『中山記念の穴馬探しPART1』シベリアン

「中山記念」の穴馬探しを
 お届けします。

いよいよ次週末から
春の中山・阪神競馬が開幕。

 中山記念は26日(日)に
中山の芝1800mで行われる
伝統のG2重賞です。

このレースは、特に近年は
『ドバイG1を目指す馬の
 ステップレース』としての
役割が大きくなっていましたが、
 今年からは新設G1大阪杯への
最重要ステップの役割も担う
 ことになりました。1着馬には
G1大阪杯への優先出走権が
与えられます。

さっそく当レースを考察する
際に留意すべきポイントに
 ついて、記していきます。

 【ポイント1】
 年明け初戦の馬、または
「金杯」以来の馬が断然強い

→タイトルどおり。
 近5年の好走馬15頭の
「前走」を診てください。

12年1着馬 ★ 中山金杯
12年2着馬 ★ 京都金杯
12年3着馬 ★ 阪神カップ
13年1着馬 ★ 有馬記念
13年2着馬 ★ 有馬記念
13年3着馬 ★ 阪神カップ
14年1着馬 ★ 天皇賞秋
14年2着馬 ★ 朝日チャレンジC
 14年3着馬 ★ 札幌記念
15年1着馬 ★ エリザベス女王杯
15年2着馬   根岸S
 15年3着馬 ★ 富士S
 16年1着馬 ★ ダービー
16年2着馬 ★ 天皇賞秋
16年3着馬 ★ 菊花賞

このように上記15頭のうち
14頭(★印の馬)の前走が
「昨年のレース、または
 お正月の金杯」でした。

 唯一の例外は一昨年2着の
 ロゴタイプですが、この馬は
前走でダート戦(根岸S)に
謎の浮気をするも、結果が
出なかったため芝に戻って
 きた、いわば特殊事情の馬。

ですから、前走で「1・2月の
(金杯を除く)芝のレースを
使っていた馬」は、中山記念で
全滅しているワケです。

 先日のG2京都記念でも同じ
傾向が現れていましたが
京都記念も中山記念も
好メンバーが集うレース。

つまり、1・2月のレース=
 強い馬があまり出走していない
隙間産業的なレースで好走して
当レースにコマを進めてきた
 ような馬では「能力的」に
通用しづらい、ということ。

1・2月の極寒期にしっかり
休んでリフレッシュできた
「基本的に力量上位の馬」が
 まずは順当に走るレース。
これが、中山記念における
基本項目となります。

 【ポイント2】
 穴なら「パワー血統」に
注目

→このレースで好走する穴馬の
血統には特徴があります。

 近5年の好走馬15頭の中で
「4番人気以下」だった
6頭の配合を診てください。
 (父×母父/カッコ数字は
人気順)

12年2着馬(7)ホワイトマズ × サンデーサイ
12年3着馬(4)ディープイン × メドウレイク
13年3着馬(8)ホワイトマズ × サンデーサイ
14年2着馬(4)アドマイヤム × シーキングザ
15年3着馬(4)ディープイン × クロフネ
16年2着馬(4)ディープイン × エルコンドル

「中山芝1800m」に強い
 ディープインパクト産駒が
上記の半分を占めますが
 その他の父サンデー系の
穴好走はナシ。

ディープ産駒を除くと、
 極端にパワーに寄った
血統要素の馬が多いのが
特徴です。メドウレイク、
シーキングザゴールド、
ホワイトマズル、そして
 エルコンドルパサー…。

 力量でやや劣っている穴馬が
小回りのタフな流れ&相手も
厳しいレースで上位人気馬と
互角に渡り合うためには
厳しい状況に耐えうるだけの
十分なパワーが血統面から
裏付けられることが肝要…と
 いうことでしょうか。

 【ポイント3】
 基本的には
前走G1出走馬が強いレース

→近10年で(6.3.0.11)。
ここ4年は全て「前走がG1」
だった馬が勝っています。

 【ポイント4】
 明け4歳馬の「勢い」に
要注目

→特に近年の当レースは
明け4歳馬の「勢い」が
年上馬を凌駕するシーンが
目につきます。

 近3年の好走馬9頭のうち
 じつに6頭が4歳馬。
しかも9頭全て4・5歳馬。
6歳以上のベテランに全く
出番が回っていません。

 当レースはメンバーの質が
年々上がっていますが、
それはメジャー馬主所有の
若いA級実力馬がココに
 しっかり照準を合わせて
出走してきているから。
その点と、4・5歳馬が非常に
強い近年の傾向は、決して
無関係ではありません。

 以上4点を鑑みたうえで、
 今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

 

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。