『ターコイズステークス2019の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「ターコイズS」の
穴馬探しをお届けします。

ターコイズSは
12月14日(土)に
中山で行われる
牝馬限定のG3です。

土曜施行のレースですので
早速、当レースの傾向を
お伝えしましょう。

なお、このレースは
2015年から「重賞」に
格上げされています。
今年で5年目。

重賞格上げ前と格上げ後で
レースの性質が変わって
きていますので、当欄は、
2015年に格上げ後の
「近4年」の傾向から
ハナシを進めていきます。

【ポイント1】
重賞格上げ後、
関西馬の台頭が急増中

→2015年の重賞格上げ後、
ターコイズSが大きく
変わった点はコレです。

重賞に格上げされる前年の
2014年まで、関東馬が
6連勝。その6年間で
関西馬の馬券絡みは
たった3度だけでした。

しかし重賞格上げ後、
2015年からの近4年は
馬券に絡んだ12頭のうち、
じつに9頭が関西馬!

しかも、関東馬は
「上位人気馬」しか
走っていません。毎年、
人気薄で馬券に絡むのは
下記のように関西馬ばかり。
妙味を西から運んできて
くれています。

15年1着 ◆ 11番人気
15年2着 ◆ 16番人気
15年3着 ◆ 15番人気
16年1着 ◇ 1番人気
16年2着 ◆ 6番人気
16年3着 ◇ 3番人気
17年1着 ◆ 5番人気
17年2着 ◇ 3番人気
17年3着 ◆ 7番人気
18年1着 ◆ 5番人気
18年2着 ◆ 10番人気 
18年3着 ◆ 13番人気 

◆=関西馬
◇=関東馬

重賞に格上げされて
賞金も格段に上がった
コトで、本気の遠征を
敢行してくる関西馬が
増えた、ということ。
分かりやすい話です。

さすがは関西…といった
ところですが上記のように
人気薄でもバンバン走って
いますので、穴狙いの方は
特に関西馬の勝負遠征に
注視が必要でしょう。

【ポイント2】
重賞格上げ後、
母父ロベルト系が爆走中

→重賞格上げ後、
近4年の好走馬12頭の
父・母父系を診てください。

15年1着馬 マンハッタン×ロベルト系
15年2着馬 バクシンオー×キングマンボ系
15年3着馬 ハ-ツクライ×マイパブ-系
16年1着馬 ハ-ツクライ×ロベルト系
16年2着馬 キングカメハ×サンデー系
16年3着馬 ブライアンズ×ニジンスキー系
17年1着馬 ダイワメジャ×ロベルト系
17年2着馬 メイショウサ×サンデー系
17年3着馬 メイショウサ×ニジンスキー系
18年1着馬 ダイワメジャ×ロベルト系
18年2着馬 キングカメハ×ミスプロ系
18年3着馬 メイショウサ×ニジンスキー系

このように、なんとも
渋いパワー系統の名が
ズラリ並んでいます。

特に注目は
母父ロベルト系の馬が
4連勝していること。
16年3着馬を含めれば
重賞格上げ後5頭の
ロベルト馬が、馬券に
絡んでいる事になります。

ロベルト衰退傾向が有る
今の競馬では珍しい
現象と言えましょう。
ロベルトといえば馬力。
当レースがそれだけ、
パワーレースであると
いうことの証です。

また母父ニジンスキー系も
3頭好走していますし、
メイショウサムソン産駒も
3頭好走。パワー色が
非常に強い結果です。

もともと要パワーの
中山マイルで、しかも
冬場の芝、かつ頭数が
揃い展開も乱れる一戦。
溜めてキレるような
走りでは無く、混戦を
馬力で踏ん張れるような
血統の馬のが走れている、
という事なのでしょう。

【ポイント3】
重賞格上げ後、
ディープ産駒が全滅中

→上記【ポイント2】の
裏返しの内容になります。
要パワーのレースゆえ、
ディープインパクト産駒が
不振です。

重賞格上げ後の近4年の
ディープインパクト産駒の
全成績は、下記のとおり
(0.0.0.11)と惨憺たる
成績です。昨年はなんと
1・2・3番人気馬が全滅。

15年 ディープジュエ 6着 2番人気
16年 ウリウリ    9着 11番人気
17年 ディープジュエ 7着 8番人気
17年 サザナミ    11着 10番人気
17年 リーサルウェポ 13着 15番人気
18年 ディメンシオン 5着 3番人気
18年 レッドオルガ  6着 6番人気
18年 プリモシーン  8着 1番人気
18年 フローレスマジ 11着 2番人気
18年 カワキタエンカ 14着 7番人気
18年 アンコールプリ 15着 15番人気

【ポイント4】
「上がり最速」を
マークするタイプの馬が
信用できない

→近4年に好走した12頭の
「出走メンバー中での
上がり順位」を診て
ください。

15年1着馬 上がり10位(34.5)
15年2着馬 上がり7位(34.4)
15年3着馬 上がり12位(34.8)
16年1着馬 上がり2位(34.2)
16年2着馬 上がり1位(34.1)
16年3着馬 上がり6位(34.9)
17年1着馬 上がり4位(34.2)
17年2着馬 上がり7位(34.4)
17年3着馬 上がり1位(33.9)
18年1着馬 上がり5位(35.0)
18年2着馬 上がり11位(35.4)
18年3着馬 上がり1位(33.9)

このように、上がりが
速くなかった馬の好走が
目立ちます。昨年なども
上がり5位馬+11位馬の
ワンツーでした。

これは重賞に格上げされた
近4年に限ったハナシでは
ありません。それ以前も
ずっとそうです。近10年に
遡って診てください。

09年1着馬 上がり4位(34.8)
09年2着馬 上がり7位(35.2)
09年3着馬 上がり6位(35.1)
10年1着馬 上がり2位(33.1)
10年2着馬 上がり5位(33.6)
10年3着馬 上がり5位(33.6)
11年1着馬 上がり7位(34.6)
11年2着馬 上がり3位(34.3)
11年3着馬 上がり10位(34.8)
12年1着馬 上がり7位(34.6)
12年2着馬 上がり3位(34.3)
12年3着馬 上がり10位(34.8)
13年1着馬 上がり2位(34.6)
13年2着馬 上がり8位(35.2)
13年3着馬 上がり1位(34.2)
14年1着馬 上がり9位(35.0)
14年2着馬 上がり3位(34.3)
14年3着馬 上がり6位(34.7)

このように上がり最速馬が
一度も勝てていません。
それどころか馬券圏に
届かなかった事も多々。

ちなみに、近10年の
上がり最速馬の成績は
(0.1.3.6)。極めて不振と
言っていいでしょう。

要パワーの中山マイルの
コース特性、そしてこの
レースじたいの性質から
キレる脚は「無用の長物」。
ソコソコの位置を取った
うえで、パワーを活かして
坂をジリジリと上がり、
最後まで渋太く粘り込む
ような脚を使う馬のほうが
当レースは走れるのです。

最速級上がりは連発せず、
機動力でソコソコの位置を
とってソコソコの速さの脚で
上がる走りを近走で示して
いた馬が狙い目でしょう。

以上4点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。