『結論!2019年デビューの新人騎手で一番優秀なのはこの人!』田中洋平

 

2月に入ってすぐに2019年に、

デビューした新人騎手の評価をやりました。

 

『2019年にデビューした新人騎手の本当の実力を大公開』田中洋平

 

JRA賞最多勝利新人騎手を受賞したのは斉藤新騎手。

 

最多勝利新人騎手とは、年間で騎手免許を初めて取得し、

平地・障害競走で30勝以上した騎手の中で、もっとも勝利した騎手に贈られる賞。

 

30勝した騎手がいない場合は、該当ナシとなるそう。

 

では歴代の受賞騎手を見てみましょう。

 

1987年 武豊
1988年 岡潤一郎
1989年 角田晃一
1990年
1991年 藤田伸二
1992年 上村洋行
1993年
1994年
1995年
1996年 福永祐一
1997年 武幸四郎
1998年 池添謙一
1999年 北村宏司
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年 藤岡佑介
2005年
2006年
2007年
2008年 三浦皇成
2009年 松山弘平
2010年 高倉稜
2011年
2012年
2013年
2014年 松若風馬
2015年 鮫島克駿
2016年 木幡巧也
2017年
2018年
2019年 斎藤新

 

空白の年は、該当騎手がいなかった年です。

 

受賞騎手の名前を見て、ビックリしませんか?

 

私はビックリしました。

 

その理由は、ベテランならトップレベルの騎手、

若手なら将来有望な騎手ばかりだから。

 

騎手は毎年新人がデビューして、

毎年数人の騎手が騎乗機会が少なくなって引退する世界ですからね。

 

トップジョッキーは、新人の時からモノが違う。

 

これを如実に表していますね。

 

武豊 → 言わずと知れたトップジョッキー

岡潤一郎 → 落馬事故で亡くなってしまったが、武豊のライバルと言われた騎手

角田晃一 → ノースフライト、ヒシミラクルの主戦騎手、G1を10勝

藤田伸二 → ご存じ競馬番長、G1を17勝

上村洋行 → デビュー3年以内に100勝、スプリンターズSを勝利

福永祐一 → 父は天才と言われた福永洋一騎手、G1を25勝

武幸四郎 → 武豊騎手の弟で現在は調教師、G1を6勝

池添謙一 → オルフェーブルの主戦騎手でG1を25勝

北村宏司 → 関東リーディング上位の常連で、G1を3勝

藤岡佑介 → 関西若手のホープで2018年のNHKマイルCでG1を初勝利

三浦皇成 → まだJRAのG1未勝利だが天才なのは間違いない

松山弘平 → トップジョッキーに成長、アルアインで皐月賞を制してG1を初制覇

 

続いて2010年の高倉稜騎手は、近年はやや低迷気味ですが、

2018年にノーブルマーズで宝塚記念で3着している。

 

きっかけがあれば再浮上してくるはずです。

 

2014年の松若風馬騎手は、

リーディング上位常連の音無厩舎所属で、騎乗機会に恵まれている。

 

また重賞6勝すべてが、人気薄の馬。

 

小倉記念HG3,アズマシャトル(6番人気)

マーメイHG3,リラヴァティ(6番人気)

みやこSG3,アポロケンタッキー(4番人気)

きさらぎG3,アメリカズカップ(6番人気)

京都記念G2,ダンビュライト(6番人気)

マーメイHG3,サラス(7番人気)

 

このまま順調に行けば、G1初勝利も近いうちだと思います。

 

2015年の鮫島克駿騎手は、

先週日曜日の小倉大賞典でカデナに騎乗して重賞初勝利。

 

これからどんどん伸びてくる期待の若手でしょう。

 

2016年の木幡巧也騎手も先週土曜日のダイヤモンドSで、

最低人気のミライヘノツバサを勝利に導いて、重賞2勝目。

 

直線でヨレて2着のメイショウテンゲンの進路を妨害した

という話もありますが、

16番人気の馬なら2着だったとしても立派ですよね。

 

もっと活躍する機会が増えるはずです。

 

そして2019年は斎藤新騎手ですが、この先はどうなるのか?

 

私が2月はじめに書いた記事の、将来有望度ランキングがこちら。

 

1位 菅原明良騎手

2位 団野大成騎手

3位 岩田望来騎手

4位 藤井勘一郎騎手

5位 亀田温心騎手

6位 斎藤新騎手

7位 小林凌大騎手

7位 大塚海渡騎手

 

そして2020年2月中の新人騎手の成績がこちら↓

 

騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
団野大成 7-11- 8-45/71 9.9% 25.4% 36.6% 95 95
岩田望来 5- 3- 2-25/35 14.3% 22.9% 28.6% 97 104
亀田温心 5- 3- 1-50/59 8.5% 13.6% 15.3% 81 43
斎藤新 4- 4- 7-49/64 6.3% 12.5% 23.4% 55 98
藤井勘一 3- 1- 1-27/32 9.4% 12.5% 15.6% 99 42
小林凌大 0- 3- 4-24/31 0.0% 9.7% 22.6% 0 56

 

 

菅原明良騎手は1月13日の中山2レースで落馬して休養中。

 

大塚海渡騎手も1月5日の中山7レースで落馬して同じく休養中です。

 

藤井勘一郎騎手が思ったより成績が良くないですが、

それ以外は2月のはじめに書いたランキング通りになっていますね。

 

団野大成騎手と岩田望来騎手がダントツ抜けていて、

それを亀田温心騎手が追いかけるパワーバランス。

 

最多勝利新人騎手を受賞した斉藤新騎手の巻き返しがあるのか?

 

今後も注目して行きたいと思います。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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