『日本ダービー2020の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「日本ダービー」の
穴馬探しをお届けします。

日本ダービーは
5月31日(日)に
行われる競馬の祭典。
残念ながら、今年は
無観客で行われます。

昨年は12番人気で
見事に優勝した
ロジャーバローズを
推奨馬として会員様に
お伝えしました。

さっそく日本ダービーの
ポイントをお伝えします。

【ポイント1】
1番人気馬が
勝つ時のダービーは
2・3着がけっこう荒れる

→ディープインパクトが
勝った2005年以降、
ダービーで1番人気馬が
きっちり勝った年は
全部で6回ありましたが
その6回のダービーでの
2・3着馬の「人気順」を
診てください。

05年(ディープインパクト優勝)
 2着…2番人気
 3着…7番人気

06年(メイショウサムソン優勝)
 2着…4番人気
 3着…7番人気

08年(ディープスカイ優勝)
 2着…12番人気
 3着…6番人気

11年(オルフェーヴル優勝)
 2着…10番人気
 3着…8番人気

13年(キズナ優勝)
 2着…3番人気
 3着…8番人気

15年(ドゥラメンテ優勝)
 2着…5番人気
 3着…3番人気

このように6回中5回で
「7番人気以下」の馬が
馬券に絡んでいます。

2008年や2011年に
いたっては、2着も
3着も人気薄。

また、2番人気馬は
2005年の1回しか
馬券に絡めていません。

1番人気馬が
きっちり勝つダービー=
2番人気の馬が苦戦し、
2着・3着がけっこう
荒れているのです。

「ガチンコ勝負」の
ダービーで1番人気馬が
きっちり勝つ年=最も
力上位の馬が自らの力を
出し切ったという事に
なりますから、それに
「真っ向勝負」を挑んだ
他の上位人気の馬たちは
返り討ちにあいがち。

そこを、漁夫の利的な形で
(展開的に)真っ向勝負を
しなかった人気薄の馬が
2着3着を拾っていく…
そんな結末が、けっこう
多いのです。

ダービーが究極の
ガチンコ戦だからこその
現象とも診ていますが、
今年はさすがに1番人気の
コントレイルが勝ちそうな
情勢(笑)。さすがの私も
半分諦めています。

ですから今年は、他馬の
逆転首位に期待するよりも
あえてヒモや3着が荒れね
結末に期待。

コントレイルを軸に、
美味しい馬券を獲りにいく。
それをコンセプトにした
うえで予想作業も進めて
いきたいと考えています。

よって推奨馬についても
今年は、美味しい
ヒモ荒れ候補となりそうな
馬を会員様にお伝えする
予定です。

【ポイント2】
今年は「皐月賞組」が
例年以上に強い年?

→今年のダービーの
最大のポイントかも
しれません。

今年の京都新聞杯を
勝ったのは、皐月賞の
10着馬ディープボンド。

さらに、同日の
プリンシパルSを
勝ったのは皐月賞の
14着馬ビターエンダー。

さらに今年の青葉賞を
勝ったのは、皐月賞の
5着馬サトノフラッグに
弥生賞で完敗していた
オーソリティ(皐月賞は
未出走)。

また、皐月賞15着の
ラインベックは
先日のNHKマイルCで
見せ場たっぷりの
僅差8着に大前進…。

このように、今年は
ここまで「皐月賞で
全然ダメだった馬」の、
皐月賞後の躍進が
かなり目立っています。

ということは、
今年は「皐月賞組」の
レベルが非常に高い年、
ということ。

どんな方向から今年の
ダービーを予想するに
しても、今年はまずは
この「大原則」を頭から
外してはいけない年、
ではないでしょうか?

