『皐月賞2020の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「皐月賞」の
穴馬探しをお届けします。

皐月賞は
4月19日(日)に行われる、
牡馬クラシック第1弾です。

さっそく、皐月賞の
ポイントをお伝えします。

【ポイント1】
「スローペースの
弥生賞」は、皐月賞に
あまり直結しないが
今年は…

→弥生賞は、皐月賞と
全く同舞台で行われる
うえにメンバーも揃う
まさに「根幹TR」。

ゆえに弥生賞上位組は
皐月賞で人気を集めますが
弥生賞=前半からユルく
流れるケースが多め。

いっぽう、皐月賞は
前半からソコソコ速めに
流れるケースが多め。

この流れの違いが
原因なのでしょうか。
「前半がスローで流れた
弥生賞」で好走した馬=
皐月賞で好走できない事が
かなり多いのです。

論より証拠。
前半1000m61秒5以上を
要した、いわゆる「前半が
ユッタリ流れた弥生賞」は
近10年で6度ありましたが
その6度の弥生賞で馬券圏に
好走した18頭の皐月賞の
成績は、下記のとおり
散々です。

11年弥生賞 前半61.7 (良)
1着馬→ 皐月賞で2着
2着馬→ 皐月賞で9着
3着馬→ 皐月賞で4着

12年弥生賞 前半63.1 (やや重)
1着馬→ 皐月賞で4着
2着馬→ 皐月賞で7着
3着馬→ 皐月賞で11着

13年弥生賞 前半61.6 (良)
1着馬→ 皐月賞で4着
2着馬→ 皐月賞で16着
3着馬→ 皐月賞で3着

17年弥生賞 前半63.2 (良)
1着馬→ 皐月賞で9着
2着馬→ 皐月賞で16着
3着馬→ 皐月賞で3着

18年弥生賞 前半61.5 (良)
1着馬→ 皐月賞回避
2着馬→ 皐月賞で7着
3着馬→ 皐月賞で9着

19年弥生賞 前半61.8 (重)
1着馬→ 皐月賞で15着
2着馬→ 皐月賞で12着
3着馬→ 皐月賞で11着

昨年は重馬場で
後半の時計も掛かったため
スローとは言えませんが
前半61.5秒以上は掛かった
ためとりあえず含めました。

このように18頭の成績は
(0.1.2.14)と不振。

逆に前半からソコソコの
速さで流れた2010年や
2016年の弥生賞で勝った
ヴィクトワ-ルピサや
マカヒキらは続く皐月賞で
しっかり連対しています。

そして今年の弥生賞は…
前半61.1。上記には
含まれない年なのです。

しかも重馬場だったこと、
後半が61.8掛かったことを
鑑みると、今年の弥生賞は
少なくとも緩いスローでは
ありませんでした。ょって
今年は、弥生賞上位組にも
チャンスがある年なのかも、
と診ています。

【ポイント2】
共同通信杯からの
直行組が近年は強い

→近10年の皐月賞の
前走別成績を診てください。
(11年の東京開催を除く/
2009年~)

共同通信杯 複勝率42% 4.0.1.7
弥生賞   複勝率19% 1.4.3.35
若葉S   複勝率26% 0.4.1.18
スプリング 複勝率14% 3.1.2.37
毎日杯   複勝率 8% 1.0.0.11   

共同通信杯を
使っていた馬の成績が
きわめて優秀です。

また上記は、上から順に
開催日程順で並べていますが
皐月賞とのレース間隔が
長いほうが、全体的に
成績優秀です。

短期放牧における
調整技術が向上している
ため、共同通信杯から
少し間隔が空いても
全く問題なく走れている…
と言いますか、むしろ
そのほうが当レースに
万全の状態で出てこれる
アドバンテージが生まれて
いるのかもしれません。

【ポイント3】
関東馬には明確な
「好走条件」がある

→近10年の皐月賞の
所属別成績を診てください。
(11年の東京開催を除く/
2009年~)

関東馬 4.0.3.53  複勝率12%
関西馬 6.10.7.92 複勝率20%

近年は関東馬も頑張って
いますが、それでも
まだまだ関西馬が優勢。

なお馬券圏に好走した
関東馬7頭には、下記の
ように『芝1800m or
2000mの重賞連対実績を
持っていた』共通点が
ありました。関東馬は
ココが取捨ラインです。

13年1着 ロゴタイプ  1番人気 スプリングS勝ち
13年3着 コディーノ  3番人気 東スポ杯勝ち
14年1着 イスラボニ  2番人気 共同通信杯勝ち
15年1着 ドゥラメン  3番人気 共同通信杯2着
16年1着 ディーマジ  8番人気 共同通信杯勝ち
18年3着 ジェネラー  8番人気 京成杯勝ち
19年3着 ダノンキン  3番人気 共同通信杯勝ち

【ポイント4】
キングマンボ、
ロベルトの穴一発に
要注目

→ここ数年の皐月賞では、
父or母父にキングマンボ 、
またはロベルトの血を持つ
馬が多く好走しています。
馬場状態は不問。しかも
人気薄の馬が多いのが
特徴です。2013年以降で
診てください。

13年2着 エピファネ 父ロベルト系    2番人気
13年3着 コディーノ 父キングマンボ系  3番人気
14年2着 トゥザワー 父キングマンボ系  1番人気
15年1着 ドゥラメン 父キングマンボ系  3番人気
16年1着 ディーマジ 母父ロベルト系   8番人気
17年3着 ダンビュラ 父キングマンボ系  12番人気
18年2着 サンリヴァ 父キングマンボ系  9番人気
18年3着 ジェネラー 父ロベルト系    9番人気
19年1着 サートゥル 父キングマンボ系  1番人気

両系統とも「出走馬」が
さほど多くないですから
この好走回数は注目に
値しますし、人気薄の
好走が多いのも特徴です。

この両血統=力で少し
劣る馬が、実力上位馬と
互角に対峙するための
重要な要素となっている
面があるのでしょう。

タフなコース設定で、
かつガチンコのG1戦。
しかも速い時計が出るか
馬場が悪くなるか
コンディションが両極端に
振れることが多い皐月賞。
ゆえに、キングマンボの
「タフな総合力」または
速い時計&悪い馬場に
対応できるロベルトの
「パワー」が活きやすい、
ということなのでしょう。

【ポイント5】
「逃げ」が
なかなか通じない

→タフな展開になりがちな
レースゆえ、どうしても
逃げた馬は苦労します。

近10年(11年の東京開催を
除く/2009年~)の
「逃げた馬」の全成績は
下記のとおり。1頭も
連対していません。
通算(0.0.1.9)。

09年 ゴールデン 11着
10年 バーディバ 12着
12年 メイショウ  8着
13年 コパノリチ 13着
14年 ウインフル  3着
15年 クラリティ  5着
16年 リスペクト 17着
17年 アダムバロ 17着
18年 アイトーン  8着
19年 ランスオブ 18着
※11年は阪神開催のため除く

以上5点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。