『アーリントンCの穴馬探しPART1』シベリアン

「アーリントンC」の
穴馬探しをお届けします。

いよいよ次週末から
春の阪神・中山競馬が開幕。

アーリントンCは
初日の25日(土)に
阪神マイルで行われる
3歳のG3重賞です。

 土曜のレースですので
 さっそく、当レースを
考察する際に留意すべき
 ポイントについて記して
 いきます。

 【ポイント1】
 重賞経由馬に注目を

→近10年の当レースの
出走全馬の「前走別」の
成績を診てください。

 重賞     複勝率35% (4.5.6.28)
オープン特別 複勝率21% (2.2.0.15)
500万    複勝率20% (4.3.3.40)
 未勝利戦   複勝率  0% (0.0.0.9)

 一目瞭然。500万クラス→
オープン特別→重賞と
前走の「格」が上がるほど
成績が良くなっています。

アーリントンCは
春の一連の3歳重賞の中では
 メンバーレベルがさほど高く
 ないレースですが、近年の
 レース結果を診ると「格」が
効いている、ということ。

 特に、シンザン記念 or
きさらぎ賞を使ってきた馬は
(3.3.5.10)複勝率52%の
驚異的なアベレージですので
要注目と言えましょう。

 【ポイント2】
 毎年「前が止まらない」
レースだったが…

→アーリントンCの最大の
特徴といえば「前へ行った
馬が好走する」ことでした。

その年最初の阪神開催、かつ
初日土曜のメーンですから
芝状態が良いのは勿論のこと、
 各騎手が「2ケ月のあいだ
休ませた芝の状態」をまだ
把握しきれていない→直線が
長い外回りの重賞という事も
 あり、なおさらどの騎手も
慎重に乗る→流れがユルむ→
前が残りやすくなる、という
現象が起きていましたが…。

しかし、ここ2年は潮目が
少し変わってきた印象です。
 「前へ行った馬がそのまま
好走する」現象がそれほど
出ていません。一昨年は
 アルマワイオリが後方から
差して2着を確保しましたし
昨年は差し馬が1~3着を
占めました。

 特に、昨年の阪神の開幕週の
芝を診ていますと、例年の
春の開幕週でよく見られた
「逃げ先行優勢」の傾向が
 かなり薄れていました。
 開幕週でも逃げ差し五分の
様相。

 前に行くにしても、差すに
 しても「馬場の内」を通って
 くるほうが有利なことには
変わりありませんが、前が
絶対有利という決めつけは
 この段階では危険。当日の
 レースを診てから判断する
 ようにしたいものです。

 【ポイント3】
パワー血統の馬を狙いたい

→近5年の好走馬15頭の
血統配合を診て下さい。

12年1着馬 ハ-ツクライ  × ワイルドアゲイ
12年2着馬 ダイワメジャー × ジルザル
12年3着馬 アドマイヤムー × シーキングザゴ
13年1着馬 ダイワメジャー × トニ-ビン
13年2着馬 マイネルラヴ  × ファルブラヴ
13年3着馬 アグネスタキオ × ダンシングブレ
14年1着馬 ディープインパ × ロックオブジブ
14年2着馬 キングカメハメ × スペシャルウィ
14年3着馬 ディープインパ × トニ-ビン
15年1着馬 スニッツェル  × サンデーサイレ
15年2着馬 マツリダゴッホ × ピルサドスキー
15年3着馬 ダイワメジャー × モンジュー
16年1着馬 ステイゴールド × フレンチデピュ
16年2着馬 ブライアンズタ × マンハッタンカ
16年3着馬 ゼンノロブロイ × スーヴェニアコ

 このように、芝のマイル戦に
 しては明らかに「馬力色が
濃い血統」の馬が多い印象。

 普通ならマイネルラヴは芝の
 マイル重賞では苦しいですし
 ダイワメジャー産駒が3頭を
占め、さらに母系を診ても
「パワー系」揃いで、やはり
 パワー色が非常に濃い印象を
受けます。

 阪神の芝コースはもともと
 パワーが要る構造ですが
 しかも春の開幕週は芝自体が
揃ってスピードがけっこう
出るため、なおさら血統的に
(スピードを下支えする)
パワーを十分に備える馬で
 ないと苦しいのでしょう。

 以上3点を鑑みたうえで、
 今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます

 

 

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。