『フラワーC 2017の穴馬探しPART1』シベリアン

「フラワーC」の
穴馬探しをお届けします。

 次週の競馬は土・日・月の
3日間開催です。
 土曜→阪神・中京、
 日曜→中山・阪神、
 月曜→中山・中京。

フラワーCは20日(月祝)に
中山芝1800mで行われる
3歳牝馬のG3重賞です。

 今年の3歳牝馬戦線は
 かなりハイレベル。特に
「横綱級の馬が出走した
 チューリップ賞」を避けるべく、
チューリップ賞を除いた
各前哨戦に大関クラスの馬が
分散して出走しているのが
特徴です。

よってこのフラワーCにも、
 今年は好メンバーが集結。
 週末の3日間開催の4重賞の
中では最も楽しみな(?)
 注目レースとなりました。

さっそく、当レースの
 ポイントを3つご紹介します。

 【ポイント1】
 前走「500万」出走馬をが
狙い目?

→このレースのかくれた
「キモ」です。近10年の
当レース前走クラス別の
成績を診てください。
 (阪神開催の11年除く)

 重賞   複勝率18%   2.4.1.31
オープン 複勝率20%   0.1.0.4
 500万  複勝率22%   5.3.6.49
新馬戦  複勝率  9%   1.0.0.10
未勝利戦 複勝率19%   1.3.1.22

前走「重賞」出走馬よりも
前走「500万」出走馬の
 ほうが、成績が上です。

 前走「500万」出走馬=
つまり桜花賞やオークスに
出走するための収得賞金が
現時点で足りていない馬と
 いうことになりますが、
そんな「切羽詰まった馬」は
 ココである程度仕上げてきて
(2着以内に走って)賞金の
積み上げを目指すため、その
本気度が(賞金に余裕のある
馬が多い)前走重賞出走馬を
相手に通じていることが多い、
ということなのでしょう。

 同様の理由で
前走「未勝利戦」出走馬も
 しばしば穴を空けますが、
まだキャリアが1戦しかない
前走「新馬戦」出走馬は
 さすがにキャリア不足が
響くのが(1.0.0.14)と
 サッパリ走っていません。

 【ポイント2】
 「距離実積が無い人気馬」は
危ない

→近5年の当レースには
下記12頭の「1800m以上の
距離で好走したことが全く
無かったのに7番人気以内に
推されていた馬」が出走して
 いましたが(2.0.0.10)。
 上位人気馬とはとても思えない
低調なアベレージです。

12年 マイネボヌール  10着(3)0.0.0.0
 13年 サクラプレジー    1着(2)0.0.0.0
 13年 レッドマニッシ    8着(4)0.0.0.1
 13年 タプローム    12着(7)0.0.0.0
 14年 クリスマス      7着(2)0.0.0.0
 14年 チョコレートバ    8着(7)0.0.0.0
 14年 ニシノアカツキ  10着(5)0.0.0.1
 15年 アルビアーノ     1着(1)0.0.0.0
 15年 ロッカフラベイ  4着(4)0.0.0.0
 15年 ジャポニカ-ラ  6着(7)0.0.0.0
 16年 ルフォール    8着(3)0.0.0.0
 16年 アオイサンシャ  6着(7)0.0.0.0

・(カッコ数字)は人気順
・いちばん右の着度数は
 フラワーCの前までの
 「1800m以上の距離の
 レース」での成績

このフラワーCは近年は
 ペースがユルみがちですが、
それでも実戦経験の乏しい
3歳牝馬が「小回り+内回りで
忙しく流れるタフな舞台」の
中山芝1800mを走りますから、
レースの質はまずまずシビア。

ゆえに根本的に1800m以上の
距離で好走した実積すら無い
馬では(たとえ人気馬でも)
 厳しいという事なのでしょう。
 距離経験が無いのに人気に
推されている馬=絶好の嫌い目と
 なる、ということ。馬券的にも
注目のファクターとなります。

 「人気面」に関わらず診ても、
 下記のように当レース近5年の
好走馬15頭のうち12頭が、
フラワーC以前にすでに一度は
1800m以上の距離で3着以内に
好走した実績があった馬でした。
 (下記★印の馬)

12年1着馬(6) ★
 12年2着馬(1) ★
 12年3着馬(10) ★
 13年1着馬(2)
13年2着馬(3) ★
 13年3着馬(6) ★
 14年1着馬(3) ★
 14年2着馬(4) ★
 14年3着馬(6) ★
 15年1着馬(1)
15年2着馬(12) ★
 15年3着馬(2) ★
 16年1着馬(1) ★
 16年2着馬(2) ★
 16年3着馬(14)

 (カッコ数字)は人気順

 【ポイント3】
 血統は「4つのポイント」を
 チェック

→フラワーCは前述のように
 タフな質のレースですから
血統的にもパワー組成の馬が
数多く好走しています。

パワーに秀でたロベルト系や
 パワーを筆頭とした総合力に
長けるキングマンボ系を
父か母父に備える馬、馬力が
必要な馬場でのレースに強い
 ダンチヒを内包した馬、さらに
 サンデー系の中ではパワーに
大きく特化している仔が多い
 ゼンノロブロイ産駒…。

 細かい話ですが、その4種の
 パワー要素のうち1つ以上を
満たしている馬が下記のように
数多く好走しているのです。

12年1着馬 ○
 12年2着馬 ※
 12年3着馬 ★
 13年1着馬
13年2着馬 ※
 13年3着馬 ★○
 14年1着馬 ☆
 14年2着馬 ★
 14年3着馬 ☆
 15年1着馬 ※
 15年2着馬 ※
 15年3着馬 ○
 16年1着馬 ○
 16年2着馬 ★
 16年3着馬 ※

 ★印=父系or母父系がロベルト系
※印=ダンチヒ内包馬
○印=父系or母父系がキングマンボ系
☆印=ゼンノロブロイ産駒

このように、15頭中14頭に
 いずれかの印が付きました。
つまり、毎年馬券圏に好走する
馬の大半が上記で挙げた4つの
血統条件のいずれかを満たして
 いる、という事。いかにこの
 レースが「ペースに関わらず
 パワーの要素が濃い」かが
 よく分かります。

 以上3点を鑑みたうえで、
 今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

 

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。