逆に言えば、皐月賞で
馬券に絡めなかったものの
ダービーでの変わり身を
見込めそうな馬がいれば
積極的に狙ってみたい年、
とも言えるでしょう。

今年のダービーは、
例年にもまして
「皐月賞組の争い」。
こう診ています。

【ポイント3】
東京の芝が
先週から「激変」

→お気づきの方も多いと
思いますが、東京の芝が
先週からいきなり差しが
効く状況に変貌しました。

先々週まであれほど前が
有利だったのに、です。

先々週と先週の
東京の芝レースにおける
「馬券圏好走馬」の
4角番手の内訳を診て
ください、

◆先々週の馬券圏好走馬
 4角5番手以内  27頭
4角6番手以降   6頭

◆先週の馬券圏好走馬
 4角5番手以内  22頭
 4角6番手以降  14頭

こうやって比較すると
分かりやすいと思います。
先々週と先週では同じ
Bコースでも、好走馬の
脚質の内訳がこのように
かなり違ったのです。

芝の生育状況や風など
考えられる要因は幾つも
ありますが、ともあれ
「前有利」の概念に
あまりこだわりすぎない
予想スタンスが先週は
必要だったと言えます。

ただダービー週は芝が
Cコースに替わります。
これでまた脚質の傾向が
変わることも考えられ、
まずは土曜の芝レースを
注視したいところです。

【ポイント4】
1800m重賞実績馬が
よく好走する

→ダービーは流れ的には
2400m分のスタミナが
あまり求められないG1。

むしろ、マイル戦や
1800m戦で求められる
スピードや機動力が
活きやすいレースです。

だからなのでしょう。
特に近年のダービーでは、
「芝1800mの重賞」で
すでに好走実績を持って
いた馬が、本当によく
好走します。近5年でも
下記のように好走15頭中、
8頭(★印)が該当。

つまり近年のダービーで
好走した馬の半分以上が
「芝1800m重賞好走馬」、
なのです。

15年1着馬 ★
15年2着馬
15年3着馬 ★
16年1着馬
16年2着馬 ★
16年3着馬 ★
17年1着馬
17年2着馬 ★
17年3着馬
18年1着馬 ★
18年2着馬 ★
18年3着馬
19年1着馬
19年2着馬 ★
19年3着馬

【ポイント5】
「テン乗り」馬が
まったく勝っていない

→これまでダービーでは
「テン乗り」馬が全く
勝てていません。なんと
1955年以降未勝利。

昨年の優勝馬・
ロジャーバローズも
前走の京都新聞杯から
浜中騎手にきっちり
手綱が託されていました。

究極のガチンコ勝負の
ダービー。少しの隙でも
命取りになります。勝つ
ためには、馬と鞍上の
「信頼感」がいつも以上に
大切となってくるワケです。

【ポイント6】
穴は「内・中枠」から

→特に近年のダービーは
「内・中枠」の馬が
よく穴を空けています。

12番人気で勝った
昨年のロジャーバローズも
1番枠からの勝利でした。

2010年以降のダービーで
「5番人気以下」で馬券に
絡んだ穴馬12頭の枠を診て
下さい。12頭中、9頭が
4枠から内の枠です。

10年 1着  7番人気 エイシンフラッシュ 1枠
10年 2着  5番人気 ローズキングダム  4枠 
11年 2着 10番人気 ウインバリアシオン 1枠
11年 3着  8番人気 ベルシャザ-ル   4枠
12年 2着  5番人気 フェノーメノ    6枠
12年 3着  7番人気 ト-センホマレボシ 7枠
13年 3着  8番人気 アポロソニック   2枠
14年 3着 12番人気 マイネルフロスト  2枠
15年 2着  5番人気 サトノラ-ゼン   1枠  
18年 1着  5番人気 ワグネリアン    8枠
18年 3着 16番人気 コズミックフォース 4枠 
19年 1着 12番人気 ロジャーバローズ  1枠

近10年の出走全馬の
枠別成績も診てください。
はっきり内枠優勢です。

1・2枠 複勝率28% 5.3.3.29
3・4枠 複勝率18% 1.3.3.32
5・6枠 複勝率15% 2.3.1.34
7・8枠 複勝率10% 2.1.3.53

ダービーウイークは
Cコース替わり初週です。
Cコース=旧東京コースと
「レイアウト」が同じで、
ダービーは永遠に同じ
コースで行われるべきとの
内規的なものに沿って
毎年Cコースで行われて
いると聞きます。

コース替り初週に内有利に
なる事象は、どの場でも
よく見られますが、まして
ダービーウィークの場合、
通常以上に入念にコースの
整備を施しますから、その
ダブル効果で馬場の内が
良くなり、内・中枠から
内々を通る馬に利が大きく
なる面があるのでしょう。

【ポイント7】
青葉賞組は「状態」に
要注意

→青葉賞組は「中3週での
2400m連戦」になります。

そのため、青葉賞組の
ポイントは一にもニにも
「中間の状態」。2度の
輸送を短期間で強いられる
関西馬の場合は尚更です。

青葉賞組の購入をお考えの
方は、特に中間の調教過程・
馬の状態面のチェック作業が
非常に大切となります。

また【ポイント4】で
触れたように、近年は
1800m重賞実績馬が
よく好走するダービーゆえ、
ベクトル的に「逆」の
青葉賞好走馬はダービーで
速さ負けすることも少なく
ありません。その点も
留意する必要があります。

以上7点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。