『オークス2020の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「オークス」の
穴馬探しをお届けします。

オークスは
5月24日(日)に
行われる3歳牝馬G1。

さっそく、オークスの
ポイントをお伝えします。

【ポイント1】
とにかく前が止まらない
今の東京の馬場

→タイトル通り。
毎年、春の東京開催は
開幕週の時点では芝丈が
長く設定されている事で
差しもかなり効きますが
馬場が使い込まれると
週ごとに、少しずつ前の
馬が止まらない傾向が
強まるのが通例です。

この春の東京開催も
そんな例年の
傾向どおりといえば
傾向どおりなのですが、
今年はそれがちょっと
極端な印象です。
Bコースに替わった先週は
さらに顕著になりました。

先週は、土日で
芝のレースが
計11クラ行われましたが
馬券圏に好走した33頭の
4角位置は次のとおり。

5番手以内  27頭
6~9番手   6頭
10番手以降  0頭

説明不要でしょう。
ここまで極端な状況も
さすがに珍しいと思います。
馬券圏に好走した33頭中、
「前」にいた馬がじつに
27頭を占めました。そして
10番手以降に構えていた
差し追込の馬券絡みは
なんとゼロ。

今の東京は、例年以上に
極端な「前有利」の芝に
なっていると診るコトが、
オークスに限らず東京の
芝レースすべてにおける
予想の出発点となります。

【ポイント2】
オークスで
コンスタントに走っている
母父ヴァイスリージェント系

→ちょっと意外ですが
オークスでは「母父が
ヴァイスリージェント系」の
馬が多く好走しています。
近10年でも6頭が好走。

11年3着 ホエールキャプチャ
12年3着 アイスフォーリス
15年2着 ルージュバック
17年3着 アドマイヤミヤビ、
18年2着 リリーノーブル
19年3着 クロノジェネシス

特にここ3年は毎年、
対象馬が好走しています。

ヴァイスリージェント系は
本来は東京の芝1600m~
1800mに強い筋ですが
オークスは実質的に
「2400m分のスタミナ」が
求められないレースですので、
東京のそれくらいの距離に
適性が高いこの血がむしろ
活きるのかもしれません。

【ポイント3】
ハーツクライ産駒が
意外に不振

→近10年(1.0.1.13)。
東京のレースに強いと
言われるトニービンを
内包し、かつ距離が
延びてこそとよく言われる
ハーツクライ産駒ですが
オークスでは不振です。

桜花賞で好走した
マイラータイプの馬が
オークスを迎えるに
あたって「距離が不安」と
囁かれたにもかかわらず
結局、平気で2400mを
克服してしまうケースが
毎年のように起こるのが
オークス。スローで進む
ため距離分のスタミナが
不要になりマイラーでも
平気で走れてしまいます。
ゆえにハーツクライ産駒が
備える「らしい」素養は
さほど求められない、と
いうことになるのです。

同じくスタミナ型の
ステイゴールド産駒が
近10年(0.0.1.7)と
不振な点も、オークス=
スタミナ不要レースの
論を裏付けるデータと
言えるでしょう。

【ポイント4】
スイートピーS経由馬は
基本的にツラい

→近10年(0.1.0.17)。
オークスへ中2週での
タフな日程となるため
特に牝馬にはツラくなる
面が大きい。今年も
スイートピーS経由馬は
会員さまに推奨しません。

【ポイント5】
キャリアが多すぎる馬は
ツラい

→近10年のオークスでの
出走レース数別の成績を
診てください。

3走以下 複勝率15% 1.0.1.11
4走   複勝率29% 4.3.3.25
5走   複勝率33% 3.5.3.22
6走   複勝率 9% 2.0.1.32
7走   複勝率10% 0.1.2.26
8走超  複勝率 3% 1.0.0.32

このように、6走を
超えるとアベレージが
一気に急落しています。
特に8走超の馬は大苦戦。

明らかに「キャリアが
多い馬ほど苦戦している」
傾向がよく分かります。

キャリアが多い馬=すでに
「上積み」も無いですから
各馬が伸び盛りの状態で
出てくるこのレースでは
さすがに厳しくなる、と
いうことなのでしょう。

以上を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。