サークル外からも
注目されるのは間違いなし。
いいことです。

ただ。
 今回の騎乗決定のニュースを
聞いて、まず私が真っ先に
思い起こしたのは、下記の
 データでした。

ダート1800m  複勝率12% (6.9.7.149)
ダート1700m  複勝率13% (6.5.2.83)
ダート1600m  複勝率  6% (2.0.1.47)
ダート1400m  複勝率14% (4.4.4.70)
ダート1300m  複勝率  9% (1.1.0.19)
ダート1200m  複勝率11% (9.9.7.190)
ダート1150m  複勝率20% (4.4.3.43)
———————————–
参考
 新潟芝直1000m 複勝率22% (4.4.2.34)

これは、藤田菜騎手の
 デビュー以来の距離別・
騎乗成績です(ダート/
2018年終了時まで)。

じつは、藤田菜騎手は
上記のように今回の舞台=
 「ダート1600m」での
騎乗成績が非常に悪いのです。
 他の距離よりも明らかに低調。

ダート1600m=東京でのみ
行われる距離条件ですが、
スタートが芝ゆえテンから
 スピードが出て、トバすと
最後の長い直線で早めに
 ガス欠してしまう、非常に
「乗りかた」の難しい舞台。
 絶妙なサジ加減を施しての
巧騎乗が必要です。

しかし、藤田菜騎手の
現状のセールスポイントは
自らの有利な点(斤量等)を
十分に活かした「思い切った
騎乗」。たとえばダートの
 もっと短距離のレースや
新潟千直など極端な条件で
今の彼女の騎乗は活きます。

 今回は、馬も鞍上も
猛者たちが揃うG1レース。
しかも舞台は「乗りかた」が
難しく、成績も残せていない
東京ダート1600m。

 彼女にとって非常に厳しい
一戦であることは、間違い
 ありません。思い切った
騎乗で活路を見いだせますか?

 【ポイント2】
 「芝スタートのダート戦」で
好走した実績がない馬は
非常に危ない

→これが、フェブラリーSの
「キモ」です。毎年お伝えし、
しかも毎年これに沿った結果が
 きっちり出ています。

 下記を診てください。

14年  8着 ニホンピロアワ- 0.0.0.0
 14年  9着 ドリームバレンチ 0.0.0.0
 14年10着 ゴールスキー   0.0.0.0
 14年16着 エーシントップ  0.0.0.0
 15年  2着 インカンテーショ 0.0.0.1
 15年  5着 ローマンレジェン 0.0.0.0
 15年  7着 サンビスタ    0.0.0.0
 15年  8着 カゼノコ     0.0.0.0
 16年  5着 ロワジャルダン  0.0.0.0
 16年  9着 ローマンレジェン 0.0.0.1
 16年16着 パッションダンス 0.0.0.0
 17年16着 デニムアンドルビ 0.0.0.0
 18年  5着 レッツゴードンキ 0.0.0.0
 18年12着 テイエムジンソク 0.0.0.0
 18年14着 ロンドンタウン  0.0.0.4

これは、フェブラリーSの
近5年出走馬90頭のうち
 フェブラリーSの前までに
「芝スタートのダート戦で
3着以内に好走したことが
一度も無かった馬」15頭の、
フェブラリーSでの成績です。
 (地方馬は除く?

各馬のいちばん右に記した
着度数が、フェブラリーSを
迎えるまでの「芝スタートの
 ダート戦」での成績。

このように、上記14頭の
 フェブラリーSでの成績は
 なんと(0.1.0.14)!

しかも、この14頭のうち
8頭が「6番人気以内」の
人気馬でした。

 昨年も、この「法則」に
該当してしまった2番人気馬・
 テイエムジンソクが豪快に
大敗しています。

つまり裏返せば、毎年の
 フェブラリーSで馬券圏に
好走しているのは「以前に
芝スタートのダート戦で
好走した事がある馬」が
 ほとんど、ということ。

 実際に近5年の当レースで
馬券圏内に好走した15頭の
 フェブラリーS以前の
「芝スタートのダート戦」
での成績を診てください。
 各馬、見事な実績です。

14年1着 コパノリッキ 0.0.1.0
 14年2着 ホッコータル 1.0.0.1
 14年3着 ベルシャザー 1.0.0.0
 15年1着 コパノリッキ 1.0.1.0
 15年2着 インカンテー 0.0.0.1 ※4着
15年3着 ベストウォ- 5.2.1.2
 16年1着 モ-ニン   4.0.1.0
 16年2着 ノンコノユメ 4.0.1.0
 16年3着 アスカノロマ 0.1.0.0
 17年1着 ゴールドドリ 2.1.0.0
 17年2着 ベストウォ- 6.2.2.3
 17年3着 カフジテイク 3.2.3.7
 18年1着 ノンコノユメ 4.1.1.2
 18年2着 ゴールドドリ 3.1.1.0
 18年3着 インカンテ- 1.1.0.2

「芝スタートのダート戦」=
ダート馬にとって特殊性が
非常に高く、厄介なもの。

 何せ、芝適性が低いために
 ダートに転じてきた馬が、
 何の因果か、また芝の上を
走らされるのです。

しかも、フェブラリーS=
そんな「芝スタートの
 ダート戦」の最高峰戦。

ですので、芝への「耐性」を
備えているか否かが、他の
 レース以上に問われる…と
 いうことなのでしょう。

◆芝スタートのダート戦
  東京1600m
 中山1200m
 京都1400m
 阪神1400m
 阪神2000m
 中京1400m
 新潟1200m
 福島1150m

【ポイント3】
 「距離短縮馬」が
圧倒的に強い

→距離分以上のスタミナが
必要…と各方面で言われる
 このレースらしく、前走で
1800m超の距離を使って
今回「距離短縮」してきた
馬の成績が非常に優秀です。

 近10年出走馬の
「前走距離別」の成績は
下記のとおり。

 今回距離延長 複勝率  9% 3.2.1.65
今回距離短縮 複勝率30% 7.8.9.56
今回同距離  複勝率  0% 0.0.0.8

【ポイント4】
ゴールドアリュ-ル産駒が
毎年のように好走中

→ゴールドアリュ-ル産駒が
当レースで(4.3.0.12)、
 複勝率37%。下記のように
毎年のように「好走馬」を
出しています。

10年 エスポワ-ルシチ 1着 1人気
12年 シルクフォーチュ 1着 4人気
13年 エスポワ-ルシチ 2着 9人気
14年 コパノリッキー  1着 16人気
15年 コパノリッキー  1着 1人気
17年 ゴールドドリーム 1着 2人気
18年 ゴールドドリーム 2着 1人気

マイルG1に対応できる
軽快なスピードも欲しい
 レースゆえ、速力十分の
 タイプの馬が非常に多い
 ゴールドアリュ-ル産駒が
台頭しているのでしょう。

 以上4点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。