『京成杯AH2020の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「京成杯AH」の
穴馬探しをお届けします。

京成杯AHは
9月6日(日)に
中山のマイルで
行われるG3重賞です。

さっそく当レースの
ポイントを記します。

 

 

 

【ポイント1】
穴は「非サンデー」系の
馬があけているレース

→2010年以降に
4番人気以下で馬券圏に
好走した穴馬16頭の
父系を診てください。
14年は新潟施行のため
除きます。

 

10年1着馬  サンデー系 
10年2着馬 ◆ミスプロ系
10年3着馬 ◆ミスプロ系 
11年2着馬 ◆グレイソヴリン系
12年2着馬 ◆ロベルト系
12年3着馬 ◆ロベルト系
13年3着馬 ◆ノ-ザンダンサー系
15年1着馬  サンデー系
15年2着馬  サンデー系
15年3着馬 ◆ノ-ザンダンサー系
16年2着馬 ◆ロベルト系
17年2着馬  サンデー系 
17年3着馬 ◆ミスプロ系 
19年1着馬 ◆ミスプロ系
19年2着馬  サンデー系
19年3着馬 ◆ノ-ザンダンサー系 

 

このように16頭のうち
じつに11頭が、父が
非サンデー系(◆)の
馬です。

つまり
「非サンデー系の穴馬」の
好走がかなり多いレース、
ということ。

もともとキレ・瞬発力を
活かす流れになかなか
ならない中山マイル戦。

しかも、このレースは
野芝オンリー芝で行われる
うえに、開幕週の速い芝。
かつ重賞レースです。

つまり相当速いラップの
中で高次元の持続力を競う
タフな中身のレースと
化します。

そんなレースで本領を
発揮するにはスピードの
持続力と、それを支える
パワーが共に存分に必要。

ゆえに、それらの素養を
備える非サンデーの血=
ミスプロ系やロベルト系を
保持する馬なら、元々の
力量的に一枚劣るような
人気薄の馬でも好走可、
ということなのでしょう。

 

 

【ポイント2】
意外に「逃げた馬」は
残っていない

 

→昨年の印象がかなり
強烈ですが、じつは
昨年は「レアケース」。

近10年(新潟施行の
2014年は除く)の
「逃げた馬」の成績は
下記のとおり、昨年を
除くと全滅しています。
近10年(1.0.0.9)。
上位人気馬もけっこう
派手に負けています。

 

09年 シンボリウエス 16着 13番人気
10年 メイショウレガ  6着 10番人気
11年 メイビリーヴ  11着 8番人気
12年 ゼロス     13着 7番人気
13年 ルナ      10着 1番人気
15年 ケイティープラ 14着 9番人気
16年 ピークトラム   8着 5番人気
17年 マルタ-ズアポジ 4着 2番人気
18年 ウインガニオン 10着 11番人気
19年 トロワゼトワル  1着 4番人気

 

上記「近10年」以前の
2008年も、4番人気の
ゴスホークケンが逃げて
15着にツブれています。

速い馬場に「乗る」感じで
オーバーペースで流れる
ケースが多いこと、しかも
近年の開幕週の芝コース=
「逃げづらい馬場」に
仕上がっているケースが
けっこう多いことなどが
要因となり、このような
逃げ馬受難の傾向が出て
いるのでしょう。

 

 

【ポイント3】
夏の上がり馬に
要注目?

 

→近10年(新潟施行の
14年は除く)の出走馬の
前走別成績を診てください。

 

関屋記念 複勝率19% 0.4.5.38
中京記念 複勝率30% 1.0.2.7
OP   複勝率 7% 2.1.0.42
準OP  複勝率67% 4.0.0.2
GI   複勝率27% 1.2.1.11 
G2   複勝率 0% 0.0.0.3
G3(※)複勝率37% 2.3.2.12 
※=関屋記念・中京記念以外 

 

まず、オープン特別を
前走で使ってきた馬が
かなり不振。朱鷺Sなど
夏ローカルのオープンを
使ってきたような馬=
現状頭打ちの馬が多く、
オモテ開催に替わった
ココではツラい結果が
出ることが多めです。

また、前走で
サマーマイルシリーズの
「関屋記念」を使ってきた
馬の成績も今ひとつ。

サマーマイルシリーズは
米子S→中京記念→
関屋記念→京成杯AHが
短間隔で施行され続ける
過密日程。3クラの
対象レースに出走する
馬も少なくありません。

ゆえに、ほぼ目一杯の
状況で関屋記念を使った
あとに、さらに中3週で
当レースに続戦してきても
体調的になかなか厳しい
ものがあるのでしょう。

そんな関屋記念組よりも
好成績なのが、前走で
準オープンを使ってきた
馬です。なんと6戦4勝。
内訳は下記の通り。

 

10年1着 ファイアー 前走新潟芝14勝ち 4番人気
13年1着 エクセラン 前走新潟芝14勝ち 3番人気
18年1着 ミッキーグ 前走福島芝18勝ち 1番人気
20年1着 トロワゼト 前走中京芝14勝ち 4番人気

 

この4頭には、明確な
共通点が有ります。
それは、前走で
「非根幹距離」の
準オープン戦で
勝ち気ってきたこと。

この京成杯AHは
根幹距離のマイルですが
流れ的には持続力勝負で
まるで非根幹距離のような
タフな流れですから、
直近の非根幹距離戦で
勝ち上がってきた適性が
活きているのでしょう。

そしてもちろん、まだ
この時期は「夏競馬」の
園長の時期ですから、
前走で3勝クラスを
勝ったばかりの「夏の
勢いが続いている馬」は
要マーク、という事にも
なります。

 

 

【ポイント4】
中山マイルでも
最内枠有利ではない

 

→近10年(新潟施行の
14年は除く)の枠別の
成績を診てください。

 

1枠 複勝率13% 0.1.1.13
2枠 複勝率29% 2.2.1.12
3枠 複勝率15% 1.0.2.17
4枠 複勝率10% 0.2.0.18
5枠 複勝率36% 5.1.1.12
6枠 複勝率30% 2.2.2.14
7枠 複勝率15% 0.0.3.17
8枠 複勝率10% 0.2.0.18

 

このように最内枠が不振。
近10年で未勝利です。
馬券絡みも2頭のみ。

中山マイル=特に近年は
内枠有利とは言えなく
なっていると当欄で何度も
お伝えしていますが、特に
近年の秋の中山の開幕週は
芝が内&前有利の状態に
作られていることが少なく
こと、スピード上級馬が
当レースも最内枠不利の
傾向が強まっています。

中山マイル=内枠有利と
思い込んでいる方もまだ
多いでしょうが、決して
そうではないと認識して
おくことがまずは肝要。
中外枠の馬に妙味が出る
ケースにむしろ注目です。

 

 

 

以上4点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。